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起業することになりました。メルマガもやったろかなあ

みなさん、こんばんは。ひらめ作者です。実はわたしは3/1に会社をクビになりました。前の日にいきなりの通告だったのでびっくりでした。それで一日ほどガッカリして、翌日に、起業を決心しました。そして3日後には仮注文が取れてイエーイ。昨日、納品してきました。入金は5月上旬の予定。起業を決心した時に「誕生日（5/26)までには入金がある」という目標を立てましたが、それは何とか達成できそうです。もう会社も設立しました。会社が作りたいわけではなかったのですが、法人相手の商売なので、こっちも法人でないと取引してもらえないんですね。というわけで今、がんばり中です。なので、楽天日記の外国語特化のひらめのねがえりはお休みですね。すんません。でもいつか必ず復活いたします。というわけで「復活したら知らせろよな」という方につきましては、こちらまで、「復活したら教えて」とでも書いてメールしていただければ幸いです。復活したときはメールでお知らせしますあとなあ、何となく、僕、実は、メルマガやろうかとも思うんです。「映画で英文法　－　グラマラス・グラマー」とかいうタイトル。「グラマラス・グラマー」という副題、だっせーと思いました？　でもグラマー（文法）とグラマー女優のグラマーって、実は語源が一緒なんです。僕、英語の中では文法が一番好きです。あれ、絶対おもしろいです。この際、「文法愛好会」という会でも作ろうかと思います。というか、今作りました（今のところ会員は私一人ですが）。ちなみに私、ひそかな夢は日本語文法の本を書くことですね。さて、こんな私がもし英文法メルマガ始めたとしたら、じゃあ、読んでやってもいいよという方は、これまたこちらに、「出たら読むよ」とでも書いて送ってくださいませ。同様に連絡します。というわけでしばらくは厳しくも楽しい商売の道に突入です～。みなさま、ごきげんよう～

2004年04月01日

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『恋に落ちたシェイクスピア』を見る

ここのところFourletterwords系の英語の映画が続いたので、じゃあ、昔っぽいのにしようと思って「恋に落ちたシェイクスピア」を借りる。シェイクスピア台詞とかそういうのはやたらに重々しくなるが、この映画は、スピード感がありました。シェイクスピア役のジョセフ・ファイレズの演技のせいかもしれない。いつも走っているか、イチャついているかばっかり。さて、英語も色々面白かったです。これを見通すと、「ロミオとジュリエット」や「十二夜」も原書で読みたくなる。重々しく読むのではなく、切迫してスピードで読めばよいとわかる。-------------------------------------------------------- ＜酒場で役者を募集する時の台詞＞I need actors. Those of you who are unknown will have a chance to be known.（役者が要る。無名の役者には世に出るチャンス！）unknownとknownの対比がキュっと来る。こういう対句は好きです。-------------------------------------------------------- ＜シェークスピアとバイオラの仲を割って入るウエセックス卿のイヤな奴英語がけっこう面白かった＞バイオラに「我々は二週間後に結婚することが決まった」と決め付け通達する言葉I have spoken to the queen. Her majesty’s consent is requisite when a Wessex taks a wife. And once given， her consent is her command.(女王陛下にも話した。妻をめとってもよいという－－正式のお許しを得た）「（我々の結婚は）女王が承認したからには、これは命令にも等しい」という内容。さらに続く言葉がなかなか。。。。You are allowed to show your pleasure（うれしそうな顔は？）このallow（許可する）という単語が、エラソーとか、もう俺はお前の夫に決定、これからは命令する立場とか、女王が許可したこの結婚、嬉しくて当然とか、色々なニュアンスを出している。これにバイオラが答えるのは、But I do not love you...なるほど。とはいえ、家の決定に逆らえない。今度の日曜日には、女王に謁見することになるという。そこでの態度についてのWessex卿の指示Be submissive， modest， grateful， and brief...（控えめで従順に、感謝を表し、言葉少なに－－－－）バイオラの答えは。。。I will do my duty， my lord（務めは果たします）dutyとかmy lord という言葉で、「いやいや結婚承諾」という気持ちが伝わる。------------------------------------------------------------------と言いつつもシェイクスピアとバイオラはいい仲になってしまうわけですが、しびれを切らしてウセックス卿が、バイオラの家に乗り込んで、彼女を出せと侍女に凄む、この台詞の重ね方がまたすごかったです。The Queen， Gloriana Regina， God’s chosen vessel， the radiant one who shines her light on us， is at Greenwich today and prepared during the evening’s festivities to bestow her gracious favor on my choice of wife.(輝ける我らが女王、神に選ばれた栄光の主が、グリニッジの宮殿で、私の選んだ妻に拝賀の栄を下されるのだ）要するに、女王陛下を、色々言い換えているわけですね。ラテン語も交えたりして。これだけ重ねることにより、この男が、傲慢そうに見えて実は自分にはあまり自信がないこと。女性の愛を得るのに、女王の権威を嵩に着るしか能がないことが伝わるわけです。というわけで、単なる街の劇作家だけど、スピードと行動力でモテモテのシェイクスピアとの対比が出るわけですね。------------------------------------------------------------------最後の方で、兵隊が、槍をドンと劇場の床についてGod save the queen!と一斉に叫ぶシーンがあったが、あれは格好良かった。------------------------------------------------------------------

2004年02月15日

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プリティウーマンを見る

ジュリアロバーツとリチャードギアが共演した有名なコメディ映画「プリティ・ウーマン」を英語字幕で見通した。ストーリーは、マイ・フェア・レディとシンデレラを合わせたようなものである。面白かった。ジュリアロバーツはハリウッドの街娼という設定だが、しかし英語はそれほど汚くない。シンデレラ・ストーリーなので、英語があまり汚いのはいかんのであったと思う。英語は、わりかし分かりやすかった。いかにもなキザっちい英語もたくさん出てきた。例えば、こんなの---------------------------------------------------ジュリア・ロバーツ：You’re lateリチャード・ギア：You’re stunningジュリア・ロバーツ：You’re forgivenうまく訳せませんが、「遅刻よ」、「キミは素敵だ」、「はいはい」ぐらいの意味になるのであろうか。英文では、全部がYou’reでまとまっているところがミソ---------------------------------------------------続いて、リチャードギアがジュリアロバーツをブティックに連れていった時に、店員に向かって発する第一声。Do you have anything in this shop as beautiful as she is ?「この美しさにかなう洋服は？」原文の直訳は、「彼女の美しさと同じぐらいに美しい洋服はあるかい？」ということになる。はあ～、キザやの～。---------------------------------------------------これに対する店員の返答が良かった。それは次に書きます。

2004年02月12日

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「ザ・メキシカン」を見る

ブラッドピットとジュリアロバーツが共演したことで話題になった「ザ・メキシカン」のDVDを英語字幕で見た。この映画、賛否両論が激しいのだが、おいらには結構面白かった。この映画、一応ギャング映画なので、fu*kやshi*tなどの困った単語が連発されるが、しかしあまり汚く聞こえないのが不思議だった。アル・パシーノとキャメロン・ディアスが共演したエニイ・ギブン・サンデーの英語は、ひえ～と思うほど、汚く聞こえたが、どうして違いが出るのだろうか。ブラッドピットとジュリアロバーツのキャラのせいであろうか。ところでキューブリックの「フルメタルジャケット」も相当英語が汚いらしい。今度見てみよう。---------------------------------------------------------------ブラッドピットがメキシコでヒッチハイクをする時に、town-o、villeg-oとか言っているところは面白かった。スペイン語は、cuerpo， puebloのようにoで終わる言葉が多いので、英単語に無理矢理oをつけてみたわけだ。I need a lift in your "el truck-o"... to the next "town-o"..."villege-o"..ah..ah...pueblo* a lift → ヒッチハイク---------------------------------------------------------------その他、おお、これは使えるな～と思った表現について書き留めてみる。---------------------------------------------------------------「だって俺達は籍も入れていないんだぜ」 → We are not even technically married yet. （なるほどね、technically と言うわけですか。こういう場合は）。---------------------------------------------------------------Are you gay ? (あなたゲイでしょ)As in happy (「明るい」ってことか？）As in homosexual (「ホモ」ってこと）* gayのもともとの意味は「明るい」、「陽気」。同性愛者の意味は転用（なるほど、as in と言えば良いのか、と）---------------------------------------------------------------「まず俺を”連れ戻せ”と言われ、次に”殺せ”と」On one hand， they tell you to bring me in.On the other hand， they tell you to take me out.字幕は完全に意訳ですが、ともあれon one hand とon the other hand、そしてbring me in とtake me outの並びは、ほほう、こりゃ使えるなあと思いました。---------------------------------------------------------------「奇跡が起きた」We just witnessed a miracleなるほどwitness（目撃した）と言えば雰囲気出るな～と。

2004年02月06日

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「俺達に明日はない」の美しい英語セリフを味わって読む（３）

続いて、goのニュアンスについて考えてみたい。goはcomeと対比するのが考えやすい。結論から言うと、目的もなくいきっぱなしになるニュアンスがgoであり、何らかの定まった目的地に到達するのがcomeである。日本語の「行く」、「来る」は、自分から離れる場合は「行く」、近づく場合は「来る」だが、英語の場合は、それは関係ない。例えば、夫が妻に「もうすぐ帰るよ」と電話する時はI’m coming home という。その他、Dreams come true （夢が叶う）という言い方からも、Comeは到達というのが分かると思う。一方、goは「いきっぱなし」のイメージである。これは、go rotten（腐る）， go mad， go crazy（狂う）など。「もうすぐ帰るよ」はI’m coming home だが、「アメリカ人は出て行け」はYankee， go homeである。comeには目的があるが、goはあてどもないものなのだ。こうした事を頭に入れて、ボニーのつぶやきWhen we started out...I thought we were really going somewhere. But this is it.We’re just going.「初めの頃は、何かがつかめるような気がした。でも結局。。。。どうにもならない。逃げるだけ。。。」を読むと、最後のjust going のところで、糸の切れた凧のよういに、あてもなくさまようニュアンスが伝わると思う。少し前のgoing somewhereという表現が力強いだけに、よりいっそう、さびしいかんじがする。

2004年01月31日

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「俺達に明日はない」の美しい英語セリフを味わって読む（２）

というわけでまずsomewhereについて考えてみる。somebody、something、somewhereというのは、日本語に直訳すると「誰か」、「何か」、「どこか」になるので、その他大勢、何でもいいから何か、といったぞんざいなイメージがある。しかし英語では逆で、somebodyと言えば、「ひとかどの者」、something といえば「たいしたこと」である。「俺達に明日はない」で、C.W.モスが、傷ついたボニーとクライドをかくまう父親に「有名な二人をお客にした気分はどう？」はと聞いた時、父親はTha’s something for me （まったくたいしたもんだ）と答えていたまたジョンレノンのWorking Class Heroという歌では、Working class hero is someting to be（「労働者階級の英雄になれたらたいしたものだ」）というフレーズが出てくる（ちなみにジョンレノンの出身はロウアー・ミドル）また「俺達に明日はない」では、ボニーが創った、自分達のことをテーマにした物語詩「Story of Bony and Clyde」を聞いたクライドは、「よし、これを新聞に送り付けよう」と提案する。その詩は新聞に載った。そのことに感激したクライドがボニーに言うセリフがこれ。「これこそ僕の一生だ。それを君が書いてくれた。世間の語り種に」これは英語ではこうなる。One time I told you I was gonna make you somebody. That’s what you’ve done for me. You made me somebody they’re going to rememberあえて直訳してみると、「いつか言ったろう。僕は君をちゃんとした女にすると。だがそれをしてくれたのは君の方だった。君は僕を、これからも世間が長く思い出す、ひとかどの男にしてくれた」最初、クライドは、「ダラスでトラック運転手の相手をしている単なるウエイトレス」だったボニーを’somebody’にすると言ったわけです。ところがどうだ。逆に君のおかげで、俺は’somebody ( they are going to rememeber）になれた。と逆にボニーに感謝しているわけです。このsomebodyというのは、要するにnobodyの反対語だと思えばよい。そういえば億万長者ロバートアレンの講演テープで、「最初、私は誰からも相手にされませんでした。私はまったくの無名人（nobody from nowhere）だったからです」というセリフがあった。というわけで、somewhereというのも肯定的なニュアンスを持った言葉である。ちなみにgoing nowhereというのは、「どうにもならない」、「ラチがあかない」ぐらいの意味である。going somewhereというのは、それの反対だと思えばよい。どこかにはたどり着けるのである。こうした事を頭に入れて、ボニーのつぶやきWhen we started out...I thought we were really going somewhere. But this is it.We’re just going.「初めの頃は、何かがつかめるような気がした。でも結局。。。。どうにもならない。逃げるだけ。。。」を読むと、going somewhereのところのニュアンスがつかめると思う。またこれが字幕では「世界を征服したみたいだった」と大袈裟になるのも何となく分かる気がする。

2004年01月30日

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「俺達に明日はない」の美しいセリフを味わって読む（１）

ボニーとクライドは、最初はイケイケで銀行強盗を繰り返していたが、警察の捜査も迫ってきて、だんだんいきづまってくる。まずボニーが精神的に壊れ出す。ベッドでボニーがクライドにしがみついてつぶやくセリフ。「初めのうちは世界を世界を征服したみたいだった。。。。もう終りね。。。。逃げるだけ」なかなか印象的なセリフであったので、英語ではどういうのだろう。世界を征服だからrule the world かなとか予想しながら見ていたら、まったく違っていたので、驚いた。そして、うーん、これは美しい英語だなあと思いました。When we started out...I thought we were really going somewhere. But this is it.We’re just going.ニュアンスまではとても訳せませんが、何とかやってみますと「初めの頃は、何かがつかめるような気がした。でも結局。。。。どうにもならない。逃げるだけ。。。」ニュアンス抜きで直訳すると「私たちが始めた時は、本当に『どこか』に行けるような気がした。でも、これがそれ。私たちはただ行くだけ」この英語は、すごーくニュアンスに満ちた英語だ。簡単な単語しか使っていないのが、また美しい。この英語のニュアンスのポイントは、goとsomewhreだと思う。

2004年01月29日

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「俺達に明日はない」を英語字幕で見る（１）

「俺達に明日はない」の原題はボニー＆クライド。ある日であった男と女が銀行強盗の旅に出る話である。昔見たこの映画を今回、英語字幕で見通してみました。舞台は大恐慌直後の30年代アメリカ。昔のアメリカを舞台にした映画の場合、例えば「シカゴ」などは英語がやたらにBig Wordでコテコテ・デコレーションだったりするが、「俺達に明日はない」の場合、主人公は、ボニーを除いて全員、無教養（Hillbilly)という設定だったので、単語自体は簡単だった（だからといってわかりやすいとは限りませんが）。なーるほど、60年代アメリカから振り返った30年代の大衆層の英語と言うのはこういう風に表現されるのかあと映画を見ながら思いました。ところでクライド兄弟は、Don’t ever leave me without saying nothing（「何も言わずに行ってしまうようなことだけはしないでくれ」）のような誤用二重否定を連発する。これは正しくは、without saying anythingである。without saying nothing だと二重否定がひっくり返って肯定になってしまう。クライド兄弟はこの誤用をガンガン使う。I won’t say nothingとか。二人とも田舎者（Hillbilly）だからという設定だと思う。ボニーは使わない。ボニーは、ダラスのウエイトレスにすぎないといえばすぎないのだが、詩を書いたりもする教養好きという設定なので。

2004年01月28日

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「風と共に去りぬ」を英語字幕で見始める。

クラークゲーブルとビビアンリーの「風と共に去りぬ」を英語字幕で見始めた。このDVDは1500円で買える。お得だ。まだ30分ぐらいしか見ていない。南北戦争当時の南部の英語なので、コテコテの装飾英語かと予想していたが、意外に素直な英文なので助かっている。ちなみに以下のやりとりは、へー、英語ではそういう風に言うのかあと思いました。特にsay things you don’t meanとかnever means a word he says to any girlとかのあたり。スカーレット：「お世辞はいらないわ。メラニー。心にもないことを言わないで」You mustn’t flatter me， Melanie， and say things you don’t meanアシュレー：「メラニーが嘘つきだなどとはは、誰にも言わせない」Nobody could acuse Melanie of being insincere. Could they， my dear?スカーレット：「アシュレーとは大違いね。娘たちをだましてばかり」Then she is not like you， is she， Ashley? Ashley never means a word he says to any girl

2004年01月13日

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「踊る大紐育」を英語字幕で見る。

ジーンケリーとフランクシナトラの「踊る大紐育」を英語字幕で見通した。お上りさん水兵三人組がニューヨークの休日を楽しむ話である。テーマ曲の歌詞はこんなの。New York， New York’s a wondefull town. The Bronx is up and the Battery’s down.The people ride in a hole in the ground字幕では「ニューヨーク！どこもかしこも最高。地下鉄の走る町」になっていたが、The people ride in a hole in the groundは、直訳すると、「ニューヨークでは、みんな地下の穴を走る乗り物に乗っている」となるので、ニュアンスとしては、「ニューヨークじゃあよ。地下に通り道があって、そこを電車が走っているだよ。たいしたタマげたァ」といったところだと思う。1949年のカラー映画である。49年当時のニューヨークの実写風景が映っているのが興味深かった。WTCはまだないが、エンパイアステートビルは映っていた。

2004年01月12日

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刑事コロンボを英語字幕で見る。

ピーターフォークの刑事コロンボ（A requiem for the falling star)を英語字幕で見通した。コロンボの場合、筋や伏線を英文から読み取らなければならないので、けっこう見通すのは難しかった。だがコロンボが、「あー・ちょっと最後に一つだけいいですか」とか何とか絡み付いていって、次第に相手をイライラさせて、本音を引き出す、その英語トークは興味深かった。

2004年01月10日

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エニイ・ギブン・サンデーを英語字幕で見る。

アルパシーノとキャメロンディアス出演のエニイ・ギブン・サンデーのDVDを英語字幕で見通した。出演者全員（含むキャメロン・ディアス）がひたすら汚い英語ばかり叫ぶ映画だった。F**KとかSH*TとかSon of a b**chとかさ。「気を引き締めていこうぜ！」とかいう掛け声に対して答えた英語が、Yes， I am tighter than p***y on pre-wedding nightだって。ひえ～。汚い英語のシャワーを浴びたい人にはお勧め。映画の最後で、オッサンが捨てぜりふをつぶやく。音声は出なかったが唇の動きで何と言ったのか分かってしまった。Son of a b**chと言っていました。

2004年01月09日

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「マイフェアレディ」を英語字幕で見る。

オードリー・ヘプバーンの「マイフェアレディ」のDVDを英語字幕で見通した。イギリスの下町なまりの英語が聞けるので楽しい。今日からすぐできるコックニー訛りのまね方- 冒頭のH音は発音しない。- Hが不要な時にHをつける。例えば、In Hertford， Hereford， and Hampshire， hurricanes hardly ever happenは、イン・アートフォード・エレフォード・アンド・アンプシャー・アリケンズ・アードリー・ヘヴァー・アプンと発音する。- エイはアイと発音する。takeはテイクではなくタイク、rainはレインではなくラインと発音する。あとはいかにもなイギリス英語が色々出てきて楽しかった。例えばピカリング大佐が紅茶を愛でる時のセリフが、By George， that was a glorious tea と言ったものである。なるほどGloriousかあ。ちなみにマイフェアレディの脚本は、ペーパーバックで110ページある。つまりマイフェアレディDVDを英語字幕で見通せば、110ページ分の英文を読書したのと同じ事だ。3時間でペーパーバック一冊読書と同量の英文読解だ。しかも音声つきでヒアリングも強化。これは効率的だと思う。

2004年01月07日

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反省

前の日記からずいぶんブランクが空いてしまった。気負い過ぎが原因だと思う。毎回、英語やその他外国語について何か気の利いたことを書かねばならないと思っているせいだ。だがこれは日記なので、ちと気楽に書いてみようと思う。最近は英語映画DVDを3日に1枚ぐらいのペースで見ているので、それについてのたりと感想を書いてみよう。

2004年01月06日

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3日の日記

中鎖脂肪酸を摂ると、それだけで痩せるそうだ。中鎖脂肪酸というのは、ヤギのチチやノニジュースやチェダーチーズ、ココナッツミルクなど「臭い食品」に入っているそうだ。ということをTVでやっていて、ふーん、と思って「中鎖脂肪酸」でGOOGLE検索したら、意外なこと判明。洗濯物の部屋干しのあのニオイの原因、あれも中鎖脂肪酸だそうだ。くわしくはこちら

2004年01月03日

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カサブランカの英文セリフを徹底的に味わいたい（３） -- イルサ（イングリッドバーグマン）は究極の危険な女

(昨日の続き）映画の最後の方で、リックとイルサはギリギリの会話を交わし、わだかまりの解けた二人はキスと抱擁に落ちていくのであった（メロドラマのクライマックス）。そして「翌朝」のイルサのリックのこの会話。いやー、おいらは何てスゴイんだ、この女。危険過ぎると思いました。そのセリフはこういうの。（ナチスに追われている夫を安全なアメリカに逃がしたい。でもリックとも別れたくないという状況下。なぜ自分がパリでリックの前から姿を消したのかについて説明した後）まず、日本語のセリフは以下のとおりである。イルサ：「言えなかったのよ」リック：「それで今はどうなんだ？」イルサ：「分からないわ。。。。。。。もう離れられない」リック：「ラズロは？」イルサ：「ラズロは助けてやって。。。。仕事に懸けてる人だから」リック：「よかろう。。。。君は渡せない」イルサ：「もう逆らわないわ。。。。一度逃げたからもう逃げない。。。。何も分からなくなったわ。。。。代わりに考えて。。。。皆の分も」リック：「よし分かった」だがこれは映画字幕の字数制限にさえぎられているせいで、原文の意は完全に伝えられていない。原文英文セリフは非常に危険なロジックにあふれている。以下に原文と、その訳と注釈を載せてみる（訳は下手ですけど、勘弁してください）＜イルサ＞-- well， you know the rest 「後は言わなくてもわかるでしょう」↑ もう説明したくない。話を切りたい。＜リック＞-- Well， it’s still a story without an ending. What about now?「それでは話に結末がつかない。（昔のことは分かったが）今はどうなんだ）」↑ そういう尻切れトンボは許さない。結論が出ないと気が済まないというわけ。「男」的ですね。＜イルサ＞-- Now?。。。。。。。。「今。。。？」↑ ここでバーグマンが、やっべー、そんなこと考えてなかったよ、という表情をする。バーグマンは普段はお姫様的な表情しかしないので、時たま見せる忌避の表情がけっこう目立つ-- I don’t konw.「分からないわ」↑ とりあえず、分からないといって逃げて、次のセリフを考える時間を稼ぐ。ネゴシエーションの基本。-- I know that I’ll never have the strength to leave you again「今、分かるのは、私には、もう一度貴方から離れていくだけの気力はないということ」↑ 稼いだ時間で、ナイスなセリフを思いついた！というわけで忌避の表情から再び堂々と真っ直ぐ相手の目を見る表情に戻る＜リック＞-- And Lazlo ？「ラズロ（← イルサの夫）からも離れられないだろう？」↑ 原文のAndは、一つ前のイルサのセリフを引き継いでいる。つまりto leave you againに、and Lazroをはさんで、to leave you (and Lazro) againと読めばよい。つまり「俺からも離れられないが、ラズロを置いていくこともできないだろう？」という意味。What about now ? とイルサに返答を迫ったつもりが、「もう離れられない」と逆に切替えされてしまった。一瞬、うーむという顔をするリック。しかし瞬間的に「ラズロは？」という切返しを考え付く。＜イルサ＞-- You’ll help him now， Richard， won’t you「貴方はラズロを助けてくれるわ。リチャード。そうでしょう」↑ 丸投げ。しかも、よく読むと、質問の答えになっていない。-- You’ll see that he gets out「彼がここから脱出できるようにして」↑ 潤んだ瞳。確信の表情。真っ直ぐに相手の目を見て要求。-- Then he’ll have his work. All that he’s been livng for「そうしたら彼は自分の仕事に専念できる。彼が人生の全てに」↑ 夫には、打倒ナチスという目的さえあればいい。自分がいる必要はない。夫と一緒にアメリカに行かずに、ここでリックと残ったとしても、それは悪いことではないと正当化されている。これはつまり「ラズロはもういい。私は貴方とここに残る」という仄めかしでもあろう。＜リック＞-- All except one........He won’t have you「『全て』じゃないだろう。ラズロは君を失う」↑ あーあ、もったいねー。女がそこまで言ってんだから受けておけばいいじゃないか。そこで何で女の夫を気遣うかなあ、と思わずため息をついてしまうセリフ。このあたりからリックの、愛情に流されず義理や筋を重んずるべきだという信念が透けてくる。だが、そんな筋論、べき論に簡単に説得される女などいない。次にイルサのとる行動は、**** 泣きながら、リックの肩に崩れ落ちる **** 出た～！＜イルサ＞-- I can’t fight it anymore「もう戦うのはいや」↑ このセリフもすごいなあ。「もう自分の気持ちに嘘をつくのはいや」とも取れるし「ラズロの理想に付き合って、打倒ナチスの大義のために戦う日々にはもう疲れたの」とも取れる。-- I ran away from you once. I can’t do it again「私は一度あなたから離れた。もう繰り返すことはできない」↑ ラズロを捨てて貴方と一緒にいたい、というようなストレートなことは決して言わないわけですね。そういう最終結論は男に言わせないとイカンということであろうか。ここからいよいよ会話は最終クロージングに入る。イルサが物凄いセリフで会話を締める。-- Oh， I don’t know what’s right any longer.「ああ、どうすることが正しいのか、もう私には分からない」↑ まずは放棄。すべてを白紙の状態に戻す-- You have to think for both of us.「私たち二人のために、何か考えてちょうだい」↑ 出た！丸投げ！すごいなあ。have toと来たよ。考えるのはリックの義務になってしまった。もっとすごいのはfor both of us（私たち二人のために）というところ。for me （私のために）じゃなくて、私たち二人のために、ということなんですね。-- For all of us.「私たち全員のために」↑ 夫ラズロの事もリックに丸投げの、物凄いクロージングでした。＜リック＞-- All right. I will「分かった。考えるよ」↑ とほほ。もう男は勝てないですね。こうなると。というわけで、リックもついに陥落。。。。（と思える結末ですが、実際には映画はこの後、男の矜持を見せるハードボイルドな展開になる）かくも物凄い、イルサの交渉術であった。この映画は、始まりから四分の三ぐらいまでは、二人の男がイルサに翻弄されていると思う。要するに女の支配する世界なのだ。実際、リックは、一見ハードボイルド的に見えても、イルサに向かって「今では俺も店を持てるようになった。いつでも戻ってこいよ」などと結構情けないことを言っている（言わされている）のである。だが最後の最後に、リック（ハンフリーボガート）がまさに「自らを取り戻して」、女の情、女への情を振り捨て、大義と客観に基づいた行動を起こすのであった。というわけで最後のセリフは、「This is the begining of a beautiful frinedship（これが美しい友情の始まりってものかな）」である。というわけで今回のカサブランカは、私には「最も危険な女を克服した男の矜持の物語」と読み取れた。これがつまりハードボイルドということかカサブランカは本当に多面的に面白い作品だ。次回、見る時にはまた新たな発見があるだろう。それにしても、男女というのは密室で一対一になれば、男は絶対に女に勝てるものではないと言われるが、まさにそのとおりだとこの映画を見て思いました。。。。。。と今回はそういう視点でこの映画を見ましたが、次回は「したたかそうに見えて実はけなげな女心」という視点でも見られるようになればいいと思う。カサブランカは多面的な映画だ。おそらくこれから一生、楽しめるだろう。

2003年12月28日

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カサブランカの英文セリフを徹底的に味わいたい（２）

そして今回、カサブランカを見たのだが、非常に新たな発見があった。それはイングリッド・バーグマン演ずるイルサの位置づけである。前に二回見た時には、イングリッドバーグマンは「過去を引きずって大義を見失った昔の男（ハンフリーボガート演ずるリック）」を「真心と貞淑と情熱あふれる行動」によって「本来のリック」に立ち返らせた「素晴らしい女性」であるという風に見ていた。また映画の中でもそのように描かれている。またイングリッドバーグマンというのが如何にも、清純な真っ直ぐな芯の強そうな外見なのでますますそう思えるのであった。だが、久々に見た今回、非常に違和感を感じた。何かこうイングリッドバーグマンの目つきとか表情とか間とかにですね、非常に危険なものを感じるわけです。悪女とか妖婦とかではないが、いや、いや、これこそ最高級に危険な女。確かに芯が強そうに見え、また誠実そうにも見えるが、心の奥深いところで何も考えていない女、ギリギリに煮詰まった、人間関係の究極の局面、男であれば本音以外にはとても言えそうにない場面においても、心から泣きながら、真剣に、情熱的に、人の目を真っ直ぐに見て、口からでまかせを語りきる女。なぜそんなことができるのかというと、本人がそれを嘘だと思っていないから、というそういう「最も危険な女」に、直感的に見えるのであった。ちなみにこの映画でイングリッドバーグマンがアップになる時、その瞳は常に潤んでいる。（こういう直感を以ってバーグマンを見るのは、中学生や大学生の自分には、確かに無理な話であった）そしてそういう視点で、この映画を再確認するように見直すと、イルサの話は、辻褄がわなくなってくるのだ。私は今けっこう確信しているのだが、主人公すべてが誠実に接しあっているように見えるカサブランカにおいて、実は、バーグマン演ずるイルサだけは最後の最後まで嘘をついていた、と。さて、リックはイルサをとてもうらんでいた。というのも、イルサとリックはパリで恋仲だったのだが、ドイツ軍がパリに侵攻してきたので、リックは「一緒にマルセイユに逃げよう」とイルサに呼びかけ、イルサもいったんは承諾するのだが、結局待ち合せ場所の駅にはやってこず、傷心のリックはひとりマルセイユ行きの汽車に乗らざるをえなかったといことがあったからだ。だがカサブランカで偶然再会したイルサは、それは誤解だと言う。リックと恋仲だった頃から自分には夫がいた。今、一緒にいる反ナチスの闘士、ビクター・ラズロだ。かれが収容所に送られてまもなく、「彼は死んだ」という知らせが入った。打ちひしがれていたその時、あなたに出会って恋に落ちた。だがその後、彼が生きているという知らせが入ったのと。「それはいつだ？」とリックが尋ねると「あなたとパリを離れようとした直前」と答え、さらに「じゃあ、どうして俺とつきあいはじめた頃に、自分が結婚していることを言わなかったんだ？」と詰められると「私たちが結婚していることは、親しい人にも秘密のことだった。反ナチスの闘士の妻だと分かれば、自分にも、そしてまわりの同志にも害が及ぶ。だから秘密にしておいたの」と答えてくる。だがこの告白。おそらく嘘であろうと思うのだがどうか。だいたい、「あなたと共にマルセイユに行こうとしてホテルを出ようとしたまさにその時」に「死んだと思っていた夫が生きていたという知らせ」が入ったという話。すごーく嘘っぽい。また映画自体にも、この話は嘘だということを裏打ちするような伏線が張られているのである。リックが、イルサに一緒に逃げようと誘い、イルサもそれにうなずくが、しかしリックが「じゃあ、明日、ホテルに迎えに行くよ」と言えば、「ちょっと用事があるの。だから私も駅に直接行くわ」と仕切ってみたり、最後にキスする時に「キスして。これが最後かもしれないから」などと言う（英語原文は、Kiss me as if it were the last time 「これが最後のキスであるみたいに私にキスして」というものである）。そこの「最後」というのは、ドイツ軍がパリに侵攻してきて明日をも知れぬ世になったからということに表面上はなっていますが。こういう伏線を考えると、イルサは、夫が生きていることは最初から（途中から）知っていた。知っていながらリックと付き合っていた。でもそんなことリックに言うわけにもいかないので、最後の局面においても嘘をつきとおした、とそう考える方が自然だと思うのだ。ちょっと細かい隅をつつきすぎだと思われるかもしれないが、そうでもないと思う。カサブランカは舞台劇を基本としているだけ会って、筋立てや脚本は非常に緻密にできており、登場人物の発言にはすべてある種の「一貫性」がある。一貫性というのは要するに「つじつまが合わないことは言わない」ということ。だから、イルサのこの「つじつまの合わなさ」もそれが彼女の性格を表していると考えるほうが自然だと思う。映画の最後の方で、リックとイルサはギリギリの会話を交わし、わだかまりの解けた二人はキスと抱擁に落ちていくのであった（メロドラマのクライマックス）。そして「翌朝」のイルサのリックのこの会話。いやー、おいらは何てスゴイんだ、この女。危険過ぎると思いました。そのセリフはこういうの。（明日へ続く）

2003年12月27日

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カサブランカの英文セリフを徹底的に味わいたい（１）

映画「カサブランカ」は名画として名高いので、今まで三回ほど見た。一回目は、中学生ぐらいの時。名セリフ「君の瞳に乾杯」を目撃したことで、日本百名山をまた一つ登頂したような気分にはなれたが、全体のストーリーはさっぱり分からなかった。二回目に見たのは、就職してすぐの頃だった。この時は、さすがにストーリーが理解できて嬉しく思うと同時に、ああ、中学の頃の俺は何てバカだったんだろうと嘆いた。そして今回、三回目。今回は、カサブランカが見たいと言うよりは、ポルトガル語音声とポルトガル語字幕の入った映画を探していたのだ。調べた結果、ポルトガル映画やブラジル映画では、そういうDVDは見当たらなかったが、アメリカ映画の何点か、例えばイルカ映画「フリー・ウイリー」やオードリーヘプバーン晩年のサスペンス「暗くなるまで待って」の二点などが、なぜかポルトガル吹き替え音声と、字幕が入っているということが分かったので、「暗くなるまで。。。」の方を買おうと思い、店に行ったところ、ラッキー、置いてあったので、それを手に取り、レジに持っていこうとしたら、そのそばに「カサブランカ特別バージョン」というDVDが目に止まったので、ああ、カサブランカかと思って、手に取ってパッケージ裏面を見たところ「ポルトガル語音声」も入っていたので、おお、だったら名セリフ満載で名高いカサブランカを買った方が絶対に良いと思って、結局、こちらを買った。カサブランカは名画として名高い。「君の瞳に乾杯（Here is looking at you)」や「ゆうべはどこに？」、「そんな昔のことなんて」といったキザなセリフが特に有名だ。だが、アメリカ人に言わせれば、カサブランカは、そうした決定版セリフのみならず、隅々まで、セリフの英語それ自体が良いのだそうだ。50年前の映画であるにもかかわらず、その言い回しは不思議と古びず、今日の目から見ても洗練されているのだそうな。そのセリフは、微妙な感情やニュアンスが、「時制や複数形や、冠詞」などにより、非常に生き生きと表現されているとのことだ。これは文法好きな私には非常に楽しめそうな映画だと思えたのだ。

2003年12月26日

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鉱脈発見

最近、日記がご無沙汰であった。外国語DVDの虜になっていたからだ。この前の日曜はとっかえひっかえぶっ続けで12時間は見たと思う。何かこう、ものすごい鉱脈を見つけた気分だ。とりあえずここ一週間で買ったDVDを記しておく。- ストーカー（ロシア語音声。ロシア語、英語、日本語字幕）- 神経衰弱ぎりぎりの女たち（スペイン語音声。スペイン語、英語、日本語字幕）- ニューシネマパラダイス・コレクターズエディション（イタリア語音声。イタリア語、日本語字幕）- アメリ（フランス語音声。フランス語、英語、日本語字幕）- カッコーの巣の上で（英語音声。英語、日本語字幕）- スチュアートリトル２（英語、韓国語、日本語音声。英語、韓国語、日本語字幕）- カサブランカ（英語、ポルトガル語音声。英語、ポルトガル語、日本語字幕）- 点子ちゃんとアントン（ドイツ語音声。ドイツ語、日本語字幕）- サテリコン（イタリア語音声。イタリア語、英語、日本語字幕）現在、アマゾンで、「ドラゴン怒りの鉄拳（中国語音声、中国語、日本語字幕」を注文中うーん、これで当分飽きない。

2003年12月25日

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最強の外国語学習方法（＆娯楽）、発見

土曜日に旧ソ連の前衛映画監督アンドレイタルコフスキーの「ストーカー」のDVDを買った。これがサイコー。だって、字幕がすごい。日本語、英語、ドイツ語、イタリア語、中国語、ヘブライ語、アラビア語。。。と何と14ｶ国語分もついている。何といってもたまらんのがロシア語字幕がついていることだ。フツーつけるか、ロシア映画にロシア語の字幕。だが、RUSCICO（Russian Cinema Council)が発売中のソビエト映画DVDシリーズにはそれがついているのだ。これは私のような外国語好きにはたまらない仕様だ。ストーカーはこのように見た。１．ロシア語字幕のままとにかく全編を見る。よくわからん。２．次にチャプター毎に見る。まず日本語字幕で見て、だいたいの「筋」をつかむ。３．次にロシア語字幕で見る。見て、単語の意味や構文をよーく解析する（解析する間は「一時停止」で止める。そうすればロシア語字幕も止まるので、メモることも可能。４．もちろん耳で聞き取りもする。この学習法は、ちょっとサイコーだ。これを一ヶ月も続ければロシア語が相当に上手になるにちがいない。文法面でも発見が多いなあ。「おい、なぜ呼び止めた？」「えっ、呼び止めたりなんてしてませんよ」という会話。最初の「呼び止める」は完了体だが、「呼び止めたりなんてしていない」は不完了体で表す、などなど、なるほど、そうだったのかあと首ガクガクの連続である。この学習法は最強だと思う。ロシア語だけでやるのはもったいない。とりあえず昨日は英語の映画も買いました。ジャックニコルソンの「カッコーの巣の上で」。これも英語字幕で観たり、字幕抜きで見たりすると、楽しいんだなあ～、実に。明日も英語字幕のDVDを買おう。英語を聞くのが目的だからおしゃべり映画が良い。今のところ、「欲望という名の電車」とか「風と共に去りぬ」あたりが候補ですね。あとイタリア語とドイツ語の字幕つきDVDも買いました。フェリーニの「サテリコン」と、あと「点子ちゃんとアントン」。マスターするぞ～、イタリア語とドイツ語。フランス語やスペイン語でも同じようなのがあるとよいのだがとりあえず見つからず残念。ちなみにRUSCICOはネット注文すればロシアから直接取り寄せが可能なことが判明。さっそくタルコフスキーとミハルコフの映画を注文しました。あとRUSCICOのDVDは映像がすごーくキレイ。ほら、映画館でロシア映画とか見てると、ホワイトノイズが入ったり、色が退色したりしてますが、このDVDで見ると、なるほどタルコフスキーはこの色でやりたかったのかあということがよーく分かる。最近、ビートルズのラストアルバム「Let It be」を、フィルスペクターのプロデュースを抜いて、当初のメンバーがやりたかったとおりの音にしたようなCDが発売されていますけど、うん、あんなかんじですね。RUSCICOのシリーズは。こりゃもう当分飽きないなあと、おいらはもう、うふふです。

2003年12月14日

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willとbe going toはどっちが実現性が高いか

マークピーターセンがWillとbe going to do...のちがいについてこう説明していた。「たとえば、もう12月28日になっているのに、I’ll go to SIcily for the New Year’s holiday（正月休みはシチリアに行くわ！）といきなり言ったら、「えっ？いまさら予約なんて予約なんて取れないんじゃない？」と変な顔をされるかもしれないが、I’m going to go to Sicily for the New Year’s holidays! と言ったら「いいなァ、何日の出発」と訊かれるだけである」とのことです。（にしてもマーク先生は日本語の訳が上手だなあ。「えっ？いまさら予約なんて予約なんて取れないんじゃない？」といった文一つとっても）さて、マーク先生は、こうした違いが出る理由をこう説明している。「will doはこれから何かをするという事実をあらわすが、いつからそれをすることにしたのかは問題ではない、という印象を与える。それに対してbe going to doは「もう予定に入っている」といった感じの状態をはっきりと表すのである」さて、この説明にもう少し図を加えてみたい（といってもこの図の書き方はマーク先生の受け売りですが）**** will　　　　　　　will +----->　　　　現在 ---------+--------+-------これがwillである。将来のある時から行動を始める。何時かはわからない（決めていない。どうでもいい）。だから12/28になって「正月休にはシチリアに行く (will go)」なんて言ったら確かにのんきすぎ。**** be going to do...　　　　　　togoing ------------>do----->　　　　現在 ---------+--------+-------一方、これがbe going to do。「将来のある時から行動（do)を始める」という点はwillと同じ。ただし、すでにその時に向かって（to)、近づきつつある（going）。つまりもう行動は始まっている。この形で12/28にシチリアに行く（be going to go)と言うのなら確かに自然です。ちなみにこの言い方は be goingと現在進行形になっているところがミソである。これについてはまた書いてみます。※ マークピーターセン「心にとどく英語」 p21

2003年12月09日

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シル、シル

マークピーターセンの「心にとどく英語」にこんなエピソードがあった。日本語を勉強している大学院生が、練習がてら日本語を話しながら昼食を取っている場に同席したところ、ある学生が、相槌を打つように「シル、シル」と言っていて、？？？？状態だったが、そのうちに、あ、なるほどこれは英語のI know， I know(わかる、わかる）のことかと納得がいったそうだ。なるほどねえ、「I know， I know」が「シル、シル」かあ。ここで疑問なぜ「知る、知る」という言い方はおかしいのだろうか、と。普通は、「あー、それ知る」とは言うんだけど、「あー、それ知る」とは言わないですよね。「あー、それ分かるよ」とは言うんですけどね。単純にいって、昔、＜知った＞から今＜知っている＞わけで、だから「知った」の連体形で「知って」。それの後に、しばらく続いていることを表す＜いる＞をくっつけたんだろうなと。knowというのは「そのことを知っているという＜状態＞」を表しますが、「知る」というのは、「それについての知識がない状態から、ある状態に移行する、その＜動作＞」を表すと。うまく説明できません。。。。しかし、それにしても「シル、シル」かあ。実際「知る」については、「知っている」、「知らない」はよく言うけど「知る」という言い方自体、ほとんど使わないような気がします。「まず広い世界を知ることだ」とかそういうのしか浮かびません。

2003年12月08日

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仮定法はありふれた言い回し

オードリーヘプバーン主演の映画でマイフェアレデイというものがある。中学校に頃に始めて見たけど、今でも好きだなあ。DVDも買ってしまった。さて、この映画のあらすじは、音声学の教授が、ロンドンの花売り娘を、レディに仕立て上げていくという話です。音声学の教授なので発音や言葉づかいを徹底的に治すわけです。例えばtakeをタイクと発音したり、heardをアード、himをイムと発音したりするような、そういう野卑な方言英語しか喋れない無学なイライザに、How kind of you to let me come...みたいなシャナリシャナリとした上流階級の美しい英語を仕込むという話である。さて、そんな「無学」なイライザが映画の冒頭で喋る２つめの科白はこういうのです。Oh he’s your son， is he? Well if you’d done your duty by him as a mother should， you wouldn’t let him spoil a poor girl’s flowers and then run away without paying. (あれ、あんたの息子かい。あんたが母親としてちゃんと教育していおいてさえくれれば、この可哀相な娘が売っている花を台無しにして、代金も払わず逃げるなんてことはなかたのにねえ）。訳はあまり上手でないが、とにかくこれ仮定法である。現実には起こっていない仮定を出すやり方。上記は要するに、「あんたの息子は花を台無しにして代金も払わない。それはあんたが教育をちゃんとしていなかったせいだ」と言いたいところを仮定法を使ってイヤミを行っているわけです。仮定法というと、学校の英文法の時間には一番最後のあたりで習うので、何かこう高級な言い回しのような印象があるのですが、実際には「無学な」イライザでもすらすら使ってしまえる程度のありふれたツールのようですね。英米人にとっては。英語に限らず、ドイツ語、フランス語、スペイン語などのヨーロッパ語では、このように「現実には起こっていないことを言い表す言い方」が発達しています。これを「接続法」とか「条件法」とか言う。仮定法、接続法を使うと、実に陰影に富んだ奥床しい言い方やあるいは遠回しなイヤミや当てこすりができるんですよね。で、これは日常の言い回しのようですね。ルーマニア語なんて接続法なしにはLet’s goといった簡単なことさえ表現できません。英語は、ドイツ語やフランス語ほど接続法は発達していませんが、それでも「実際とは違うこと」というのは仮定法で言い表すというのはマイフェアレディの時代にはまだまだ当然の通念であったのでしょうか。ヒギンズ教授があんまり厳しくあたるのにおびえたイライザが、Anybody think you was my father（みんな、あんたのことを私の父親だと思うよ、きっと）とボヤく場面がありました。実際はヒギンズ教授はイライザの親ではないので、ここはisではなくwasが使われる訳です。やっぱ仮定法って本当に一般的だったんだなあ。P.S: イライザの父親役のスタンリー・ハロウエイは動きがビートたけしぽくて面白いです。

2003年12月07日

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ゲール語のつづり

スペイン語Buenos Dias（こんにちは）はブエノス・ディアスと読む。ルーマニア語Sigur ca da（もちろん！）はシーグル・カ・ダーと読む。普通、言語においては綴りのとおりに読むのが普通であり、enoughをイナフと読むような英語は小数派なのである。何かであったなあ。ghotiは英語ではフィッシュと読めなくもない。ghはenoughの「フ」、oはwomen（ウィミン）のィ。tiはinternatitonalのtiであるようだ。なるほどまあフィッシュになるなと。事ほどかように英語は綴りと発音の乖離の激しい言語である。しかし、最近になって英語よりもっと発音と綴りの乖離が激しい言語があることが分かった。例えばゲール語。さて、geimhreadhは、ゲムリードではなくジーリーと読む。Beaudhchaisは（ベッカス）と読む。この乖離はなぜに生じるのだろうか。ちょっち不思議。

2003年12月05日

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難問！ I was surprised ’to’ hear that news

ある掲示板にこんなことが書いてあった。----------------------------------------------------------------不定詞の意味は未来で「これから～する」という事でありandに置き換えて読んでいくとわかり易いとおっしゃっていますが、例えば、I was surprised to hear that news.というような場合だと、「これから～する」という不定詞の解釈だと、「驚いた、そしてそのニュースを聞いた」となり意味が通らなくなりますよね。この点はいかがなんでしょうか？----------------------------------------------------------------toというのは未来の話、先の話を表す。だからsorry to say ...というのは「...なんて言ってごめんなさい」ではなく「...なんて言いますけど、すみませんね」という予防線張り。要するに「言うたら何やけど」という意味になる。実例はこちらだがしかしI was surprised to hear that news。これには考えさせられた。確かに順番としては、「ニュースを聞いた」が先である。「ニュースを聞いて、驚いた」のであって、「驚いてニュースを聞いた」のではない。とここまで書いて思ったのですが、「驚いてニュースを聞いた」っていう日本語、どう思います？これはこれでギリギリOKのような気もしませんか？「ニュースを聞く」と「驚く」はほぼ同時に起きる現象ですし。感情系の形容詞＋ to というのは他にもありますよね。I am glad to see youとか。これにしても「お会いできて、嬉しく思います」であって「嬉しくて、会いました」ではない。でも「（あなたに）お目にかかる」と「嬉しくなる」は同時に起きることだよな、と。というわけで、「何かあって、それが引き金で起こる感情の話では、できごとと感情はほぼ同時に起こるので、（先のことを表す）toを使っても、まぁ、いいか。同時だし」ということでとりあえず、こじつけぽいかもしれませんが、自分なりに回答してみました。ちなみにnice to see youという決まり文句がありますが、あれをnice meeting youと言うネイティブがいます。あれはおそらく「会っているのは＜今＞なのに、to meet youなんて言ったら何か先のことみたいで実感湧かんよなあ」という意識で言い換えているんじゃないかと思います。My fair ladyのイライザは、How kind of you to let me come （お招きいただき有り難うございます）と言っていましたが、これなんかはどう考えるんでしょうね。まぁ、いいのか。To let me come is kind of you と考えれば、まあ一般論的な言い方だから、別にtoでも良いですよね。it is impossible to go to Marsというのは、To go to Mars is impossibleと置き換わるわけで、それとおんなじに考えればいいのかな。とにかくいろいろ考えてみました。まあ、こうやっていろいろ考えられるから楽しいですよね、外国語。

2003年12月03日

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会話で昔の話をしてもしょうがない

英語には現在・過去・未来形の他に現在完了形がある。現在完了形は、一応、現在形に属するそうだ。I have gone abroad three times this year (私は今年外国に三回行った）というのは過去形に見えるが、しかし現在形である。過去３回行って、その結果として、今、渡航歴3回と言えるので現在形。。。。とこじつけぽいがとにかくそうなっている。というわけで英語においては、現在完了形に、過去を表す副詞、例えばyesterdayとかthree years agoなるものをくっつけることはできない。ふ～ん。さて、実はドイツ語にもhave ---edの形式に相当する現在完了形がある。例；Ich habe gestern Tennis gespielt 「昨日、テニスをしました」上記の例文でも分かるとおり、ドイツ語では現在完了形でも過去を表してよい。gestern(yesterday)のような副詞をくっつけてもよい。と言いますか、ハッキリ言って過去のことは過去形ではなく現在完了形で表すのが普通です。ドイツ語にも過去形はありますが、現代ドイツ人の言語意識では＜過去形＞というのは古い物語かなにかを聞いているような気がするそうで、日常会話では過去のことを言う時にはもっぱら現在完了形を使うそうな。ちなみにこの傾向は、フランス語やスペイン語でもそう。ルーマニア語でもそう。たぶんイタリア語でもそうだと思います。英語のように現在完了形を「現在」に縛り付ける言語はむしろ少数派です（※）これは自然なことだと思う。現在完了形とは何か。「過去の出来事が現在に影響を及ぼすようなことを表す言い方」のことです。で、日常会話で過去のことを話す時は、基本的に「現在と関係のある過去」のことしか話さないよ。例えばさ：「昨日、赤坂歩いてたら、雛形あき子見ちゃったよ」 → いやー、びっくりした。今でもそのびっくりが残ってる「部長にさ、ちょっと話があるって言われちゃってさ」 → 何なんだろう、気になるなあ。（今）ビクビク～「あ～、食った、食った」 → （今）満腹＆満足～こういう「今の感情に影響を与えている過去の話」じゃないと、あんまり会話の中で話題に持ち出す価値がないですよね。ある意味。一方、まさに「過去形」という話としては、例えば「子供の頃は楽しかったなあ」とか「俺、＊＊ちゃんのこと好きだったんだ」とか「統一ドイツが成立したのは1871年のことです」とか「1688年。イギリスで名誉革命が起こる」とかそういう話ですね。なんかこう「過去の話」、過去形～というかんじがするでしょう。だからドイツ人やフランス人、スペイン人、ルーマニア人が現在完了形で過去のことを語るのはけっこう自然だと思います。とここまで言ってて何ですが、英語でも現在完了形は大活躍です。ガンガン使う。でも学校英語で今一つなじみが薄いですよね。何でと言うに、学校英語では論述文の学習が中心だから。論述文（例：タイム、ニューズウイーク）では現在完了形はあんまり出てこないです。ところで昔メグ・ライアン主演の「ユー・ガット・メール」という映画がありましたよね。あれ、正確には「ユーヴ・ガット・メール」です。You got mailだと何か１週間前に受け取ったメールの話みたいで間延びしますよね。You’ve got mail と現在完了形で言ってこそ、「（ただ今）メールが来ました！」という感じが出るのです。※：ちなみにポルトガル語では現在完了形よりも過去形の方が多用されます。関口一郎「マイスタードイツ語コース文法」

2003年12月02日

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「文法」の源流

日本語の文法の本を読むと「～している」を現在進行形だと記述している（そりゃちがうだろうと筆者は思う）。だがこのことから分かるとおり、日本語文法の基礎となっているのは、どうも英文法であるようだ。だから日本語の仕組みを説明するのに、過去形、現在進行形、現在完了形といった英文法の用語が使われる。これじゃギクシャクするのは当然だよなあと思う。さて、そのことはまた書くとして、今日書きたいことは何かと言うと、その英文法も、実は17世紀にラテン文法を下敷きに無理矢理作ったものだということ。今のように英語が世界を席巻している状況からすると想像もつかないかもしれないが、16世紀（わずか400数十年前）のイギリス人は、英語というのは文法もない本当に遅れて後進国ダメダメ言語だと嘆いていたのである。何に比べて「遅れている」と思っていたかというと、ズバリ、ラテン語。当時のラテン語の権威は大変なものであった。ラテン語文法は「規範文法」とみなされていたのである。これはどういう事かという、世の中でいちばん立派で整然としている文法はラテン語文法である。だからラテン語文法は、まさに最高の文法。みながお手本（規範）にするべき物だと思われていたのである。そういう意識の下に書かれたのが、ブロカーの「簡約英文典(Brief Grammar for English)」であった。ここで何となく分かるのだが、文法というのは「あらゆる言語にあらかじめ備わっている仕組み」というのとは微妙に違う。すべての言語には文法がある、などとあっさり言うものではない。文法というのは人間が発明した「一つの特殊な思想」である。この辺りの感覚は逸身喜一郎先生が巧みに表現しておられた。「数学が日常生活の中の計算とは異なるように、あるいは政治が隣人とのおつきあいや族長の一方的な統治と異なるように、文法を自覚しながら言語を使用する態度が、ことばを発するからといって人間の誰にでも備わっているわけではない。」では、この「文法」なる特殊思想を考えたのは誰なのか。これの回答も逸身先生の文からの引用によりお答えすると。。。。「数学や哲学や民主政治と同じように、ギリシャ人は文法もまた発明した。そしてギリシャ人に限りなくコンプレックスを抱き様々なギリシャ文化の営みを取り込んだローマ人は、文化の一環として文法もまた移入した」つまりこういうことか。今、日本文法は英文法にコンプレックスを感じている（ようだ）。しかしその英文法はラテン文法へのコンプレックスから生まれたものであった。そしてそのラテン文法もギリシャ文法へのコンプレックスから生まれたものであったと。※ 「英文法を知っていますか」渡部昇一※ 月刊「言語」 2002年4月号「規範としてのラテン文法」逸身喜一郎

2003年12月01日

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The Japaneseと言う単語には要注意

冠詞theは、one and only （一つだけ、それだけ）を暗示している。だからsunは必ずthe sunとなる。なぜなら太陽はこの世に一つしかないからである。さて、「鯨は動物である」というのは英語では以下の三通りの言い方ができる。1. A whale is an animal2. Whales are animals3. The whale is an animal最初の2つは分からないでもないが、不可解なのは3つ目。Theはone and only。これでは鯨はこの世に一頭しかいないことになってしまう。「Theがよくわかる本」（ランガーメール編集部）では、これについて以下のように説明していた。これはthe model of allという考え方だそうだ。つまり。。。-------------------------------------------------------しろながすクジラも、まっこうクジラ、せみクジラ、いわしクジラ、一角クジラ。。。。もそれぞれに共通した点を述べる場合は、一つにまとめて「クジラ」と呼ぶ。便宜上すべてのクジラが一頭のクジラになるのである。ということは（クジラは一頭しかいないことになるのだから）the whale。そしてこの言い方（the ＋単数）の方が、我々（話し手、聞き手）の関心をクジラに集中できる。-------------------------------------------------------なるほどであった。さてtheがone and onlyを暗示するのに対し、複数形は、「多種多様」を暗示する。だからWhales are animalsと言ってしまうと、まっこうクジラ、せみクジラ、大きなクジラ、小さなクジラ、南極のクジラ、北極のクジラなど色々なクジラに考えが散乱してしまい、肝心のクジラという「種」に集中できないわけです。さて、ここで話し変わって「～人」という言い方について、「アメリカ人」はAmericansと言う。イギリス人やフランス人など、sがつけにくい国の場合は、English peopleとかFrench peopleという風に言う。-sにせよ、peopleにせよ、複数系とすることで、多種多様な、性格も体格も趣味嗜好も違う、生きた人間がいることが暗示されている。さて、昔の冷戦時代にThe russians are coming（ロシア人がやってくる）という言い回しがあった。この言い方は英語国民に言わせると、theの所が不気味だそうだ。Theがあることにより、the whaleの時のようなモデル効果が働いて、russians（ロシア人）という言葉が、とても無味乾燥な人間味のない冷たい物に感じられるそうだ。さて、突然だが、英米人が日本人をなんと呼ぶかというと、the Japaneseと呼ぶことが多々ある。これは話者にとってもほとんど無意識の習慣のようなものだが、微妙な差別意識が混じっていることは否めない。日本人を、多種多様な生きた人間として認識するのが面倒くさいので、the Japaneseで一まとめにしてしまうわけです。ちなみにアメリカ人は自分達のことをthe Americanとは絶対に呼ばない。このニュアンスの違いは、日本語でどう表現したものか。無理矢理やってみるならば、the Japaneseは「日本人というものは。。。。」とか言う時の「日本人というもの」。一方Japanese peopleは「日本の人々」ぐらいのニュアンスだと思う。というわけでもし英米人と話していて、向うがthe Japaneseという言い方を使ったとしたら、まあ、訂正するのは大人げないとしても、こっちまでがつられてthe Japaneseなどと言ってはならない。Japanese peopleときちんと言うべきである。さて、ドイツ語でも面白い現象があった。ドイツ語では基本的に国名に -(n)er をつければ国民名（～人）になる。- Japan　　　 →　Japaner（日本人）- Amerika　　 →　Amerikaner（アメリカ人）- Osterreich　→　Osterreicher（オーストリア人）だがしかしドイツ（Deutsch)に対する「ドイツ人」という単語はないそうだ。「ドイツ人」を表現する時は「ドイツの人」というかんじで、形容詞を名詞化して、der Deutsche， die Deutsche， die Deutschen　（ドイツの男性、ドイツの女性、ドイツの人々＜複数＞）というように言う。「ドイツ人」をまとめて概念化した単語はないそうだ。これは統一国家としてのドイツの成立がずいぶん遅れたことに理由があるらしい。ドイツは昔は、バラバラの地方群小国家の集まりだった。それが＜a href =’http://homepage2.nifty.com/murasaki-miyako/28.html #lebel83’>「ドイツ」といってまとまったのが1871年。だから「ドイツ」の歴史はまだわずか130年しかない。「アメリカ」以下の歴史の浅さである。だから「ドイツ人」という単語がなかなか生まれないのもむべなるかなである。※ マークピーターセン「日本人の英語」※ 関口一郎マイスタードイツ語コース文法＜p.163＞

2003年11月30日

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shouldは「～すべき」ではない。あれは学校に一杯食わされた

shouldは「～すべき」と学校で習った。というわけで私は英会話で永らくshouldが使えなかった。例えば、日本語会話で「＊＊さん、これは＊＊するべきだよ」なんて言ったら角が立つでしょう。というわけで日本語では「**さん、これは**したほうがいいんじゃないかな」みたいな言い方をよくするでしょう。そこで英語で似たような言い方はないかと思って探してみたらあった、あった。「had better」。これならbetterの字も入っているし「～したほうがいい」という意味じゃないかしらと思っちゃうわけ。だがしかし、もし英米人相手にhad betterなんて使ったら、実は大ヒンシュクなのである。had betterというのは、そうですね。親が子供に向かって、「明日から新学期だろう。宿題は済んだのかい。終わっていないのならさっさと済ませた方がいいよ」というような、そういう時に使う言葉だからである。だからhad betterは「使ってはいけない」英語である。逆にもし英米人にhad betterと言われたら、相当にナメられていると思ってよい。逆にshouldといのは全然、角が立たない英語である。わたしも英会話ではガンガン使う。「え～、すべきである、なんてガンガン使っていいわけ？？？」とお思いであろうか。shouldは「すべきである」という意味ではないのである。あれは非常にイカン。なんで学校は嘘を教えるのか、と。shouldは敢えて日本語にすると「～してもいいかも」とか「状況によっては～することになるかも」といった非常に婉曲な意味である。何で婉曲ニュアンスが出るかというと、shouldはshallの仮定法だからである。willに対するwould。canに対するcouldみたいなもの。willというのが文字どおり自分の意志でそうするという意味であるのに対し、shallというのは、神の思し召しとか、状況とか、そういうものの運びにより何かをする（ことになる）と、そういう意味である。willでは人の意志が濃いが、shallでは意志が薄い。Shall we dance？（踊りませんか）という言葉はshallが洒落ている。ほら、ダンスを誘うにおいてですね、何かこう、自分の意志とか相手の意志とか、そういうのを言葉に混ぜずに、shallで表現するのが洒落てるじゃないの。そして、shouldは、そのshallの仮定法である。つまり、「（もし状況がそうなれば）そうなるかもしれないですね」という仮定法独特のニュアンスが追加されるのだ。こんな婉曲の控えめな言葉はガンガン使ったほうがよい。「～すべき」というのは、あれは誤訳だから忘れたほうがよい。※ ちなみに英語のshallはドイツ語ではsollenである。例えば、私は中国語を勉強するべきだ、というのはsollenではない。そうではなく例えば、「こんど一家で中国に移住することになった。だから私は中国語を勉強しなければならない」と、これなど正にsollenである。関口一郎マイスタードイツ語コース文法 p135

2003年11月26日

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日本語では息子に「おい息子」とは呼びかけない

英語では、「あなた、君」を表す言葉はyou一つしかないが、たいていのヨーロッパ語には、丁寧な言い方と親密な言い方の二通りがある。以下のとおり。- フランス語：　　vous， tu- スペイン語：　　usted， tu- ポルトガル語：　voce(o senhor)， tu- イタリア語：　　Lei，tu- ロシア語：　　　ты，вы- ブルガリア語：　ти， вие- ドイツ語：　　　du， sieさて、うちドイツ語の方で興味深いことが分かった（※１）。親密な（ぞんざいな）言い方の方は、duであり、友達同士、恋人同士はduで話す。ちなみに3人以上で会話している場合は、だれか一人でもsieを使った場合は、皆そちらに合わせるのが通例だそうな。先生が生徒をどう呼ぶかというと、小学校ぐらいの小さい子供に対してはduだそうだ。これは日本語で言えば、子供の名字を呼び捨てにするような感覚。しかし15、16才ぐらいになると先生もsieで呼びかけるようになるそうな。さて、このｄｕだが、単に親密の度合いを表すだけのものであり、目下とか目上とかは関係ないそうな。どういうことかというと、もし父親が息子にduで話しかけたら、子供も当然のようにduで返してくるそうな。ふーん。さて、日本語では家族内の呼び名に面白い現象がある。日本語では、自分のお母さんはお母さんと呼ぶ。お父さんはお父さんと呼び、おじいさんはおじいさん、おばあさんはおばあさんと呼ぶ。だが自分の息子や娘に、おい息子、おい娘と呼びかけることはない。孫に向かっておい孫と呼びかけることもないというわけ。言われてみればなるほどそうである。不思議。※１：関口一郎マイスタードイツ語コース文法。p45※２：鈴木孝夫：アメリカを知るための英語、アメリカから離れるための英語 p219

2003年11月25日

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知っている人には当たり前だが、知らない人は知らないこと

知っている人には当たり前だが、知らない人は知らないことというのを書いてみることにする。この事をある人に教えてあげたら、「どうして、それ学校で教えてくれなかったんだろう」と言った。フランス語やポルトガル語、スペイン語、イタリア語、（ついでにルーマニア語）などロマンス諸語は互いに方言程度の違いしかない。互いに別の外国語と呼ぶのもどうかというぐらい同じである。例を示してみることにする。「今、何時ごろだろうか？」というのをロマンス諸語では以下のように言う- ポルトガル語：Que horas serao?- スペイン語：　Que hora sera?- フランス語：　Quell heure serat-il?- イタリア語：　Che ora sera?- ルーマニア語：Ce ora poate fi?字面だけ見てもあまり同じに見えないかもしれないのでカタカナ書きしてみる。- ポルトガル語：ケ・オラシュ・セラン？- スペイン語：　ケ・オラ・セラ？- フランス語：　ケルールセラティル？- イタリア語：　ケ・オラ・セラ？- ルーマニア語：ケ・オラ・ポアーテ・フィ？イタリア語とスペイン語に至ってはまったく同じである。スペイン語とポルトガル語もほとんど違わない。この違いは、「動く」のことを岡山弁では「いごく」という程度のちがいである。「いくら？」のことを大阪弁では「なんぼ？」というがこちらの方がよほど違いが大きい。ポルトガルのサッカー選手フィーゴがスペインのレアルマドリッドに移籍して、インタビューではスペイン語でペラペラ喋っているが、これは二カ国語が喋れるという話ではない。たとえばもしあなたが今日から鹿児島在住の鹿児島弁しかしゃべれないおばあちゃんの家にヘルパーに行ったとして、鹿児島弁がしゃべるようになるまでにどのぐらいかかるだろうか。まあ三ヶ月ぐらいで何とかなるのではないだろうか。つまりフィーゴがスペイン語を喋れているのもそのぐらいの話なのである。ロマンス諸語は、見た目の綴りが違うこともあるが、発音したらほとんど一緒ということも少なくない。例えば「今日」というのは各言語で以下のように書く。- ポルトガル語：hoje- スペイン語：　hoy- フランス語：　aujourd’hui- イタリア語：　oggi- ルーマニア語：azi互いにぜんぜん違う単語のように見える。しかし発音すると以下のとおりである。- ポルトガル語：オージ- スペイン語：　オイ- フランス語：　オジュデュイ- イタリア語：　オッジ- ルーマニア語：アジ綴りが違うだけであった。発音は大きく共通しているのが分かると思う。

2003年11月24日

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NIFTYの宣伝。BELIEVE！と指を立てるあの英語はおかしいんじゃないかと

Niftyの宣伝で、役所広司がアメリカ大統領のような扮装で、親指を立てて力強く’BELIEVE!’と宣言するテレビCMがあるが、あそこでBELIEVEはちとおかしいと思う。「信頼！」という意味で言っているのだと思う。しかし信頼を言うならむしろ「TRUST（トラスト）」であろう。信託銀行は、trust bankだし、「信頼できるコンピューティング」はtrustworthy computingだ。TRUST BANKはともかくBELIEVE BANKだとちょっと不安になりませんか。簡単に言えば、trustというのは「コイツならちゃんとやってくれるだろう」であり、beliveというのは「（この人の言うことは）嘘ではない」と思うことである。大統領の宣言としてbelieveでは弱い。親指を立てて力強く宣言するような言葉ではない。日本語で、「私はこうだと考える」と「私はこうだと信じている」では確信の度合いはどちらが強いかといえば、後者になるだろう。しかし英語では逆だ。I think と I believeではI thinkの方が強い。例えば学生が教授に自説を述べる時の謙遜話法としてI think ～ではなくI believe～を使うという手法がある。I thinkというと少し偉そうに聞こえるのだ。ではなくI believeにしておけば、「先生に言立てするほどの確たる根拠もありませんが、私としてはこのように次第です」というニュアンスが出る訳です。別の言い方をするならthinkはmind（頭脳、考える場所）の問題だが、believeはむしろheart(心、思う場所）に属する話だ。ではtrustはどちらだろうか。わたしはどちらかというとmindに属する概念だと思う。ちなみに神を信じるは、believe in God。believe Godではない。これはおそらく「神の中では「信じる」という行動を行う」という意味合いではないかと思う。言い換えれば「神」の中においては、疑いを持たない、全てをyesとする（＝信じる）ということではないかと思う。「信じてくれ」はbelieve me。これは単に「俺の言うこと」を信じてほしいという意味である。ところでニールヤングにbelieve in you という曲がある。beleive you ではなくbelieve in youである。ビーチボーイズにもyou still believe in meという曲がある。And after all I’ve done to youHow can it beYou still belive in meあれだけ酷いことをしてしまったのに何てこと。君はまだ僕を信じてくれている。という内容であり、なるほど、こういう全人格を肯定するような話はbelieve in なのだなと。さらにボブディランにもI believe in you という曲がある。http://www.bobdylan.com/songs/believeinyou.html このyouはどうも神のことのようだ。歌詞の内容から察するにそう。またこの曲が収められているSlow Train Comingは自身のキリスト教信仰に深く関わるアルバムだったとことからしても

2003年11月23日

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ルーマニア語、カイジ、アラビア語、ドイツ語、LとR

今日は三連休初日。よく晴れたが寒い日。朝から外国語の本をいろいろ読む。勉強ができるのは幸せだ。*** エクスプレス・ルーマニア語を4課ぐらい読むルーマニアは現地語発音でロムニア。ズバリ、ローマを引き継いだ国名だ。だからルーマニア語はイタリア語やスペイン語と同じくラテン語の娘である。だがしかし語彙はイタリア語やスペイン語とはけっこう違う。「来る」がveni、「歌う」がcantaといったあたりはラテン系の言語っぽいが、「降りる」がcobori、「出る」がiesiとなると、ぜんぜんラテン語ぽくない。だから今まで培ったラテン系語彙を転用することができず、けっこう一から覚え直しだ。でも、なんとか楽しめると思う。意外だったのが、スラブ系の語彙の多さだ。ロシア語とそっくりの単語が次々出てくる。「愛する」はiubi＜イウビ＞ (ロシア語ではリュビーチ）、「楽しさ」がveselie＜ヴェセリエ＞（ロシア語ではヴェショーリエ）、「時計」はceas＜チェアス＞（ロシア語ではチャスィ）、「時計」はceas＜チェアス＞（ロシア語ではチャスィ）、「砂糖」はzahar＜ザハル＞（ロシア語でもザハル）、「天気」はvreme＜ヴレメ＞（ロシア語ではヴレーミャ）などなどである。また「国」を意味するtara＜ツアラ＞という単語は、ロシア語のツァーリ（皇帝）という単語と無関係ではあるまい。といってもロシア語のツァーリは実はラテン語から輸入語ではあるんですけど。例のローマ皇帝カエサル（シーザー）は綴ればCEASERですが、これがなまりになまってツァーリになったわけです。CEASERをチェアセルと読めば、これがいつかはツァーリになるのは何となく納得できると思います。あとは数の数え型。11から19において、言葉の組み立て方がロシア語と一緒だった。ロシア語で12はドゥヴェナツアティ。これは２（ドゥヴェ）が10（ツアティ）の上（ナ）にあるという組み立て。ドゥヴェ（２） - ナ（上） - ツアティ（１０）ということ。ルーマニア語では12はdoisprezece（ドイスプレゼーチェ）。これはドイ（２）－スプレ（上） - ゼーチェ（10)なのでロシア語と同じである。どうもルーマニア語はラテン語とスラブ語が合わさってできた言語のようだ。歴史を考えればトルコの影響もいろいろあるかもしれない。ちょっと興味深い。*** ユニクロに出かけてセーターを買う。帰りに福本伸広の漫画、「カイジ人間競馬編」を買う。カイジはすごい漫画だ。まるでドストエフスキーのようだ。*** 続いて「エクスプレス・アラビア語」を２課読む。アラビア語ではアルファベットのことをアリフバーターと言う。かっこいい。ちなみにアルファベットとは、ギリシア語の最初の二文字、アルファとベータをくっつけたのが語源。さて、まずはあのアラビア文字が文字に見えるように頭を馴らさねばならない。そこでこういうことをやってみる。例えばカタカナのマスジドゥン（学校）に相当するアラビア語を頭の中で習字してみるわけです。黒く太い線で字が書かれるところをじっとイメージする。*** 最後に関口一郎の「マイスタードイツ語コース文法」を少し読む。関口一郎はNHKドイツ語講座の講師を5年間やったそうだが、しかしそれでもLとRの発音、特にRの方は今でもちゃんとできる自信がないそうだ。だが本人はまったく困らないそうだ。要はLとRが違う音で出ていればドイツ人はきちんと聞き分けてくれるわけだ。すごく乱暴に言うと、Lの方のラリルレロは日本語と同じように舌を口につけて発音する。一方、Rの方のラリルレロハ舌を口のどこにもつけずに宙に浮かせたまま発音するそうだ。これはすごく賛成。私も英語の発音の時はそうしている。英語のLとRの発音の違いは日本人には絶対に言い分けられないとかまことしやかに書いている本があるが、いいじゃないの、そんなの正確に発音できなくったって。要はLとRが別の音に聞こえればいいわけですわい、と気楽に構えて良いんじゃないかと思います。ちなみに中国語ではチが二種類あってCHIとZHIの違いは、前者が息を吐いて出す音（有気音）、後者が息を出さずに出す音（無気音）ということだが、面倒くさい場合は、有気音はチ、無気音はヂで発音しておけばいいんじゃないかと思う。もちろんネイティブな発音ではない。でも別にいいではないか。我々はネイティブではない。発音が日本人なまりなのは当たり前である。ユンソナの日本語は微妙に韓国語なまりが入っているが、あれ、何か問題あるか？

2003年11月22日

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「その英語、ネイティブにはこう聞こえます」はイヤな本だ。

その英語、ネイティブにはこう聞こえますという本がベストセラーだそうだ。こういった本は英語の勉強の役には立つと思うが、今一つ好きではない。上のリンクをクリックするとこの本の表紙が見える。若い女性が邪気なく’Could you call me taxi?’（タクシーを呼んでください）とホテルのボーイに呼びかけている。するとホテルのボーイはなぜか当惑げな顔をしている。で、裏表紙を見ると、ボーイが勝ち誇ったような顔で、「貴方はタクシーさんという名前なのですか？」と女性に言い返している（正確には覚えていないが、だいたいそんなの）。つまりcall a taxi for me というべき所をcall me taxiと言ってしまったので、「私をタクシーと読んでください」という意味になってしまったということだそうだ。なるほど。だがなあ、もしこんなベルボーイがいたらケリである。ケリ。お客がベルボーイにcall me taxiと言ったら、そんなの「タクシーを呼んで欲しい」という意味に決まっているだろう。そんなの察しろっての。もし日本のホテルで、外国人の女性がベルボーイに近づいてきて、たどたどしい日本語で、「ワタシ、タクシー、ホシイデス」と言ってきたとして、「えっ、タクシー買いたいんですか？」などと反応するボーイいるか？普通、察するだろう。ああ、この人はタクシーを呼んで欲しいんだなと。それは外国でも同じだと思う。実際にはこんな失礼なボーイはいないであろう。どうもこういう本は嫌いだ。ネイティブにはそう聞こえるとか、ネイティブはこうは言わないとかさ、うるさいよ、こっちが頑張ってそっちの言葉話してるんだから、そっちだって少しは察しろっての、と思ってしまう。ちなみに言い添えたいが’Could you call me taxi?’というのは実は通じる言い方である。ま、正確には’Could you call me a taxi?’なんですね。でも、こういうaなんてのは会話文では、あまり聞き取れないし、言い忘れたとしても向うが勝手に想像してくれるから別に大丈夫です。ちなみにcall me a taxiという歌だってあります。

2003年11月21日

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日本語に「現在進行形」の考え方は不要

ドイツ語には現在進行形はありません、ということが関口一郎のマイスタードイツ語コース「文法」の32ページに書いてある。I learn GermanもI am learning GermanもどちらもIch lerne Deutsch( I learn German )である。「今」ということを相当したいならjetzt (今)をつけて、Ich lerne Deutsch jetztといい直す。現在進行形がある言語はあまりない。ドイツ語にもないしフランス語にもない。スペイン語にはあるみたい。ポルトガル語、イタリア語にはたしかなかった（と思う）。ロシア語にもない。勝手に推測するがロシア語にないということは同じスラブ語であるポーランド語やチェコ語、ブルガリア語、クロアチア語にもたぶんないと思う。現在進行形というのはけっこう特殊な語法なのである。さて、日本語の「～している」は文法の本などで「現在進行形」ということになっている。「私は走っている」は現在進行形なのだという。だが一方、「それはもう終わっている」、「試合はもう始まっている」、「彼は既に100冊の本を読んでいる」など現在進行形の枠に入らない文がたくさんある。そしてこれらが「例外」として述べられている。これは英語の特殊な文法事項である現在進行形を日本語に引き当てることに無理があるのだと思う。ここでは詳述しないが日本語には時制はない（なくても困らない言語、それが日本語）。「～ている」は現在進行形ではない。これの意味は単語を一つ一つ解きほぐせば表れてくると思う。「～ている」の「て」は完了を表す「た」の連用形である。「いる」は、文字どおり「いる」ということ。その状態が「しばらく続く」ということである。言い方ややこしかったかな？要するに「試合は始まっている」というのは「『試合が始まる』が確定して、それからしばらく経っている」状態のこと。「私は走っている」というのは「『走る』が始まって、それからしばらく経っている」状態のこと。「それはもう終わっている」というのは「『終わる』が確定して、それからしばらく経っている」状態のこと。「100冊の本を読んでいる」というのは「『100冊の本を読む』が完了して、それからしばらく経っている」状態のこと。「それなら知っている」といのほあ「『知る』が確定して、それからしばらく経っている」状態のこと。この方式で、すべての「～ている」は説明可能である。何も英語の特殊な語法である現在進行形を持ち出す必要などないのである。

2003年11月20日

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今日、ななめ読みした本

本当は今日は11/23だが、今日の日記はもう書いたので、昔の枠に書き残すことにする。----------------------------------------***「失敗から学ぶ基礎英語」小坂貴志を斜め読み。あんまりたいした本ではなかった。だがshyという言葉の原義が、「基準に満たない」であるということは参考になった。というわけでI am shyといってはいけない。不十分な人間のように聞こえるから。*** 「方言風土記」（すぎもとつとむ）を斜め読み。「わだす、見だぐねえ、人目わり」とか、そういう言葉が満載。こういう本、ありそでないので貴重。*** 「ネイティブスピーカーが教えるシンプル英文法」（パトリシア・T・オコナー）を斜め読み。原題はWoe is I。英文法には前置詞は絶対文末にもってきてはならないとか、It’s meは間違い。 It’s Iと言わねばならないなどの細かくどうでもいい決まり語とが多い。この本は、そういうカビ臭い規則はもうどうでもいいではないかと述べる本であり、つまり本当にネイティブ向きの本だ。だから日本人にはあんまし益するところはすくないが、それでも時々面白い。Nobody likes a dog that bitesが正しくて、Nobody likes a dog which bitesは間違いであるという。後に続く節が抜け落ちても意味が取れる場合はwhich、意味がとれなくなる場合はthatを使うのがいいそうだ。ふーん。

2003年11月19日

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I am sorry to say this と言ったら話が通じなかった。。。＜その２＞

A:学校で英語を習う時に「不定詞のTO」とか出てきて、うわあ～とか思いませんでした？Q:思いました。最初の頃のTOはI GOT TO SCHOOL（学校へ行く）と言った内容で簡単でした。TOといえば日本語の「～へ」と同じと思えました。でもそのうちに「～するために」「～すること」といったかんじの「不定詞のTO」といった用語が出てきました。例えばIt is impossible to ～（～するのは不可能だ）とかcome here to see you （君に会いに来た）とかそういうのです。あー、TOってけっこうややこしいんだなあと思いました。A:そうですね。私も中学校の頃、同じ事を思いました。でも本当はTOはややこしくありません。TOの意味、基本イメージはただ一つ。「～へ（行く）」だけです。Q: すると「不定詞のTO」はどうなるんですか？A: 「不定詞のTO」も結局「～へ」から派生した意味にすぎません。つまりイメージとしてはですね、to do というのは要するに、「doという動作のところへ行く」というそういうイメージなのです。come here to see you というのは「ここに来た（come here)のは、君に会う（see you)という動作のところへ(to)行くためだ」といったイメージになります。Q: 「不定詞のTO」とか大袈裟な話ではないんですね。単に「～へ」というだけの話なんですね。A:そうです。そしてここで気付くことがあります。「ある動作の所へ行く」ということはその動作が発生するのは未来の話、先の話になるんですね。つまり「TO ***」の場合、***は「これから」起こる動作を示すのです。Q: あ、それで分かりました。つまりI am sorry to say this という場合、to say this というのはこれから起こることである。つまりsorry（すみません）と思った、後で起こることであると。A: そういうことです。ということはI am sorry to say this では「さっきこんな事を言ってごめんなさい」という意味にはならず、「こんなことを言っては恐縮ですが」というように「これから」起こることを謝る意味になるのがイメージできると思います。Q: TO *** は全部そうなのですか。これからの動作を表しているのですか？A: そういう目で色々な英文を見てください。全部そうなっています。Q: でもNice to meet youというのはどうですか。あれの場合、会っている（meet you）ことはこれから起こることではなく、今現在、起こっていることだと思うのですが。。。。A: そうですね。でもNice to meet youと言わずにNice meeting you と言うアメリカ人も結構います。あれはやっぱりnice to meet youという言い方に少し居心地の悪さを感じているのだと思います。Q: なるほど。でもI am sorry to say this だと何だか如何にもぎこちないですね。say thisのあたりがネイティブぽくないです。A:そうですね。私もこの手のことをもし言うなら、I am sorry I said such a ....that might make you feel ....とか何とか言うと思います。でもI am sorry I said this でも通じますよ。大声でカタカナ英語でアイ・アム・ソーリー・アイ・セッド・ディスと言えば良いです。でも如何に流暢に発音しようともI am sorry to と言ってしまっては話が通じません。それではさっきのことを謝るのではなく、これからのことを事前に詫びる意味になります。単語や表現方法や流暢な発音などよりも文法のほうが大事なのです。会話においては。Ｑ：そうですか。文法ですか。。。。Ａ：でもね、I am sorry I said this よりもっと簡単な言い方がありますよ。Q:なんですか？A: I am sorryだけ言い置けばいいです。そうすると相手がWhat？と聞いてくるかもしれません。そしたらWell， I said that ...とか何とか話を続ければいいです。会話はキャッチボール状態のほうが良いです。※ このI am sorry to .... の節回しは、「ローマの休日」でありました。オードリーヘプバーンが何か言う時の切り出しでsorry to mentionとか何とか言っていたなあ。正確に思い出せませんが。。。。

2003年11月05日

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I am sorry to say this と言ったら話が通じなかった。。。

Q：外国の人と話していて、失礼なことをいったような気がしたので、「こんなこと言ってごめんなさい」という意味合いをこめてI am sorry to say this と言って頭を下げました。頭を上げると相手の人はやや構えたような顔つきでした。やっぱり怒っているのだろうかと思い、いろいろ取り繕うようなことを喋ってみました。相手は特に怒っている様子もなかったのですが、どうも微妙に話がかみあっていないような気がしました。A：あ、それは確かに話がかみあわないと思います。Q：私の英語、文法がおかしかったですか？A：いや、別に文法はおかしくないと思います。Q：頭を下げたのが卑屈でいけなかったのでしょうか。A：いや、それは日本人の民族ジェスチャーなんだからしょうがないです。そんなの今さら軽く下げるぐらいは別にいいと思います。Q：じゃあ、何がいけなかったのでしょうか。私の態度や物言いに何かいけないことでもあったのでしょうか。A：いや、物言いとか態度とかの繊細な話ではなく、ただ単に意味を取り違えた事を言ってしまいました。「こんなこと言ってごめんなさい」と伝えようとして、I am sorry to say this と言ったのですよね。でもその文だと「こんな事を言っては恐縮ですが。。。」という意味になるのです。つまり今から言うことに対してあらかじめ詫びを入れるような、予防線を張っておくような意味になるのです。相手の人が構えたような顔になったのは、さて、これからいったいどんな厳しいことを言われるのだろうと思って気構えていたのです。Q:そうですか。じゃあなんて言えばよかったのですか？A:うーん、単純にI am sorry I said thisとかで良いと思います。say this のあたりがこなれていないような気もしますが、少なくとも相手に意図が通じないということはないです。Q：わかりました。じゃあ、過去のことを謝る場合はI am sorry I said...で、これから言うことに予防線を張る場合は I am sorry to say という風に覚えれば良いですね。A：うーん、でも暗記すると楽しくないと思うので、もし良かったら「なぜ、I am sorry to ....」なら未来のことに予防線を張ることになるのか、その理由を話してみたいのですが、いいですか？Q：それは知りたいです。＜明日に続く＞

2003年11月03日

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「先生」で頭が爽やかになった！

我是日本人という文字を見れば中国語を知らない人でもだいたいの意味はわかると思います。「私は日本人です」という意味です。我喜歓看電影はどうかというと、これは「私は映画を見るのが好きです」という意味です。喜歓が「好き」、看が「見る」、電影が「映画」というのは言われないとわかりませんが、言われればなるほどです。分かると頭が爽やかになります。「あっ、そうか。看は見るだよなあ。だって「みる」ってワープロ打ったらいつか「看る」が出てくるもんなあ」ちなみに今まででいちばん楽しくなったのは、中国語の「先生」という言葉の意味が分かった時です。中国語では「年長者、先輩」のことを「先生」といいます。最初、これを聞いた時、何と大袈裟な、と思いました。「そんなアナタ、先生なんて、教師だとか議員だとか、そういうエライ人にだけ使う言葉でしょう。それを自分より年上だったら全部「先生」だなんて、まったく中国人は大袈裟だよなァ」でも先生という漢字をよーく見てたらふと気付いた。「あ、そうか。先生というのは「先に生まれた」ということだ。だったら自分より年長の人をぜんぶ「先生」と呼ぶのはきわめて論理的だあ。うう、中国語、ごめん。正しいのはそっちの方でした。。。。」こういうことが続くと中国語は楽しいです。

2003年10月25日

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forは贈答、toは脅迫

i can do for them somethingとi can do to them somethingは一字違いで見た目は似ていますが、意味はぜんぜん違います。------------------------------------------------「toは到着。forは方向」でした。* ’to’のイメージ：ある場所に向かい、しかもそこまで到着するイメージ------>※* ’for’のイメージ：ある場所に向かうが、向かっているだけで到達まではしていないイメージ-> ※------------------------------------------------前者は「あの人たちのために何かしてあげられる」になり、後者は「あいつらにちょっとカマしてやってもいいけどさ」ぐらいの意味になります。これもtoが到達でforが方向というイメージから推察ができます｡forは方向であり、相手に到着するかどうかはわかりません。だからdo for you は、まだ相手に受け入れてもらえるかどうかわからないのです。相手にはやわらかくお断りする余地も残されています。だからforは「あなたのために」という意味合いにぴったりなのです。一方、toは到達です。相手の意志などおかまいなしです。自分の意志をとにかく相手に到達させてしまうのです。つまり押しつけです。present for you は可愛いですよね。手に持ったプレゼントを相手に差し出している姿が目に浮かびます。これをもしpresent to you なんて言ったとしたら、プレゼントを胸元につきつけている様子が目に浮かびます。これはいやですよね。でもpresentではなくmessageならどうでしょうか。Message for you では弱いですね。メッセージというのはやっぱり到達しないといけません。だからMessageの場合はto you なのです。そう言えば昔、スペシャルズの曲でa message to you， rudie(ルーディたちへのメッセージ）というのがありました（ここをクリック）次回は、「こんなこと言ってごめんなさい」と言おうとして「I’m sorry to say this」と言ったら相手が？？？という顔になったのはなぜかという、その理由を書いてみたいと思います。

2003年10月24日

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TOは到達。FORは方向（２）

> というわけで、次回は、seems， sounds， looks がなぜfor meではなく> to meで受けるのかを描いてみます。「TOは到達。forは方向」でした。------------------------------------------------* ’to’のイメージ：ある場所に向かい、しかもそこまで到達するイメージ------>※* ’for’のイメージ：ある場所に向かうが、向かっているだけで到達まではしていないイメージ-> ※------------------------------------------------sounds， looks は「響く」、「見える」です。seems は「思える」ですけど、結局see（見る）から派生している言葉です。このような感覚器官系の言葉はTOで受けます。目に見える映像は必ず目に到達しますし、音も必ず耳に到達します。だからTOで受けるわけです。ちなみにtalkもspeakももちろんto meです。次回はI can do for them something とI can do to them somethingの違いについて書いてみます。前者は親切の言葉ですが、後者はほとんど脅し、脅迫の意味になります。

2003年10月22日

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toは到達。for は方向

＜きのうのつづきです＞一つのことを理解すると、それから連鎖的にドミノ倒し的にすべてが判明するのが外国語は楽しいです。色々なTOとFORのなぞを次のただ一つのイメージをもとに考えたいと思います。------------------------------------------------* ’to’のイメージ：ある場所に向かい、しかもそこまで到達するイメージ ------>※* ’for’のイメージ：ある場所に向かうが、向かっているだけで到達まではしていないイメージ　　　　　->　　※------------------------------------------------ところで我々はforというと「～のために」と習いましたが、これは二番目の意味です。本来の意味は、「～へ向かう」の「～へ」です。これが転じて、「～のために」になったのです。This is a present for you （ハイ、きみにプレゼント）なんてまさにコレですね。プレゼントを相手に向けて差し出しているが、まだ相手に到達していない（受け取られていない）状態が目に浮かびます。ではHappy Birthday to you はなぜto youなのでしょうか。それはhappy birthdayが歌、つまり音声だからです。音声と言うものは発したら、必ず相手の耳まで到達します。だからtoを使うのです。というわけで、次回は、seems， sounds， looks がなぜfor meではなくto meで受けるのかを描いてみます。

2003年10月21日

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はじめます～ TOのまわりを散歩

本が大好き。でも小説は読めない。ノンフィクションばっかり読んでる。。。という人はけっこういるような気がします。私もそうです。外国語は、いちばん面白いノンフィクションだと思います。物事のしくみを知りたい人や、なぜなに小僧には最適の趣味だと思います。大きな石のある一点にウリャとノミを入れると、一気に石ぜんたいをバラバラにすることができるような、そういう瞬間があるのが外国語の楽しみです。先日も図書館で、ブルガリア語、英語、ドイツ語、ペルシア語、タイ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語の本を借りました。これらの言語を全部マスターしてるのか？？？してるわけないです。でも読んでいると面白い。森の散歩のように面白いです。今回、日記を開いて、いろいろ読んだ外国語の楽しいことを書き記して自分の読書日記、しくみ探求記録、外国語なぜなにの森の散歩記録、、、、そういうものにしてみたいと思います。さて、第一回目の散歩として、英語の前置詞TOのまわりを散歩してみたいと思います。むかし不思議に思っていたことがありました。it’easy for me（そんなの簡単さ）it’s impossible for us to ～ (俺たちには無理だ！）too difficult for me（俺には難しすぎる）の時にはforが使われます。でもSounds great to me （スゴイね！）、You know to me it all looks the same（俺には全部同じに見える）It seems to me that (なんだか～みたいに思える）の場合は、TOが使われます。なぜだろうとずっと思っていましたが、最近、その「なぜ」が分かった気がしました。まずto系の３つを見ると、soundsとかlooksとかseemsとかの見たり聞いたりすることに関連する単語が並んでいます。というわけで、「見る聞くに関する単語の時はTO、それ以外ならFOR」という区分けができますけど、でもこんなこと暗記しても何にも楽しくないですよね。そもそも「なぜ見る聞くに関する言葉の時にはTOなのか」というのが分かりません。その「なぜ」を色々考えました。そして理由が見つかりました。するとその理由をはじまりにして、その他の英語のなぞもイモづる式にパッパと解決してきて、非常に気分がよくなりました。この「連鎖的に謎が解けるたのしみ」が外国語の楽しさだと思います。明日からは「TOとFORについての考えの散歩」というかんじで書いてみたいと思うのです。（明日へ続く）明日からの散歩道となる英語のなぞ- presentはfor youなのに、なぜhappy birthdayはto youなのか？- 学校へ行くはgo to schoolである。一方「ニューヨークへ行く」と言う時leave for New Yorkという言い方がある。なぜleave to NewYorkではないのか？- 一方STOP Leaving Success To Chance! （運だけでは成功できない）という言い方がある。なぜleave success for chance ではないのか。- to do ～（～するために）は不定詞のTOと言うことだが、なぜ不定詞にはTOなのか？ FORとかINとかじゃイカンのか？- 「こんなこと言ってごめんなさい」と言おうと思ってI’m sorry to say thisと言ったら微妙に通じなかった。なぜ？- 「北に位置する」の北にはなぜ to the north と言うのか｡ In the north では駄目なのか- 「音楽に合わせて踊る」はなぜdance to the musicなのか？＜途中、まちがい、かんちがいがあったら教えてください＞

2003年10月19日

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