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2007年02月25日
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親父が、損をしたか儲けたかは別にして昨年売り払った株式、投資信託、CB、外債の
規模は妹が驚くほどのものだった。自分は、財務担当者から薄々株式運用の規模を
耳にしたことがあったので、漠然と桁を読んでいたが実勢では一桁上だった。

母親や、妹からすれば株式は「我が家のご法度」だった筈なのに、まさかの株式運用だと
いうような気分があるのかもしれない。なにせ昔、株式で大損をしている。滋賀の出身校
の先輩に買い付けをコンサルティングされて買ったもの。確か昭和三十年代のこと。
杉山巡氏の日記によくおみえの、くれどさんのご指摘では田中清玄が絡んでいたそうな。
あの丸善石油株である。この時に、大損をして以来実家では一切株式には手を出して
いなかった筈だった。まあ、そんな約束など家族に対して実行する理由もなく、財テクとして株式や、投資信託をやっていても別に自分はとがめだてすることもないし、本人もそんな必要をまったく感じていなかっただろう。



問題は、その買い物だ。こちらは、親父が死んでようやく法的資格が発生したのでその内容をつぶさに検証できるようになった。しかし、その詳細な内容をみて、どうかんがえてもプロの仕事としか思えない履歴にまたしても驚いた。それはあらゆる角度からみても所謂機関投資家クラスの仕事だと思われた。多国籍に渉り、株式、投資信託、金融商品のオンパレードだった。また顧問財務職の意見とも微妙に違っており、ここ数年は運用益を相当更新している。親父の仕事である筈がないのである。

まあ、事実は事実だけに語らせれば良いことなので、早晩妹側が解明することだろう。

株は、自分も預貯金金利のか細さに憤懣を抱いてやっている程度だからお遊びの域を出ない。いまのところ年間数十万円程度のプラスがでているだけで、銀行金利よりはマシという程度だ。株式投資の面白いところは、みな儲かると思って買う。が、買った瞬間から、心細くなり心配が募り始める。自分の心配を埋めるためには、判断の根拠になった情報を洗い出しする人もいるかもしれないが、そんなことをすればするほどむしろ不安は嵩んでくる。望む情報の数に比べてその不安を払底する情報の数は、圧倒的に少ないのが普通だ。クラウゼビッツもその「戦争論」の中で、軍事的天才はそんな「乏しい光(希薄な情報)」の中でも正しい活動方針を割り出し為すべきことを為す勇気を持ち合わせていることを求められる、と言っている。だが、そんな天才が、大勢いる筈も無い。悲しいかな軍事的天才以外は、不安を埋めるために科学的分析をひっぱってくるか、さもなくばオカルトへ走る。後者が圧倒的に多い。株式のテクニカルチャートなども、一件合理的な科学的根拠がありそうにみえているが、自分にいわせればカルトと実態で大差ないシロモノばかりだと思う。

そもそも分析手法を科学的に退けるなどということは、難しい。科学的に分析できれば確実に予測ができて、的中するのならばそれもありえよう。そんな科学的手法など存在しないのだ。それゆえに、株式投資を客観的に語るということが成立しようがない。そのために科学的な装いをいくら厚化粧しても、それは客観的に語るという域には届かず、結局はカルトと大差ないという事例にことかかない。また、統計手法を多用してより合理的、妥当な解説を行い敷衍した、関数構造を導いて株価推移を描写したとしよう。そうすると、合理的な解釈の系にそって、実績が編成されてしまう。つまり、あたったかのような現象が、実績の中から浮かびあがってくるのである。

ズバリ言おう。

オカルトでも、若葉マークの株屋でも、早い話自分のような夢遊病患者系評論家ですら、
株式投資の予測は当たる。いや、当たるような話をするそぶりだけでも、確率的には半分は、当たるのである。それも、たまたま偶然に5回、6回的中することなど不思議でも、何でもない。しかし、そのあいだに間違いなく予言を耳にしていた連中と、予言する自分との間には、カルト的な妄信の構造が発生していることだろう。まぐれでも儲けてしまうということがあるのだ。なんなら自分が主宰する株式セミナーを実行してみようか。午前と午後で、まるで反対の事をいって、午前に大損させても、午後は大儲けさせることも可能だろう。だが、間違いなく自分は大先生になっているに違いない。大体予想屋とは、すべからくそういうものだと思う。

 

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最終更新日  2007年02月25日 02時23分51秒
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