3071365 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007年08月22日
XML
pic_bnf_07_0810.jpg



175億円も株で儲けた人物を、執拗に追っかけている理由ははっきりしている。研究開発型ベンチャーが資金に窮して、かたっぱしからつぶれていくこの国でパソコンのスキルが高いというだけで、二十代のニート諸兄の中から、烏雄のごとくに億万長者が澎湃と現れでているということに、やはり不条理を感じているからだ。


羨ましいとか、憎いというわけではなく、彼らはもはや自分らの息子ほどの年齢でありながら立派にこの国の風景の一部になりきっているという点で舌をまいているわけなのだ。確かに、この運、不運のようなもので社会が組み立てられていることには大いに危惧する。危惧したところで、なにも世の中は変わりはしないが、それでも折々に言葉を吐き出して行くのが正しい生きものの証明だろう。


ありていに言って、いまから彼らの真似を行ったところで所詮は悲惨な結果になるだろう。さりとて、彼らが義務に駆られてまで金集めせねばならない状況とは・・・


この地上は、アメリカが贋金同然にドルを大量に世界流通をさせてしまって以来、狂いに狂ってしまった。もはや取り返しようがないほど地表の景観を崩してしまったと言ってよい。すべてドルの奔流のような暴れ方にあると常々私は断じていいのではないかと思っている。


第二次大戦後、アメリカは世界戦略として自国の石油資源を最終的に大きな切り札にしようと発想した時代があったと思う。愚かなことだ。中東にある石油を徹底的に世界消費に一巡させ油井そのものを枯らせるほどに戦後経済復興に供する、しかる後に自国や南米、北米の石油の資源価値を高める中で強いアメリカを演じるステージを招き寄せるという発想だ。また太平洋戦争終結後も、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争とアメリカの軍事依存的なまでの戦費浪費癖は収まらない。ドルは、当時おびただしく刷られ続けて虚しい戦費支出と原油などエネルギー資源購入に当てられ、これに従うように世界から中東に向けてオイルマネーと呼ばれるほど世界から資金が流入する。オイルマネーは、中東の地に過剰流動性をもたらすようになり、その後に頻発するマネーゲームがそれらオイルマネーを主役として演じられ始めるわけであるが、もとはといえばアメリカ政府がこのような児戯のような思想にもとづき国際的な決済通貨であったドルをおびただしく刷り世界流通させたことにあるのではないか。

そして私などが、ようやく成人に達する頃、つまり1971年8月15日。ついにアメリカはドルと金の交換を一方的に停止し、今にいたる「変動為替相場制度」に突入する。金本位制を維持できなくなったアメリカの意図的なまでの仕掛けられたインフレ要因を、戦後経済復興の途上にあった日本やドイツは驚きをもって向かえ日本銀行やドイツ連邦銀行は、膨大な戦費濫用体質のアメリカのばらまきドルをそれぞれ自国で買い支えるという事態を余儀なくされる。


カップヌードルを啜りながら百円ショップにかよう億万長者たちの発生は、その起源を求めればようするにそれだ。


戦後営々とアメリカが戦争につぐ戦争を繰りかえし濫費する「過剰財政支出」という天を衝くようなドル増刷と、シワ寄せを円とマルクで繕いするという「国際管理通貨体制」などという響きの良い扶助システム。実のところ、アメリカが自国経済の維持できかねてのだらしなさを軍事的地位の高さを背景にして、太平洋戦争に負けた日本、ドイツの属国的なまでの買い支え通貨介入を前提としたドル安誘導と、変動相場制により世界経済は常にマネーゲームという姿で巨大戦費の穴埋めとアメリカの完全雇用のツケをアメリカ以外の国々で支えるという構図を余儀なくされた。その集約こそ、1985年9月22日、対外不均衡解消を名目とした協調介入への合意(プラザ合意)だ。


ドルの買い支えなど協調介入などというが手品ではあるまいし、日本や欧州先進工業国がつねにアメリカの貧乏クジを引かされる構図であり、いわば暴君への貢物を強いられたわけであるが、これに応じるに量的緩和などといいつつ日本銀行はながらくゼロ金利で市中銀行に金を提供し続ける。金が無限に湧き出すように提供し続けられた日本円。ようするにわが国までも膨大な通貨の増刷を行いアメリカに追随してきたわけだ。日本銀行が通貨を刷るのは新聞を刷るのとは訳が違う。国民のあずかり知らぬところで、自国中央銀行が、国富の価値を減殺しているようなものだと言ってよいだろう。


日米金融当局が刷る膨大な規模のにせ札。カップヌードルを啜りながらただひたすら金集めに奔走する超人。つまりは、ありえない規模の資金が、つねに市場を泳ぎ続けなければならないという仕掛けられた不幸な時代を支えるシンボリックな英雄だと私は思う。






l.jpg
↑よろしければクリックにて













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年08月23日 04時17分23秒
コメント(2) | コメントを書く
[お山に雨が降りまして] カテゴリの最新記事


PR

プロフィール

シャルドネ。

シャルドネ。

バックナンバー

2024年07月

コメント新着

フリーページ

サイド自由欄

設定されていません。

カレンダー

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.
X