「老い」を考える
先ごろ亡くなった円歌は、介護生活の断片を落語に切り取って、爆笑を誘った。しかし、介護の現実は、そうそう笑える話ばかりではない。我が家も、私が遠く離れた地に単身赴任するため、両親を介護している訳ではないが中々深刻な事態を迎えている。月何回か帰省する際に、申し訳程度に、認知症を患う親父に会いに出かける。母親が介護できる限度を超えたため、介護施設に連日「お泊り」する状況だ。老いを迎えるものが、元気な時は予想も出来なかった状況に陥る。まさか配偶者や子供を認識できない日が来るとは、「石橋を叩いても渡らない」まじめで堅実な人生を送ってきた人だけに、さびしい。翻って、なぜ認知症に襲われるのか、同じ血統を引継ぐ自分が、そうならないようにはどうしたらいいのか、考えざるをえない。ランニングをしたり、テニスをしたり、家族や友人との繋がりを大事にしたり、今元気に見えるかもしれないが、老いを本番に迎えるからこそ、「一生懸命」なんですよ。