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2006年10月27日
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生物としてわれわれとその類は、ざっと大雑把にみてこの地球に500万年
ほど過ごしてきた。しかし、この10年ほどの変化はこの500万年の蓄積
を一気に再構成するほどの壮絶な運動の始まりだと思われる。

その理由は、われわれにとっての500万年がわれわれに付与してくれた思考
抽象の力量が一気に情報通信というあらたな編成力と「遭遇」したという事件
が静かに進行しているからである。

その内部では、現実の歴史的な社会の数百年程度の歴史年限で関係づけられた
法規範が人々の求心力であるかのように現象している。これは、これで意味の
ない事ではない。

しかし、いまわれわれが遭遇しているそれらのさまざまな新しい現象にそれ
までとは隔絶した新しい意味が生じつつあることはよくよく思い知った方が
いい。これらはまた新たにさまざまなシンボルを得て、独自の求心力を持ち
われわれ相互の人間関係にあたらしい内部構造を生じることになるであろう。

面白いことに、このような局面を一気に理解できるタイプの人間というもの
は極めて限られているらしい。早い話、たかだか私のメルマガの読者の多く
や、楽天広場でもせいぜい200人程度であろう。大多数は、所詮はどうせ
「旧来の思考枠組み」の内部でしか問題を組み立てようとはしないものだ。
まさしく不倫と懸賞に血眼になってカキコを行なっている人達にとり私の
述べているものはただの雑音に過ぎないだろう。

それら「旧来的枠組み」派の特徴は明瞭にある。

口から出る言葉は、せいぜい持続的発展。あらたな市場創設。国際金融市場に
おける「勝ち組」をめざせ、などと口走るのが大半で。もしくは、その同伴者
に過ぎないと思う。いや、懸賞だの儲け方だので反応する大多数はどうやら
些少なものに反応する射幸心で関心の大半が占められており残念ながらネット
に参加しているものの多くは、それら同伴者のさらにうしろからゾロゾロと
後追いしている人々たちかもしれない。

さて、こんな前置きを踏まえて突然のように「中国問題」なのだ。(爆笑)

いまわれわれが念頭においているらしい中国問題は、それも同様にこのような
「旧来的枠組み」思考で眼のくぐもった視点、論点でしか語られていない。


中国が飛躍的に成長する?いつまでそんな事が可能だと信じているのだろう。
世界の成長中心として、中国に期待を寄せるのは勝手である。また、只今現在
はその中国の経済的な発展に同伴してけっこう懐具合がいいという人達も存在
するだろう。「旧来的枠組み」派の特徴は、つねに「坂の上の雲」があるかの
ように右肩あがりの経済成長がどこか、無意識に想定されているのだから。

どうやら、グローバル市場経済では中国にその生産拠点としての役務を果たして
貰わないといけないのだという強い「枠組み」思考が現実に対して主張を開始
しているという事なのだろう。


上海や大連といえば、自分の特許関連事業ではメッカという事になっている。

行ってみれば予想外に大都会だ。上海なんて怪しげな貧民窟の寄せ集めだ
というイメージでいたが、現地につけば東京以上のスケールのデカイ箱ば
かりが延々と並んでいる。摩天楼といえばいえるが、数年前ではみな空箱
のような気がして仕方がない時もあった。ところが最近は、あの中でうな
りをあげて仕事をする人が埋まってきているらしい。



そんな街を駆け足でなんどか通過した程度の自分が言うのもおこがまし
いが、街中で看板をみかけるのが水がらみのもの。ぶさいくな樹脂性の
大きなペットボトルを購入して毎日お茶を飲まされるのだけれど中国の
物価感覚ではそれほど安いものだという印象はしなかった。

いま中国の都市部ではいっせいにスローガンで「水是生命之源」。よう
するに水がどうなっているのかを神経質なほどに気遣いしているのがわ
かる。どにぶい中国人が、この件では異様に焦っているのだ。大連市で
夏に堂々と約1週間、丸一日断水したらしい。せっかく儲けて全自動
洗濯機を購入してももう一度手洗いに逆戻りして洗濯しなければなら
ない。野菜を洗った後の水でトイレを流す。これじゃあ潜水艦の中と
大差ないではないか。

日本人は、むかしから水を無駄遣いする癖がついている。その日本人で
すら最近は水をお金で買う習慣が身についてしまった。とはいえ、使え
る水は世界的にみても恵まれている。ところが中国では、ざっと割り算
すればどうも国民一人あたりでも年間2200立米ぐらいの水利用がなされて
いて中国国内のダム貯水量や河川流量、地下水を合計した「水資源量」は、
1人あたり年2200立方米。365で割ると、一日6立方米だから下手に
ウォシュレットトイレにはいって全自動洗濯機をまわし夏にプールにはいって
朝シャンでシャワーを使うという感覚ではない。事実、世界平均の約4分の1だ。


特に長江流域以北の地域ではざっと以南の5分の1となるらしい。なん
と一日で1立方メーターの水で我慢せねばならないというイメージだ。
トイレに入る日と洗濯する日と、風呂にはいる日を分けても厳しい。(笑)


まあ、あれだけ何億人も金儲けに狂奔し始めて国土をぐちゃぐちゃに苛め
ていれば気候変動もおきるし、降雨量も減る。都市部の工業化と人口増加
による取水量は当然増大するのは火を見るよりあきらかだ。黄河では上流
や支流で水が干上がってきた。さすがにあちらの政府も焦っていて、揚子
江の水を資源として北の黄河にルートをつけて流そうという大プロジェク
トを考えているらしい。南の水を北へリリースするという事で「南水北調」
というらしい。しかし、大事業だな。シールド工法つかうの?
水路の総延長は3000キロ。総事業費はざっと中国の年間予算の3分の
1ぐらいで日本円換算で約8兆円は消し飛んでしまうらしい。彼らはカッコ
よく「水の万里の長城」だと豪語しているそうだ。トンネル掘りならば日本
のゼネコンの資材とノウハウはきっと役に立つのだろ。 標高4000メート
ル地帯にある黄河と長江の源流域を結ぶなんて無茶なルートがあるらしい。
富士山ほどの高度に直径10メートル、長さでは131キロのトンネルを
掘り進める。日本の大手ゼネコンが揉み手して日参しているのじゃないか、
と頭によぎる。

揚子江につくっているダムも無茶だな。

あの三国志でお馴染みの三峡。湖北省三斗坪だったかで、巨大なコンクリー
ト建造物が出現してきだしたそうだ。 高さ185メートルで眼がくらむ。
長さでは、1983メートルのダム。貯水池の全長は約600キロ。新幹線
で走ってもJR東海と東日本ぐらいの距離はある。こんなものにカネをつぎ
こまねばならないのはパワーがあるといえばいえるが、シャルドネから言わ
せればようするに「水不足」なのだ。












建前は、発電と洪水防止という事になっている。(発電能力年間846億
キロワット時)移住予定者は113万人。既に40万人程度は移住したとか。
北は水不足で、南は洪水ときたもんだ。現代中国の荒稼ぎは、なんと水がら
みで流れてゆく。

だが、冷静に考えた方がいい。巨大なダムが完成すると、夏は気温が下がり、
冬は上がる。そうすると自分も体験したけれど中国は猛烈な濃霧が発生しや
すい。江蘇省の流域では一年中曇天でスモッグだらけ。空がみえないという
のが実感だった。蘇州も、無錫も、上海もガスの多いときは前がみえないぐ
らいで、そこにスモッグが追い討ちしている。加えてこのダムだ。都市部で自
動車が走れないという日が激増するだろう。無錫大観音像は雨ざらしにおわ
しますが、錆び錆びで赤茶気た涙を流しておられるのだが、ごぞんじ酸性雨
だ。これはさらに拡大の一途というものだろうね。

中国は今電力供給を無理して増やすよりは本来ならば節電するべきだろう。
事実、節電もなされている。しかし、掛け声とは裏腹に経済の急速な発展。
2002年、中国の工業は12.6%の成長を示し、鉄鋼業の電力使用量は20%も
増加しました。皮肉なものだね。経済的な発展が中国の自然環境をおそらく
修復できないぐらいに劇的ビフォーアフターすることになるだろう。個人の
居宅でも、テレビ、洗濯機、冷蔵庫だけの時代は1家庭1KW程度でことたり
ていたものがエアコン、パソコン、AV機器など様々な家電類の増加で3
KWを突破をしてしまった。北京ではここ3年、住民の電力消費は平均20.6%
増加しています。
1997年、当時の電力過剰状況からエネルギ-不足は一応緩和されたと判断、
新規建設ペ-スをダウンさせ、電力消費の伸びに対する発電機の増加は2000年
からマイナスに転じ、2002年にはマイナス6.5%。

なんと舵取りを失敗しているじゃないか。




 

中国は、エネルギー不足を補うには水力発電がよりクリーンな施策と考えており、政府は    中国南西部の最後の未開発の河川資源に目を留めている。金沙江、怒江に次いで計画    の対象となっているのは、チベットの未開の雅魯蔵布江である。専門家は、中国の水力発電力のまだ4分の1しか利用されていないと推定している。

とは言え、コストが便益を上回るおそれがある。メコン、サルウィン、長江の三大河川が流れる中国南西部は世界でもっとも生物多様性の豊かな地域のひとつで、中国の動物種の半分、植物種の4分の1が生息する。

 「三江併流」と呼ばれるこの地域は、ユネスコの世界遺産にも登録されている。この生態系の一部がたとえダムによる水没を免れたとしても、崩壊されることは明らかだ。

 さらに懸念される喫緊の問題は、域内の人口が密集する低地が貯水池の底に沈む時、膨大な数の住民が移転を余儀なくされることである。

1949年に共産党政権が樹立されて以来、ダム建設により強制移住となった住民は1,600万人にのぼり、およそ1,000万人が依然貧困の生活を送る。わずか8万人の移住が求められる虎跳峡では、住民は、険しい山腹を登り、1,800~2,700メートルのところに限界耕作地を開拓するよう命じられるのではと心配している。

 

 

 




FBHINTアーカーブス
楽天ブログにやってきた直後の日記ですが、まだ読まれていない人が多いのに
気づきました。
再録します。
第2回目






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最終更新日  2006年10月27日 10時10分21秒
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