テーマ:世界平和(281)
カテゴリ:無用のはなし
大刀洗町に平和祈念館がある。
かつて、そこに西日本最大、東洋一とも言われた 大刀洗飛行場があった。 戦時中、米軍は日本軍の特攻の脅威に相当怯えていた。 沖縄へ上陸する前に、その大きな妨げとなるであろう この特攻の中継基地を徹底的に破壊する為に 焼夷弾では無く爆弾を使って壊滅させてしまった。 だから、かつて軍都として栄えていたこの辺りは やけに直線の長い道路が滑走路跡だったり 所々に残る施設の名残も僅かで、少し離れた田園の中に ひっそりと掩体壕が残っているが、これとて 知っていないと普通の人には何なのか解るまい。。。 激しい空襲から奇跡的に残った大刀洗駅の駅舎が 当初は平和祈念館として使われていたが、今その近くに 立派な祈念館が出来て、そこに97式戦闘機と 零戦32型が展示されているが、そこに1/1のレプリカだが 九州飛行機で開発されていた震電も加わった。 奇しくも、公開される日にネットでその事を知ったが 忙しくて行けずに、先日やっと見に行くことが出来た。 とてもレプリカとは思えないクオリティで驚いた!! 隣の零戦と比較しても、その大きさに圧倒された💦 飛行機好きやメカ好きには、たまらない時間だったが ここには、それだけでは済ませられないことがある。 平和祈念館なのだから、本来の目的として 特攻で散った若者達の遺影や彼らが残していった遺品が たくさん展示されている。※撮影禁止なので写真は無い たとえば勉強に使ったノートを見たが、手書きの図面の その精密さを見ても優秀さが伺える。平和な時代であれば どんなに立派な人材になっていただろうか? 母親に宛てた手紙には、検閲で本音は書けなかっただろう 体を気遣い勇ましい言葉で締めくくられている。 同じ年頃のウチの息子達と比べても、自分が19の時でも 果たしてこんな手紙を書けただろうか? 何度も言うが、クニを守る為に18や19の少年がどうして 喜んで死ににいくだろうか? 純粋なワカモノの心を 利用して、いかに沢山の日本の宝を死地へ追いやったか。 クニのエライヒトが悪い、財閥が悪い、新聞屋たちが悪い センセイが悪い、周りのオトナが悪い? いつの間にか クニ中が狂気のセカイになっていくのが戦争なのだ。 ダマされて、すぐその気になるのが人間だ。 そこに正義があるとしても、戦争は誰も幸せになれない 戦争は不幸しか生まないのだと、いい加減で みんな気づいて欲しいのだが、まだまだ悲惨の文字は この世から消えない様である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年08月14日 07時44分12秒
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