2006/11/23(木)15:40
実録!独身エロ課長・その2
これは私が1990年代の10年間、独身OLとして過ごした西品川のとある職場にいた、愛すべき強烈キャラクターたちのお話です。
先日お伝えした独身エロ課長。
あの知的なスウェーデン在住の加藤セイウチさんをも虜にしてしまうこのお方の、もうひとつのエピソードです。
キモイ・口臭い・キノコ栽培(←彼の自宅の押入れにはキノコが生えているとの噂があった。)
の3Kイメージをなんとか更生させるべく、
似顔絵が得意な人が彼の顔を描き、
「T課長・爽やかイメチェンプロジェクト」と命名し、
改善すべき点をあげよ、と本人に内緒で回覧板を回していた。
・縮れ毛をストパーで直毛にし、さらさらヘアーに。
・ホモオちゃんのようなヒゲは永久脱毛し、なおかつ美顔エステへ。
・女の子を嘗め回すような視線はやめる。
・メガネをやめてコンタクトレンズ装着。
・無用に張ったエラは整形手術で削る。
などなど色んな案をとりまとめ、結果を図案化。
すると爽やかどころかとんでもなく不気味になってしまった、
独身エロT課長の顔。
「げー!よけいキモイ!」とか
「ぷぷぷー!ダメだこりゃ!」と回覧が回るたびに
笑いをこらえるフロアの一同。
ただならぬ雰囲気を察し、取り上げた回覧板を見て
涙目になったエロT課長。
本人も無駄な努力はやめようと心に誓ったに違いない。
そんな独身エロT課長も嫌われていた訳ではなく、
彼に「焼肉屋に行こう!」とか、「飲みに行こう!」と
仕事帰りに誘ってもらえればみんなよく付き合っていた。
ただし全部T課長のおごりではなく「1,000円会費」と称し
部下から徴収することは忘れなかった。
そんなセコイところが女の子にモテない理由か??
さんざん飲んで盛り上がり、やって来たカラオケ屋。
宴もたけなわになった頃、同僚のWくんが壁に
「寿司出前します」のチラシを発見。
「T課長ー!寿司食いたいっっす!」
「よーし、注文しよう!一皿な。」
・・・っておい、一皿かよ!
まあ、ご馳走してくれるならまあ、いいか。
さて、やって来ました寿司一皿。
大体1人前くらいの鉢に10人を越す野獣たち。
こうなったらジャンケン寿司争奪戦だ!
(↑もうカラオケそっちのけ。)
「ジャンケンぽん!やったーウニいただきー!」
と、勝った人が好きなものを食べられるこのルールに大盛り上がり。
運がないのか、まだ全然食べられない独身エロT課長。
さて、あっという間に残りの1個。
皿に残ったのはマグロと、それに寄り添ったガリ。
「ジャンケンぽん!」
奇跡的にエロT課長が最後に勝ち、
「やったー!じゃあ、まずはガリを・・。」
とお口汚しにと手を伸ばした途端、
「ブブー!!終了ーー!T課長、今ガリ食ったでしょ?
はい、次ー!ジャンケンぽん!!」
と次の試合が始まってしまった。
ぷぷぷー!おいしいものは後回しと、
もったいつけて先にガリなんかに手をつけるから
結局、ご馳走にありつけなかった独身エロT課長。
残ったマグロは私が勝ち取ったのでした。
恨めしそうな彼の視線を横目に食べてあげましたよ。
その後、しばらく彼は飲むと私に
「オレのマグロ食べちゃったでしょー?」と言っていた。
だから、そんなセコさがモテない理由なんですよ!
独身エロT課長さん!
こんなおバカな毎日だったこの職場。
マンガみたいだけど、本当の話なんです。
まだまだ、色んなおやじキャラがいましたよー。
続きは、また後ほど。
「まずは、ガリ。」の独身エロT課長に愛の手
を。
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