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2022.02.24
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カテゴリ:考察
真犯人フラグ 茶漬幽霊

※ネタバレが含まれていますのでご注意ください⚠️



今回 二宮みずほがカセットテープで聴いていた落語ですが
おそらく上方落語の「茶漬幽霊」だと思います

二宮さんが関西の人なのであればお姉さんも関西の人もしくはその師に当たる人が上方落語をされてるかのどちらかなと思います

この落研時代にナイツ塙さんが絡んでくるのではないかなと思います
師匠なのか元恋人なのかなと考えています

三年目という落語の中の一つだと思います


(1):茶漬幽霊

⚪この話は1803年に刊行された『遊子珍学問』という笑話本に収められています

本作には笑いやくすぐりは少なく人情話の趣がありあます
多少怪談の要素も加えられています

死後も夫に嫌われまいと気を遣う先妻のいじらしさが絡んだ下げ(落ち)となっているようです

大阪落語の「茶漬幽霊」はコミカルな筋運びで悪く言えば本作のような品は少ないです

夫が昼食の茶漬けを食べているところに先妻の幽霊が現われなぜ夜に出て来ないと聞かれて「夜は怖いから」という下げとなります

古くは夫と先妻が激しく惚れ合ったいきさつが冒頭で語られていたそうですが今は省略されています


(2):三年目

三年目(さんねんめ)は古典落語(江戸落語)の演目の一つです

四代目橘家圓喬が得意とした噺で五代目三遊亭圓生、六代目三遊亭圓生に受け継がれます


⚪あらすじ

大変仲の良い若夫婦があった

人もうらやむ夫婦仲の良さであったが元々病弱だった妻は長患いの床に付く

夫は献身的に看病するが死期の近いのを悟った妻は夫に言う

「私が死んだらあなたはきっと別の人と再婚するんでしょうねえ・・・」
「気弱になってはいけないよ。お前の病気は必ず治る。また元気になるとも
もし万が一・・・万が一だよ、お前にもしもの事があったって私が惚れた女は生涯お前一人だ。絶対他の女は近づけない」

しかし妻はうれしそうにしながらも不安を隠せない

「でも あなたのような気の優しくていい男がいつまでも一人でおられないでしょう
親戚やら近所やらが"早く再婚しろ、早く再婚しろ"と言って来たら結局は断れないでしょう」

「そんなに心配ならこうしよう
どうしても再婚しなけりゃならなくなったら祝言の夜、お前が幽霊になって出ておいで
お前の幽霊なら怖くないむしろうれしいくらいだ
でも新しい妻はびっくりして逃げ出すだろう
懲りずにまた再婚を勧められても、同じようにすれば『あの男には先妻の幽霊が取り付いている』なんて噂が立ってそのうち嫁のきてがなくなる
そうなったら私はずっと一人でいられるよ」

夫の言葉に安心したのか妻は程なくあの世に行ってしまった。

夫はしばらく一人でいたが、やがて親類縁者から"早く再婚しろ、男は所帯を持って一人前だ"などと矢の催促

致し方なく後妻を迎える事となった

もちろん祝言の夜はいぶかしむ新妻をよそに早く先妻の幽霊が出て来ないかと一晩中待っていたがどうした事か何も出ない

三千世界とか十万億土とか言うから、幽霊も彼岸(ひがん)から此岸(しがん)へ帰って来るのに日数がかかるのかと
翌晩もまた翌晩も待ち続けたが待てど暮らせど幽霊どころかねずみ一匹出て来ない

そうなるといくら気の進まない再婚とはいえ、もともと気の優しい男だから新しい妻をいつまでも打っちゃっておくのもかわいそうになる

しぶしぶ床を共にするといつしか情もわいてきてそのうちに子供もできた

新しい妻とも打ち解け子供をかわいがりはた目にも仲睦まじい家族になった

夫の心からはいつしか先妻の面影も薄れて行ったがそれでも3年目の命日には忘れず家族で墓に詣でた

その夜妻と子供はすっかり寝静まった頃、夫は一人目を覚まして物思いにふけっている

そこへ障子にさらさらと髪の毛が触れる音が…
見ると先妻が長い黒髪を振り乱して立っている

驚いた夫が「気の利いた化け物はとうに引っ込む刻限だ。
なんだって今頃出て来たんだね」

と問うと幽霊は夫の前に来て恨み言を言う

「あなたという人はあれほど固く約束したのにこんなきれいな人と再婚してかわいい子供まで作ってほんとに恨めしい・・・」
そこまで言われては夫も黙っていられない

「まあまあお待ち。お前は生きていた時は多少とも物分りのいい女だったはずだが

ああ、約束しましたよ。だから私は祝言の夜も一睡もしないでお前が出て来るのを待っていたんだ

でも出て来ない。次の夜もその次の夜も、今か今かと待っていたのに化けて出るどころかウンともスンとも言って来なかったじゃないか

そうなりゃ、新しい妻を放っぽってもおけないし子供もできる

今頃になって文句を言うくらいならなんでもっと早く出て来なかったんだね?」すると幽霊が答えていわく

「あなた それは無理でございます。
私が死んでお棺に入れる時、皆さんで寄ってたかって髪の毛をそり落としたでしょう」
「そういう習いだからね、親戚の者たちがみんなで一剃刀(ひとかみそり)入れて髪を下ろしたんだ」
「ですから、坊主頭で出たら愛想を尽かされると思って3年の間、髪の毛の伸びるのを待っておりました」







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最終更新日  2022.02.24 21:32:54



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