カテゴリ:ヒラカワの日常
本日新宿にて開催された
ラジオデイズ立川談笑独演会。ゲストは米粒写経。 俺が落語担当プロデューサーの大森さんに お願いして(恫喝してともいうが)組んでもらったカードである。 ありえない組み合わせでもある。 前回の落語会は、 小田嶋隆さんと並び座布団で、大友浩プロデュースのきわめつけの古典を聞いたが、 今回は、やや離れた席で、とんでもない新作というか、本歌取り落語。 『天災』を談笑がやると、こうなる。 『芝浜』は、『シャブ浜』になる。 さすがは、立川流四天王である。 とにかく、俺はこの師匠には天才的な広がりを感じているのである。 さきほど、 小田嶋さんちを覗いてみたら、 ちゃんと談笑師匠がコメントを入れていた。(いいなぁ) この律儀さにも敬服する。 テレビでは見られない暴走漫才、米粒は、どんどん凄い世界に入っている。 談笑、米粒、談笑の順であったが、 米粒の爆裂漫才の後は、普通の噺家ではどうにも始末がつかなくなる。 しかし、談笑師匠は平気な顔で まくらなしで、 シャブを打つのである。 凄いものをみさせてもらった。 次回は、瀧川鯉昇独演会。 腹の皮がもたない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
こういう一個人の全身全霊芸というものをDVDなんかで見てはいけないし、ましてやCDなんて論外です。資料としてならともかく落語を聞いたことにはならない。落語のほんとうのおもしろさに出会ったことにはならない。
落語ってのは、噺家のその日の体調、気分すなわち汗のかき方ひとつ、目の開き方ひとつ、息遣いひとつでどうにでも変わる。だから同じ演題であれ何度聞いてもおもしろい。 極端なことをいえば、ただそこに居て、変哲もない電話帳を読み下すだけでも面白い。いま目の前にいる噺家の語りの調子、リズムを感じるもの、それが落語です。 だから寄席はできれば十畳間くらいが限度。互いの顔が見えるくらいがいい。これくらいの至近距離だとそりゃあ面白い。少々下手な噺家が何を喋ろうとリズムにさえ乗れば天才に思えますよ。 落語家はテレビに出ることによって自らの首も落語の首も絞めた。ほんとうは、やせ我慢して実演しかやらなければ、いまごろは落語家も落語もそりゃあすげえことになってますよ。 ヒラカワさんがほんとうに落語を大切にしたいのならCDみたいなもの、発売しなさんな。それより、どんどん出張させて、六畳間に客十人というような生演を全国規模でふやすことです。 わたしたちが多くの仲間で作ったバーでは二階に八畳の和室をこしらえて、毎月、若手の噺家を呼んだことがある。そりゃあ、面白いのなんのって、面つきあわして落語を聞く事の凄さを思い知らされたものです。 (2009.03.25 22:12:00)
イカフライさん
落語に限らず音楽などを含めた録音録画・複製物におけるアウラの不在なんてとっくの昔に語りつくされていることですし、あなたがここでつまらん講釈たれるまでもなくブログ主さんはわかってるんじゃないんですか。 別にCDでも寄席に足を運ぶきっかけくらいになりさえすればいいじゃないですか。 (2009.03.26 11:25:43)
語りつくされることと、実感することとは違うんだよ。頭でっかちさん。d(⌒-⌒)
(2009.03.26 13:40:29)
小説家の想像力なんてえ、偉そうなことを前のコメントで書いたが、具体的にはどういうことか、いちおう試してみたので、興味があれば読んでくりたまえ。
http://d.hatena.ne.jp/ika18/ 見たことも無い、聞いたことも無い遠くへ想像力の羽を伸ばすことだよ、諸君。( ̄^ ̄) でわ。 (2009.03.26 13:44:36)
イカフライさん
君子危うきに近寄らずという言葉がひらひらと舞い降りてきました(笑) (2009.03.26 16:17:11)
そうカッカしなさんな。
掲示板のカキコミごときで。((^p^))ププッ! (2009.03.26 22:12:47)
あほーいほーいよ♪
(2009.03.27 14:00:36)
ヒラカワ氏もいいファンをもってしあわせですよ。((^p^))
(2009.03.27 21:25:54)
イカフライさん
>そうカッカしなさんな。 >掲示板のカキコミごときで。((^p^))ププッ! ----- 爆笑しました!。 イカフライ氏GOOD JOB!。 そうです。たかが掲示板のカキコミです。 (2009.03.29 00:49:52)
田中宇の国際ニュースはネットに出はじめたころから注目していましたが、あまり当たらないようにみえた(笑)のですっと敬遠していました。しかしヒラカワさんのお勧めのようなので、再び読み始めていますが、これがなかなかに鋭くなっている。おもしろい。
いや、わたしの誤解でした。 田中宇のようにリアルな世界視線と錐のような洞察の方法はあきらかに内田樹の宗教的蒙昧とは相反するものです。ヒラカワさんに内田樹批判を迫っていましたが、あきらかにここでヒラカワさんは内田的なものを知ってか知らずか正面から批判していることになる。 あらためて失礼をお詫び申し上げます。 (2009.03.29 08:00:55)
短編小説シリーズ 想像力への旅、更新したのでヒマなときまたお寄りになってね。(^_-)☆
http://d.hatena.ne.jp/ika18/ 片手間にちゃっちゃっちっと書いてます。 (2009.03.29 08:10:42)
円生師匠の「死神」を見ていて、オチのところで背筋が寒くなったことがあります。
高校生の時、白黒のテレビを見ていたときのことですが。 あんな経験は後にも先にもあの時限りです。 あれは一体なんだったんだろう。 転居して繁昌亭が近くなりました。 あのこじんまりした雰囲気に浸りに行って来たいと思っています。 それにしても、「シャブ浜」ですか。 高座を拝見したいと思っています。関西の方にはいらっしゃらないのかな。 (2009.03.30 20:35:34)
>語りつくされることと、実感することとは違うんだよ。
そうですね、イカフライさんのご発言には、このあたりの実感があると思います。内田先生なんかにはない迫力みたいなものかもしれません。言葉を生業にしている人たちが失ったものというか、純度というか、そんな力強さというか、インチキじゃないというか…。 です。 (2009.03.31 14:20:29) |