3380、南海の翼 天野純希 集英社
南海の翼 天野純希 集英社時代小説です。長宗我部元親のお話。余り四国の方面に目を向けていなかったのですが、作者が以前戦国ロックバンド的なお話を書かれた方だったので、どんな風に書くのか興味があり読んでみました。かなり読み応えがありますが、比較的時代小説苦手な方にも読みやすいのではないかと思いました。元親、波乱万丈です。何しろ最初は姫若子と呼ばれ、戦国武将の若様なのに戦い好きじゃない、さらに仇名に姫とついちゃうくらいの美形です。初陣も他の武将に比べかなり遅め。でも勝利しちゃうのです。最初のうちは四国統一に向けて、読む方もどきどきですが豊臣秀吉とか有名どころが出てきて力の差を思い知らされ、九州出兵とかもう色々あって晩年は最初の頃のイメージとずいぶん違うようになってしまうのです。どの武将にも言えますが最盛期と晩年と、どきどきしますね。読み応えはあるのに読みやすいお話です。【送料無料】南海の翼 [ 天野純希 ]価格:1,785円(税込、送料込)