私の考察と歌詞ブログ

2020/08/31(月)08:39

鬼滅の刃 キャラクターの羽織

考察(386)

鬼滅の刃 考察 キャラクターの着物の柄について 今回は鬼滅の刃に登場する羽織と各キャラクターの関係性に関する伏線を紹介したいと思います (1):蜜璃ちゃんの羽織 まずは伊黒さんと蜜璃ちゃんの羽織について見ていきしょう 最初は蜜璃ちゃんの方から見て行きたいと思います 蜜璃ちゃんの羽織は白い無地になります 黒以外の柄のない和服のことを「色無地」といい 普段着から礼服や喪服としても着ることができる万能な服になっています 通常家紋がなければカジュアルな普段着として 家紋が入っていればフォーマルな場面で使い分ける事が多いです 蜜璃ちゃんが着ている羽織は模様やワンポイントが一切ない真っ自の羽織となっています この着物には「純粋」や「純潔」という意味が込められています 蜜璃ちゃんは鬼に対する憎しみが他のキャラクターと比べても少なくて女の子らしいという印象がぴったりのキャラクターになっていると思います またこの色合いには別の呼び方で「純白」とも呼ばれています この名前を聞くとウェディングドレスや白無垢など結婚式を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? 結婚の場面で女性が着る服に白が使われるのは「新郎の色に染まる」という意味があるからです 蜜璃ちゃんが鬼殺隊に入隊したのは旦那さんを見つけるためです これはかなりピッタリと当てはまると思いませんか? また2人が亡くなる直前に「生まれ変わったらお嫁さんにしてもらう」という約束を伊黒さんと交わしています ⚪この後に伊黒さんの羽織についても詳しく解説しますが伊黒さんの羽織は白と黒のしましまの羽織です 「新郎の色に染まる」という意味が込められた「純白」を身につけた蜜璃ちゃんは 伊黒さんが持っている自分の穢れた一族の 「黒い部分なんて気にしていない」 「たとえ自分が黒に染まったとしても良い」という意味になると個人的には思っています これを裏付ける根拠は伊黒さんの羽織は自分の「黒」と蜜璃ちゃんの「白」が交互に描かれた白黒模様であり 実は蜜璃ちゃんも白と黒が混ざりあった服装をしています このように相対する黒と白の2人を象徴するように服装が作られています そして最後の根拠はこの模様には「2つが混ざり合って1つになる」という意味もあり 「蜜璃ちゃんと伊黒さんが来世で結ばれた」ということにもしっかり繋がります 白い着物をお葬式にお嫁さんが着る事というのは『貴方以外の誰とも沿わない』と言う意志の証でもあります これは作者が作り込めた伏線だと個人的には考察しています ここまでで蜜璃ちゃんの結婚に対する憧れや伊黒さんとの関係性が羽織に強く反映されている部分がある事が良く分かるかと思います (2):伊黒さんの羽織 伊黒さんを紹介したいと思います 伊黒さんの羽織は「白と黒のしま模様」です しま模様の由来は「島模様」となっています その昔しましまの模様が南の島から日本に伝わって来たという歴史があり 当時しましまの生地は「島渡りもの」または「島物」と呼ばれていたため縞模様という名前になりました また中世のヨーロッパではしま模様は悪魔を意味する模様とされていた歴史があります さらに罪人や奴隷などを区別するために着用することを強要されている歴史も存在しています 海外のアニメやドラマでは警察に捕まるとしましまの服を着せられて牢屋に入れられるシーンをよく見かける人も多いかと思います あれが結構分かりやすい例になると思ってます なぜしま模様が嫌われる対象となったのかというと 当時しま模様などの柄は人々に馴染みがなくて 見ている人の視覚を惑わしたり乱したりすると考えられているため 社会を乱す人々の対象となるとしま模様を着せたようです ⚪ここで伊黒さんの出生を振り返ってみましょう 伊黒さんは鬼が人を襲って奪った金品で生活する代わりに 鬼に自分たちが産んだ赤子を差し出す一族に生まれました 島出身であり罪人のように囚われていた点は しま模様が持つ意味と重なっています また伊黒さんの言葉には自分自身を他者と比べて "穢れていた"という扱いをする物が多々あります 蜜璃ちゃんに対しても「一度死んでから汚い血が流れる肉体ごと取り替えなければ君の傍らにいることすら憚られる」と考えていたシーンも存在しています 周囲の人と異なる点があり 罪を持った人間を島流しで罰する島の出身 なおかつ過去に率に閉じ込められて生活をしていた経験もあり忌み嫌われている歴史を持つしま模様の羽織を 伊黒さんが着用することに繋がったのではないかと思います 唯一の救いは蜜璃ちゃんの白と組み合わさることで "やがてはひとつになる”という "未来への救いの言葉になる”という点かなと思います (3):炭治郎の羽織 次は主人公である炭治郎の羽織から見ていきたいと思います 炭治郎の羽織の模様は「市松模様」となります 同じ大きさの2色の正方形が上下左右に並んだ模様で炭治郎は緑と黒の羽織を着ています この市松模様が持つ意味は「永遠」や「繁栄」という意味になっています 正方形の柄が途切れることなく続いていく様子から 途切れることなく続いていく様子から「永遠」という意味になり昔から縁起が良いとされてきました この「永遠」という意味は鬼滅の刃のテーマである「繋ぐ」に大きな関わりがあることは御館様の言葉の中でも描かれています そして何よりも寵門家が「市松模様を代々受け継いでいる」事を 皆さまはご存知でしたでしょうか? 炭治郎の先祖である炭吉の服装をカラー版(JUMPプラス)で見てみると炭治郎と同じ緑と黒の市松模様の着物を着ている事が分かります 炭治郎の家族も禰豆子ちゃんが着ている帯を含めて全員が市松模様を身に付けていました 恐らく竈門家では代々「市松模様の服を着ている」事が予想出来ます 縁壱から日の呼吸を受け継ぎそれをヒノカミ神楽として竈門家は代々継承してきました これらの要素を踏まえて市松模様を着物に取り入れることでこの模様の由来でもある 「永遠」や「繁栄」に合わせてヒノカミ神楽を"より長く繋いでいく"という意味が込められていたのではないかと個人的には考察しています (4):善逸の羽織 最後は善逸くんです 善逸の羽織は「三角形の柄」になっています 派手目な黄色が特徴の印象的ですね! ⚪それではます「善逸が捨て子時代に着ていた羽織」についてです これが善逸の過去と大きく関わってます そもそも善逸は捨て子時代から"文字の読み書き"や言葉を流暢に使いこなしています これに合わせて音を聞きわける才能を使って賭け事を行っていると考えられます ・ではこの”教育”を誰が行っていたのか ・この”名前”って誰が付けたのか この辺は鬼滅の刃でも大きな謎になっていると思います そこで関わってくるのが「捨て子時代の羽織」ということになるのでは?と思っています 捨て子時代の善逸は「霰模様」という柄の着物を着用していました 実はこれは「江戸小紋五役」といいます 三役、五役の文様は紋を入れる事で略礼装とすることができる歴史的に「格」のある家柄の紋様です 実際単行本の4巻で善逸の借金を取り立てている男のヤクザ達は無地に近い羽織を着ています 柄入りは桑島さんと善逸だけです もちろん善逸が捨てられた時期はおくるみが巻かれているくらい 赤ちゃんの頃だと判明していますが格がある霰模様が使われているのは 「捨てられる前の善逸の家柄を示している」からではないかなと個人的には考えています 親が捨てる時に名前を残さなかった事を考えると"捨てる意思”があったことは明確ですが 羽織からは“捨てられた理由”まで読み解くのは難しそうです その後の善逸は三角形が入った羽織を着ていて他にも同じ柄の着物を善逸の育てである桑島さんが着用しています 桑島さんは善逸の兄弟子である獪岳にも同じ柄の羽織を手渡していることから 善逸の羽織も柔島さんから貰った物と考えてほぼ間違いないと思います 善逸の羽織の柄に最も近いのは三角形を使用した 「鱗文様」というものがあります 同じ大きさの三角形が交互に並んだ柄になっていて 蛇や龍の鱗のように見えることから「鱗文様」という名前が付きました 鱗文様の歴史はかなり古く古墳時代から存在していたと言われており 土器や古墳の壁面に鱗文様が描かれていました そんな鱗文様が持つ意味は「魔除け」や「厄除け」という意味があります ここまで善逸くんのわ羽織について紹介してきましたが 実はこれとあるキャラクターの羽織と深い関係があります ⚪そのキャラクターは禰豆子ちゃんです 禰豆子ちゃんの羽織は「麻の葉模様」です この「麻の葉模様」にも「魔除け」や「厄除け」という意味があります 禰豆子ちゃんの着物の柄は新生児の産着で多い柄で 『清らかで、健やか』 な つまり「清らかで健やかに育つように」という意味も有ります 禰豆子ちゃんの羽織はまた次に更新しますが キャラクターの羽織りには様々な過去や意味が込められていますね! 鬼滅の刃 22巻 缶バッジセット・小冊子付き同梱版 (ジャンプコミックス) [ 吾峠 呼世晴 ]価格:2200円(税込、送料無料) (2020/6/5時点)楽天で購入 鬼滅の刃 23巻 フィギュア付き同梱版 (ジャンプコミックス) [ 吾峠 呼世晴 ]価格:5720円(税込、送料無料) (2020/6/5時点)楽天で購入

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