|
テーマ:アニメあれこれ(22874)
カテゴリ:キャラ紹介
呪術廻戦 玉藻前
玉藻前の伝説の成立期は室町時代前期以前であると考えられ古くは史書の『神明鏡』(14世紀後半) 御伽草子の『玉藻の草子』(室町時代) 能の『殺生石』などに見られます 『玉藻の草子』は古い系統と考えられる書には殺生石説話が書いておらず これは後付けされたものと考えられています この頃すでに玉藻前の前歴として斑足王の夫人および周の幽王の后の褒姒が挙げられていたり殷の王に見初められた妲己とも言われています また唐土・天竺の条が本格的に語られるのは、江戸時代の高井蘭山の読本『絵本三国妖婦伝』 岡田玉山の読本『絵本玉藻譚』 によって語られています この際に殷の妲己もまた玉藻前と関連付けられ玉藻前は九尾の狐の化身であるとされた その後の文化文政期には玉藻前の物語が大いに流行し松梅枝軒・佐川藤太の浄瑠璃『絵本増補玉藻前曦袂』をはじめとする多くの作品が作られます 玉藻前のモデルは鳥羽上皇に寵愛された皇后美福門院(藤原得子)では無いかと言われており 摂関家などの名門出身でもない彼女が皇后にまで成り上がり自分の子や猶子を帝位につけるよう画策し中宮待賢門院(藤原璋子)を失脚させて 崇徳上皇や藤原忠実・藤原頼長親子と対立し保元の乱や平治の乱を引き起こし 更には武家政権樹立のきっかけを作った史実が下敷きになっているという逸話から来ているようです ※美福門院が実際にどの程度まで皇位継承に関与していたかは諸説あります 江戸時代『是は御ぞんじのばけ物にて御座候』(これはごぞんじのばけものにてござそうろう)では妖怪の見越入道とももんがの合戦を描いた作品で見越入道に味方する妖怪のひとりとして玉藻前が登場します
最終更新日
2022.01.24 23:06:31
[キャラ紹介] カテゴリの最新記事
|