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2008年04月09日
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誰も語らないようなので、川内康範に触れることにします。

あのおじさん、もう88歳だったんですね。
自分ら、50年代生まれの男の子は、川内康範の「親衛隊」のようなものなのでしょう。
あの月光仮面というのは、独特ですね。
みなさん、ご存知ないけれど月光仮面って1年半ぐらいしかテレビで放映していないんです。しかし、最大瞬間視聴率は67%以上あってその時間になるとものの見事に全国どこにいっても銭湯に浸かっているようなガキはいなかった。
テレビが、さほど普及していない時代ですからねえ。それは凄かったんですよ。



子供に受けすぎて、大人が潰しにかかるというのか非難ごうごうであっというまに放映が終わってしまいましたなあ。パチンコ屋で軍艦マーチよりも、頻繁にかかった時代がありましたよ。

月光仮面の唄ね。子供が、なんどもリクエストするんでレコードが磨り減って・・・当時は、パチンコ屋は電蓄だったんです。私は、二つの眼で見届けていますから。


とにかく、筋もなにもあったものではないです。テレビに、月光仮面が出てくるともうブラウン管みている子供が、集団ヒステリー起こして騒がしいのなんの。だって、テレビなんて一人でみるというような贅沢な時代じゃないですからねえ。まあ、普通は5人、10人でみるわけです。カッコいいとか、悪いとか。そういう次元じゃあなかったですね。あれは所謂ヒーローものの域を越えていましたよ。だから、後々の仮面ライダーとか、ウルトラマンとかとは少しちがって、まだヒーローもの未体験の、テレビ未体験の地域、家族、村に突然降臨した生き神様みたいなものなんです。それが、よりによって「正義の味方」だというんだから凄いでしょう。あ、あまり理解できないかなあ。


だって、正義なんて語彙は、この国の戦後日本では月光仮面と一緒にやってきて不即不離なんです。


もともと、この国では「正義感が強い」なんて褒め言葉じゃなくて書生っぽいとか、ガキの親玉みたいないわれ方をされかねない処にいきなりテレビで月光仮面ですからねえ。正義の味方って、みな肌が粟立つぐらい昂奮しちまったわけです。


『終末から』には、全国月光仮面共闘(全月共)という高校生などによる集団が蜂起し、権力中枢を制圧して臨時革命政府「月光仮面社会主義共和国」を樹立するという革命シミュレーション小説「月光仮面社会主義共和国建国秘録」も単発で掲載されている。





70年代だったかなあ。月光仮面社会主義共和国なんて、与太飛ばす人がでてきて皆クスクス笑っていたけれど関西学院大学が、大学の徽章をそのまま使えるじゃないか、なんて馬鹿話がでてくるほど、月光仮面は学生運動のスタイルにも多少の影響があったのかもしれない。覆面して、サングラスしている中核派とか、革マル派って、テレビで正義の味方を学んだ人たちみたいな思い込みの激しいところが濃厚でしたからねえ。


川内康範自身は、月光仮面のモデルは大山倍達だったと週刊誌で述べていました。太平洋戦争が終わった直後で、繁華街というよりもにわかに登場した駅周辺の闇市で人々は飢えを凌ぎ、買い物をして、生活必須資財を調達したわけです。そこに気の荒いアメリカの兵隊さんが、言葉が通じないから騒動が頻発して。紳士的ではない乱暴狼藉が日常茶飯事だったんですってね。そんな中に忽然と現れたのが、喝采を被った空手家。殺されかねないほど拳銃を打ち込まれても、ひるまず空手の手刀で素手。山手線沿線の駅周辺の繁華街で神出鬼没というぐらいの動きで米兵とっちめていたらしい。また、川内康範ってそれを繁華街で何度か目撃したんだそうです。あの唄にある「疾風のようにあらわれて疾風のように去ってゆく」って、ジョークじゃなく当時の大山倍達の日常だったんだそうです。



もう、御分かりでしょう?正義の味方って、この国では最初から反米愛国なんですよ。

























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最終更新日  2018年04月08日 18時27分06秒
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