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男の色気。そんなもの伊勢丹にも三越にも売っているわけがない。努力しても身につくものか、とっくの昔に諦めている。さっき永島敏行のインタビューを読んでいたら、永島の母堂が「今の男は、50代、60代で色気のある人がいなくなった」とよく言っていたとか。なんの永島も自分も同年輩だし、同年輩をみわたせばWEBでは村上龍とか、舌だし作曲家坂本龍一とかいろいろいるけれど、どれもこれも小ズルそうで小銭はためていても気風よさそうな印象が湧かない。銀座で飲んでても領収書を出版社にまわしそうなイメージが消えない。
永島は、朝鮮戦争時代の男がよかっただの、時代に色気があったのなんのというが地方の旅館のおぼっちゃんだった永島が言う色気などまっぴらごめんだ。生きるのにへとへとだっただけで、50年の時間を隔てて昔は良かったといっているだけだからだ。あんな殺伐とした時代に色気を感じるなど、笑わせる。自分は、永島と違って2歳ぐらいから結構記憶がある。いちど自身がタイムマシンであの時代に戻り、生まれた旅館でも放火されて焼け出された経験でもしてみろ。手仕事でつくった大根やトマトぐらいの色気はつくだろう。
自分は、この時代に無いものねだりはしない。いまが最高だぜ。