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2007年06月08日
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われわれ人類は、この地球の膨大な歴史の書物に喩えれば「あとがき」を
書き始めて世話になった出版社の編集員に謝辞を述べている頃にひょこっと
紙のシミのようにあらわれた存在である。いつも嘆息混じりの資本主義など
いまでこそ世界を席捲しているが、所詮はこの膨大な地球史の全巻を卓上に
置いていてうっかりコーヒーをぶちまけたような現象で、地球史全巻にとり
災悪のようなものである。われわれがキャッシュフローにしか意識にないと
いうこと、そのことがどれほど異様なことであるのかは早晩軋み音をたてて
この大地が起す異変によりふたたび振り返ることができないほどの教訓を
味わうことになるだろう。
※参考 中国経済はいつ破綻するか?

かつて歴史学といわれるものは、史料に制約されるがゆえに到底人類史すら
完璧に言及できないだろうと言われていた。ところが、昨今は歴史史料の
スケールが途轍もなくデカイものとなってきている。せいぜい紀元前数千年
程度のことも良くは分からなかったわれわれの歴史であったが、いまや軽く
500万年ぐらいの昔に遡って物事が議論できるようになったらしい。

われわれ人類は、まずオラウータンの一味と1300万年前ぐらいにバイバイ
して、656万年ぐらい前にゴリラと名残惜しみながらもサヨナラした。
チンパンジーとは仲良く暮らしてはきたが、それでも233万年前には卒業
している。人類は、その後も絶滅の危機を何度も乗り越えながらなんとか
地球で頑張っている。これらすべて全巻の「あとがき」最後の話題なのだ。
なんとオラウータンからゴリラ、チンパンジー、人類のあいだの隔たりは
あの鯨とイルカよりも遥かに近いのである。100万年前にようやく困難の
果てに原人が生き残り、あの有名なミトコンドリアイヴ(人類すべての母)
は、ようやく昨日今日の20万年前に産声をあげたに過ぎない。原人は一旦
地球上にひろがり、地球の環境に深い影響も与えたに違いないがすべて地球
史から退場した。現生人類(ホモサピエンス)は、もういちどアフリカから
情けなくも世界に向けてとぼとぼと徒歩で広がって群れをなしたのである。

逆にいえば、われわれの文字であらわされた歴史がこれまで地球史について
比べれば歴史を呼ぶに値しないほど近視眼であったということかもしれない。




今日は、なんの話かといえばnak1さんの日記で近頃話題の半島の「恩知らず」
な韓国人社会。その斟酌。「恩知らず性」の遠近感についてである。

人類史の中でも、われわれはこの祖国だの、あの祖国だのと地球上で居候を
決め込んでいる難民キャンプのお守りフダのようなケチな歴史を振りかざして
国家だの民族だのと思い上がっている。この日常を少し冷静に衛星軌道から
生物史的時間スケールで眺めてみたいと思ったのである。

「恩知らず」という意味では、ヨーロッパに広がるアングロサクソンの一派も
酷いと思う。以前にも述べたが日本人にも縁戚であるユーラシア大陸に広がる
モンゴロイドは、あの白人連中が5300年前に寒冷な山壁の洞窟で穴居生活を
余儀なくされていた時代に、すでに12800年前から9800年にかけて凡そ
現在の資本主義経済の活動領域のすべてに営々と人類社会の基礎を築いてきた。




Use_map3b.JPG


シベリアから、アリューシャン海峡を渡りアラスカをへてイヌイットの先祖と
して栄え、アメリカ大陸を南下してはアメリカ先住民となっている。あの
西部劇で野蛮なヨーロッパからの出稼ぎ強盗らに殺しまくられているのは我々
日本人の親戚といえよう。もっと言えば北海道のアイヌ民族、日本先住民の
縄文人こそがアメリカ先住民である。しかも、さらにメキシコ、ユカタン半島
をへて南アメリカのさまざまな文明を築いたものはすべて日本人の血脈につな
がるアジア系現生人類モンゴロイドである。

これは与太話ではない。


平成13年度高松宮妃癌研究基金学術賞を受賞され、「成人T細胞白血病
ウイルス(HTLV-I)の断乳による母子感染防止」に関する研究などで知られる
日本の碩学。鹿児島大学医学部離島医療学講座園田俊郎教授らの人類遺伝研究
部門の成果が示す科学的な実証がなされている。


 アメリカ大陸の広い地域に分布している72人のアメリカ先住民のミトコンドリア
DNAのD・ループ領域の塩基配列を解析した.系統樹による解析から,アメリカ先住
民は大きく4個のクラスターに分類され,それらのクラスターはヒト集団全体の中
でも,明瞭に区別されるものであった.これらの4個のクラスターの大部分はアメリカ
先住民だが,中にアジア人が少し含まれているものがある.その数はクラスターIで
5人,IIIで3人,IIとIVでそれぞれ1人であった.例えばクラスターIIでは,1人の
日本人が2人のアメリカ先住民とともに小さなクラスターを形成し,系統樹上では
最後のところで分岐している.この小クラスターで日本人とアメリカ先住民が合体
する点は系統樹全体の長さのわずか 7% のところに位置する.我々の最新の研究成果
(文献7)では,ヒトのミトコンドリアDNAの最も深い分岐年代は約14万年前であること
が明らかとなった.また誤差を考慮しても,上限の年代は18万年前であることもわかっ
ている.そこでこれらの年代(14~18万年前)を系統樹における遺伝的距離に当てはめ
ると,この最初の合体は9800年から12600年前に相当する.他の3つのクラスターにおい
てもアジア人とアメリカ先住民の合体は同じ時期に起こっている.アジア人とアメリカ
先住民は現在は2つの異なる大陸に住んでいるので,アメリカ先住民の祖先が移住を
開始したのは,少なくとも系統樹の上で2系統の最初の合体の後でなければならない.
この点から,アメリカ先住民が新世界に最初に現れたのは12600年前以降であると推定
した.系統樹からは,アメリカ先住民の4個のクラスターが新世界に異なる波として
移住してきた可能性を示唆している.4つのクラスターが全て合体する時間は系統樹
全体の深さの約半分である.このように長い間,4個の系統がすべて含まれる単一の
任意交配集団として存在し続ける可能性は極めて低いと考えられる.おそらく4個の
クラスター内の人々は4個の異なる祖先集団の子孫であり,かなり長い間互いに独立した
集団として存在したものであろう。

(8) 新大陸へのモンゴロイドの移住
宝来 聰,近藤るみ,園田俊郎1,田島和雄2
(1鹿児島大学医学部,2愛知県がんセンター研究所)

IndianSpirit.jpg





このように、南北アメリカの国土に人類の足跡と可能性をもたらし文明の痕跡を5000年
近くも前から営々と形成し平和な自然との調和を模索し続けてきたのである。アングロサクソン
に代表される果てること無き私所有のむさぼりと人類同胞への一方的な脅威をもって近世に
新大陸を好き勝手に壟断し始めるまで、われわれ人類は地球環境と地縁社会の広がりを通じ
まだまだ安逸でホモサピエンスにふさわしい可能性と生命の広がりに腐心していた。

とりわけアラスカのイヌイット、アメリカ大陸の先住民(インデアンなどと呼称されてきた)
や、ペルーのメヒコの遙か祖先は、アイヌ民族や、日本国土に独自の文明を築き上げた
縄文人の遺伝子上での差異はほとんどなく、その差564文字中562文字(99%)という
驚異的なほどわれわれ日本人との疎通の高さである。いや、同じ人種だと言ってもよい。
太平洋は、われわれの祖先にとって「内海」であったと豪語しても嘘いつわりはないのだ。

アメリカ侵略に成功したアングロサクソンら新参の入植者とその末裔はその目も眩むような
「大恩」に報いるどころか、彼らの「恩知らず」の総決算としてアメリカ先住民にしかけた
血も凍えるような大量殺戮と新大陸への梅毒の持ち込み、そしてあろうことかわれわれアジア
全域、そして他ならぬ日本人の頭上へ投下した信じがたい規模の爆弾の嵐、そして今日にいた
る資本支配である。


aa_cody_subj_e.jpg





The slaughter of bison in North America is one of the most remarkable declines of
a large mammal in history.




※引用先には、すべて画像のクリックから
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※2005年4月6日のアーカイブスです。





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最終更新日  2007年06月08日 19時05分49秒
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