愛すべき東芝の上司達2
私は、「やらかし大魔王」なのだが、東芝の経理部長達の「やらかし」も思い出す。私が仕えた四代の経理部長は、皆一ツ橋大学の経済卒のエリート達であった。しかし、初代部長が、M社とのJVを立ち上げた際の「やらかし」は強烈なものだった。そのJVはもう、解消してこの世にないので、公表しても差し支えないだろう。大体、30年も昔の話だし。それは会社設立の際の基本中の基本、青色申告の申請を忘れてしまったのだ。これは会社の税務申告にとって致命的。本人からも「首が飛ぶと思った」と回顧談を聞いたことがある。経理の人間であれば、これが青ざめる事態であることは理解できると思う。ところが、東芝のすごいのは、こういった場合、税務署とのOBの繋がりを生かして挽回できるのである。そのJVにも顧問税理士が、仙台国税局のOBから、雇われていた。つまり、国税局は大企業のこの部長の「やらかし」を「ミス」として、大目に見たのである。この方は、とても頭の良い、尊敬出来る方だ。私が若かったころ、最初にやさしく・厳しく指導してくれた方。酒もよく奢ってくれたし、面倒見の良い、「愛すべき」東芝経理マンだった。