2006/02/08(水)22:53
人間
最近、我が子ゆうちゃん(1歳11ケ月)がおもちゃを片手に持ってウロウロしながら
『何かたりないなあ…』なんてもっともらしくつぶやいてる。
おいおい何が無いんだよ。意味分かって言ってるんかい?とツッコミたくなる訳だが、
本人的には特に深い意味はなく、保育園で覚えてきた決まり文句らしい。
そんな我が子を見ながら「うん、まあそれでいいんだよ」と思う自分がいる。
人間は満たされた状況にいてもいなくても、いつも何か欠けている生き物だと思ってる。
一歩進んで考えてみれば、何かが足りない状態が自分本来の姿だと思っている。
それが当り前と思えることで、おかげさまでつまらん感情に左右されず生きてこれた。
満たされないことに不満を抱き、その原因を社会や他人や環境やお金のせいと思うのは、
それ自体とても不幸なことではないだろうか?
うちの社のカウンセリング・ドクターが昔こんなことを書いていた。
今まで、誰もが天使のように生きてきたわけではなく、この世の中で生きている人間
には何かが足りないのです。
この世の中に、完全に精神的に健康であるといえる人は存在しません。
私たちが自己実現を果たすことはおそらくできないのでしょうが、自己実現的な人間、
自己実現しつつある人間、人生のよりよい選択者になれる可能性はあります。
この可能性は、単にこうなるだろうとか、こうあり得るだろうというだけではなく、
現にあるのです。実現しなくとも、目標として現実に存在します。
それでいいじゃん、と思う。ま、それだけのことなんだけどね。