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2007年05月11日
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あの映画「AI」に登場する、ご奉仕サイボーグことジゴロ君は、果たして我々男族の理想の姿だろうか。即座にノーといえれば、なかなかカッコいいのであるが、すでにテストステロン欠乏症で萎えマラオヤジらの一群なればともかくも、おそらくまだまだ煩悩無間の衆上である大多数の男は、ここしばらく心の奥底にハイパージゴロへの沸々たる野心を抱いて生きることになるのかもしれない。

自分のまわりで、リアルでJude Law扮するあのジゴロに勝てそうなタイプの男をみたことがある。ほかならぬ、元祖ニフティーサーブ内「新発想ビジネスヒントフォーラム」の本当のオーナーだった松島庸だ。そう、光通信の謀略で日米同時上場を果たしながらみずから創業したクレイフィッシュ社を追われた青年実業家だ。異名を「ヒルズ族になれなかった男」とか言う人もいるらしい。彼が銀座で私に向けて誇らしげに打ち明けた女漁りの奔放さは、どはずれていて痛快ですらあった。まあ、生まれ変わったならば彼のようなナンパマシンに魔界転生できるのならば、それも愉しいかもしれないと思う処もある。









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ヒルズ族とやらが、眩しい瞬間も実直なだけで不器用な庶民派リーマン諸兄にはあるのかもしれないが、あれだけ絶えずいれかわりたちかわり女漁りに余念がなかった松島庸の艶福ぶりを知れば、とてもとても「ヒルズ族になれなかった男」に、シンパシーなど抱くも畏れ多いと思い知ることになるだろう。ここまでは、余談。


実のところ、えてして(松島庸のことを指している訳ではないので、誤解なく)ナンパサイボーグ野郎は、意外なほど寂しがり屋が多いのだ。そして、神はえてして残忍なことをなさる。浴びるように女たちとセックスしているにもかかわらず、当事者本人は情けないほど何故にかほどまでに寂しいのかについての、痛烈な自覚がないのである。


あの零戦設計者である、天才堀越二郎技師は極度の近眼で飛行機の操舵ができない身でありながら零戦の空中挙動をすべて脳内でシュミレートできたという伝説がある。僭越にも、彼らナンパサイボーグを、私が腑分けをするのもおこがましいわけであるが、彼らの内面は記述すれば以下のような消息だと想う。


女をナンパすると、端緒期には相手の女がどのように「我れ」を受け入れてくれるのかについてすべての想念が集中される。この集中力は、なかなかのものでひとつのスーパーな能力であることは認めざるを得ない。この恍惚と不安のない混じった一喜一憂は思い返しても愉しい時期だろうと推量する。ところが、何事にも達人のブレイクスルーというものはあるもので、程なくMY WAYというぐらい、歩留まり何割レベルで初等確率統計学的なまでのレート感覚が身についてくるものなのである。

いったん手法が、固化してくると一種の物質力であるからして、しばらくは急速にその成功率が定向進化を遂げる。


その瞬間、しばしば人と人の交歓の場ゆえの悲哀というのであろうか。面白い臨界を越えてしまうものなのだ。


女族は、このような関係性の磁場の中で「愉しい」「気持ちいい」・・・しかし、これは再現される何かなのだと瞬時に悟るのである。(笑)


馬鹿な団塊世代のオヤジたちは、やっかみ半分にそれらを「関係」だと錯誤して理解しがちだ。ところが、当事者らは、すくなくともいずれかの当事者にとっては逆説的にも「関係」から滑り落ち、関係から永遠に疎外されたという痛覚を抱いていたりするものなのである。


もしかすると、あの70年。不思議な時代の潮目は、この痛覚のような「傷つく感じ」の喪失者を社会に大量に産出し始めた時代として後世に銘記されることがあるかもしれない。





 好きといわない あなたのことを
 息を殺しながら 考えてた
 愛ってよくわからないけど
 傷つく感じが素敵
 笑っちゃう 涙の止め方も知らない
 20年も生きてきたのにね

 [薬師丸ひろこ/メインテーマ]






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最終更新日  2007年05月14日 01時12分05秒
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