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松本零士 と、槇原敬之が対立している。年長の松本が、槇原敬之を訴えている。盗作問題というのだが、実害があったというよりも意地がからんでいるようだ。ちょっと庶民感覚では理解できない。また対立点を是々非々してゆくと、素人考えが理解できるようなものではなさそうだ。法解釈というものは、印象批評になじまない込み入った背景を招き寄せるからだ。
法廷での槇原敬之の主張は、結局知らなかった。知る機会がなかった。知っていても意図して松本作品から盗む明らかな犯意があったわけではないというようなものだ。 事実がどういうところにあるのかは、分からないが法廷での裁判沙汰になるというのは松本霊士が、圧倒的な論拠と庇護されるべき法的な有資格があると思い込み判断を仰ぐという手段にでてものだと思う。槇原敬之も当初は、敬意を表して松本に対して謝罪の電話をいれていたらしい。その謝罪の電話以後こじれているもののようだ。 なんだかばかばかしい。いや対立点が、ばかばかしいというわけではない。たぶん世代的な感覚の違いが、言葉のやりとりで増幅したのではないかという印象がある。相互に主張や言い分があるのは当然として、相手に理解を求めようとして結果的に相互に横たわる感覚的な差異が著しく大きいと次第にわかってくる。これは自分自身も日常体験しているところだ。 われわれの生きている社会では、この個々人の感覚が相互に対話を行いながら相違を乗り越えて新しい結論に導かれてゆくというような「高度」な文化民度のかもし出される余地は皆無のようだ。松本零士も、ただの債権債務問題に堕してしまうのを承知で法廷に訴状を持ち込んでしまう以外にすべが無かったのだろうか。 松本零士も槇原敬之も、見事に時間と夢を裏切っているではないか。 ■ 松本零士 「銀河鉄道999」 エターナル編第1話 (1996年初出) ほか → 「時間は夢を裏切らない 夢も時間を (決して) 裏切ってはならない」 ■ ケミストリー 「約束の場所」 (作詞・作曲/槇原敬之) (2006年) → 「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」 → 「未来は夢を裏切らない」 (CD帯) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月12日 09時20分49秒
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