カテゴリ:ヒラカワの日常
このところずっと、
ジャケットの胸に、『ペットサウンズ』バッジを付けて仕事をしていた。 勿論、遊んでいるときも付けている。 昨晩、アゲインに顔を出したら、石川くんが「じゃあ、これを聞けよ」と 『ブライアン・ウイルソン スマイル』を貸してくれた。 1966年に開始して、ついに未完に終わった伝説のアルバム『スマイル』が 2004年にロンドンでライブ初演奏されるまでの実に37年に亘る 音楽がうまれでてくる苦悩に満ちたドキュメントと、 ロサンジェルスでのコンサートの映像である。 知っている人は知っていることだが、 この37年間には、ブライアンと父親との離別、バンド仲間である兄弟との離反と 精神的な崩壊、そしてその再生までの息詰まるようなドラマがあった。 ブライアンが、自らの才能によって、ほとんど瀕死の状態まで追い込まれながら 復活してくるまでの軌跡である。 ヴァン・ダイクとダリアンという二人の人物にも、心打たれる。 その復活の軌跡が、オペラでも見ているようなステージとなって結晶した。 実は俺は、このSMILE TOUR 2005@東京フォーラムは、 実際に見ているのである。 改めて、映像を見て、 あの時、俺は何を見、何を聴いていたのかと 不明を恥じた。 音楽を聴いて心を動かされることは、よくあるのだが、 落涙しちゃったのは、これがはじめてである。 まいりました。言葉もありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.26 21:44:28
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