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テーマ:アニメあれこれ(26112)
カテゴリ:考察
鬼滅の刃 考察
今回は不死川実弥さんについて おはぎが好きな理由とそこに隠される伏線や 不死川さんが最後まで生き残ることが出来た 風の呼吸を極めた鬼殺隊の風柱です 傷だらけの身体に隊服の上には 殺の文字が入った上着を着ていて 喧嘩っ早い性格や話し方からも 最初はちょっと怖い人に見えるかもしれません 特に炭治郎や義勇さんとは相性が悪いようで 喧嘩になることも何度かありました その一方でお館様には敬意を払っていたり 言葉遣いも丁寧になっていたりと だれかれ構わず凶暴な態度をとる というわけではない事が分かります 過去のことを兄である不死川さんに謝るために 鬼殺隊に入った弟の玄弥を突き放したりしていましたね しかしそれらは全て玄弥を守るためにしていたことでした ⚪そんな不死川さんの年齢は21歳です 冨岡義勇さんや伊黒小芭内さんとは同い年のため 三人を合わせて「21歳組」と ファンの間では呼ばれています ⚪不死川さんの身長は179cmで 現代でも高身長な方なのですが 大正時代の男性の平均身長の約161cmよりも18cmも高いことになります 不死川さんの父親が身体の大きい人だったようで おそらくそれを受け継いで体格に恵まれたのだと思われます ⚪出身地は東京府京橋区で 現在は中央区の京橋に当たります 江戸時代では木材を扱う職人の街 明治〜大正時代では銀座と日本橋を結ぶ モダンな商店街として栄えました ⚪京橋という地名は 昔かかっていた橋の名前が由来となっており 現在は無くなっています 不死川さんの過去回想でも 荷台を引きながら玄弥と歩いている場面に しっかり商店街が描かれていました この辺りがしっかりと描かれているのが鬼滅の面白い所ですね ⚪不死川さんの好きな食べ物は 皆様もご存知の通り「おはぎ」です 「柱稽古で不死川さんの家にいた時にもち米とあんこの匂いがしていた」 「戻ってくる度に抹茶とおはぎのいい香りがしていた」と言われていて 炭治郎と冨岡さんに「おはぎが好き」 という事が判明してしまった時は かなり怒っていましたが 実は甘いものが好きというギャップが不死川さんの魅力ですね すっかりファンの間でも 不死川さんのおはぎ好きというのは有名になっていて違和感が無いと思いますが 不死川さんが何故おはぎを好んで食べているのか あまり考える人は少ないかもしれません 鬼滅の刃においてキャラクターの趣味や好きな食べ物には キャラクターの設定を作る上でしっかりと理由が存在しています (1):おはぎ そんなおはぎについて見ていきましょう 皆さんはおはぎをどんな時に食べるかご存知でしょうか? おはぎは本来 お彼岸の日に食べられているもので その理由は魔除けの効果があると考えられて来たからです お彼岸の日というのは 死者への感謝の気持ちを伝える日とされています ⚪おはぎはもち米と餡子の二つを合わせることで出来ていることから 死んでしまった人とそれを思う生きている人の 「心を合わせる」という意味で おはぎはお彼岸の日に使われてきました 魔除けの効果とされてきた理由は餡子の素材として 使用されている小豆が"紅い豆"であり 鬼や妖の類に有効であると考えられていたからです 以前に藤の花が何故鬼に有効なのかでお話したように マメ科の植物には鬼や魔を滅する つまり魔滅が元となって名前になったという歴史がありました おはぎにも同様に材料に小豆であるマメが使われている事から 「魔除けとしての意味があった」という事になります 家族を奪った鬼に復讐することを目的としていた不死川さんに かなり当てはまるようになっています 鬼を滅することが出来るマメを使った食べ物だから 不死川さんの好きな食べ物として設定されているという事ですね (2):おはぎの別名 実はおはぎにはまだまだ色んな意味が隠されています 早速ですが皆さんはおはぎに 別名が存在していることをご存知でしょうか? 今ではおはぎという名前が定着していて ほとんど使われなくなっていて どちらかというと調理用語として使われている程度なのですが ⚪徳島県や群馬県の一部ではまだおはぎの事を とある名前で呼ぶ文化が残っています それは「みなごろし」または「全殺し」という名前です かなり物騒な名前ですよね 本来はお米を全部お餅にするか半分をお餅にするのかを決める言葉というのが始まりで お米を食材として使用するおはぎの事を"みなごろし"と呼んでいたという訳です また半分の場合は"はんごろし"と呼ばれています どっちにしても初めて聞くと怖い呼び名ですね 鬼に有効な藤の花と同様に魔を滅する事が語源のマメが使われていて 一部の地域では本来の呼び名である「みなごろし」 これらは不死川さんの鬼に対する行動や考え方がピッタリと一致しています 普通に読んでいるだけだとほっこりするおはぎという 不死川さんの好きな食べ物についても しっかりと根拠や伏線が張られているという事が分かる描き方ですね ここで終わらせてもいいのですが おはぎに隠されたもう一つの不死川さんの本心や本音について見ていきたいと思います (3):不死川さんの本心 不死川さんのおはぎにはみなごろしという名前が隠されているという ピッタリの考察だけで終わらせないのかという事ですが 初めにお話した事ですが お米と餡子の二つを合わせて出来ているおはぎには 死者の心と生きている人の心の 心を合わせるという意味があり だからお彼岸の日に使用されているとお話しました つまり"みなごろし"という側面は不死川さんとって 「鬼に殺された家族への誓い」= 「死者への思い」であり もう一つの側面の「生きている人への思い」というのが必ず伏線として描かれています 早速探してみましょう ⚪皆さんはおはぎを漢字で書くことは出来ますか? あまりおはぎを漢字で書く機会ってないと思いますが おはぎを漢字で書くと御萩(お萩)であり 秋の七草の一つでもある「萩」の事を示しています また萩の花言葉には 不死川さんのもう一つの側面となる「生きている人への思い」というのが隠れています ⚪萩の花言葉は 「過去の思い出」と 「内気な愛情」です 他にも 「思慮」 「柔らかな心/柔らかな精神」などもあります これは生き残った最後の弟である玄弥へ向けた思いだと思われます 不死川さんは徹底的に玄弥を突き放し 自分と関わらないようにして 幸せになって欲しいと願い続けていましたね 不死川さんの視点でこれらを見ると 玄弥と生きていくという事はもう二度と現実で叶わない過去の思い出であり 玄弥を巻き込まないために直接ではなく間接的に守るしか 兄として出来ることがないという事になります この状況は萩という花言葉にかなり一致しており 唯一の兄弟である玄弥への思いを表現していると思われます これを聞くとたまたまでしょ?って思う方も沢山いると思いますが 先程もお話した通り ⚪萩というのは秋の七草であり また11月の誕生花でもあります 不死川さんの誕生日は11月29日で 誕生花と同じ11月となっています ここまで条件が揃っているとしっかりキャラ設定が作り込まれいてると意図されていると考えられます (4):まとめ おはぎという不死川さんが好きな食べ物に隠されていた 死者と生きている人への思い これらは失った家族と 生きている弟・玄弥への思いでした ここまで家族のために尽くし続けた不死川さんの目の前で 弟である玄弥が死んでしまった この事がどれだけ不死川さんにとって辛く 耐え難いものであったかがよく伝わって来ますね これを知っているかいないかで見方はガラリと変わるのでは無いかと思います また家族と玄弥の死を乗り越えて残りの人生を 生きていくことを選んだ不死川さんが 平和な世の中でどんな暮らしをしていたのか 大正時代の残りの時間についての外伝かファンブックを読みたいです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.06.09 08:18:05
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