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カフェ・ヒラカワ店主軽薄

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2008.04.26
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カテゴリ:ヒラカワの日常
このところずっと、
ジャケットの胸に、『ペットサウンズ』バッジを付けて仕事をしていた。
勿論、遊んでいるときも付けている。
昨晩、アゲインに顔を出したら、石川くんが「じゃあ、これを聞けよ」と
『ブライアン・ウイルソン スマイル』を貸してくれた。
1966年に開始して、ついに未完に終わった伝説のアルバム『スマイル』が
2004年にロンドンでライブ初演奏されるまでの実に37年に亘る
音楽がうまれでてくる苦悩に満ちたドキュメントと、
ロサンジェルスでのコンサートの映像である。

知っている人は知っていることだが、
この37年間には、ブライアンと父親との離別、バンド仲間である兄弟との離反と
精神的な崩壊、そしてその再生までの息詰まるようなドラマがあった。
ブライアンが、自らの才能によって、ほとんど瀕死の状態まで追い込まれながら
復活してくるまでの軌跡である。
ヴァン・ダイクとダリアンという二人の人物にも、心打たれる。

その復活の軌跡が、オペラでも見ているようなステージとなって結晶した。
実は俺は、このSMILE TOUR 2005@東京フォーラムは、
実際に見ているのである。
改めて、映像を見て、
あの時、俺は何を見、何を聴いていたのかと
不明を恥じた。

音楽を聴いて心を動かされることは、よくあるのだが、
落涙しちゃったのは、これがはじめてである。
まいりました。言葉もありません。





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最終更新日  2008.04.26 21:44:28
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