2008/11/24(月)15:55
チェロリサイタルを聴きに。
昨日、文京区のトッパンホールにて行われたチェリストの上森祥平さんの「J.Sバッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会」を聴きに行って来ました。
(上森祥平さんのブログはこちら)
誰もが最初のフレーズを耳にすれば「あ、聴いたことがある。」と言うであろうこの曲。
でも、その聴いたことがあるフレーズはこの組曲の第一番の第一曲目のほんのさわりなのかも。
実際はこの組曲はそれぞれ6曲から成り立っていてそれが第一番から第六番まであり、その名の通り無伴奏、つまりチェロ独奏用の曲。
なので演奏前の舞台にはポツンと椅子がひとつ。
ピアノ伴奏などはなく心置きなくチェロ一本の音色が聴けるわけです。
このバッハの無伴奏チェロ組曲と一緒に、他の無伴奏の小曲を交えながら、第1部と第2部それぞれ約2時間の間に1時間半の休憩を入れて、組曲の全曲演奏すると言うかなりの長丁場。
これは演奏者の方もかなりの集中力と精神力、体力も必要なのでしょうね。
チェロの独奏を生で聴くのなんて初めての体験で、最初の曲の一音を聴いた途端、鳥肌が立って涙が出て来そうに・・。
すごいなー。やっぱりプロの音とあの集中力って凄いものがあるし。
演奏を聴きながらそして奏者を見ながら、ああ、もっと練習しなきゃ・・とか、どういう練習をしたら上達できるんだろうとか、そんな事ばっかりを考えたりして。
私は第1部までしか聴けませんでしたが、今となっては全曲通し券を買っておくんだったと後悔・・。
そこまで素敵なリサイタルだったのに、ムカついた事がひとつ。
それは私の後ろの席に遅れて入って来た父親と小学校低学年位の女の子の二人組。
遅れてきた人は演奏中には席に着けないので、曲と曲の間に演奏者が軽くチューニングしてる最中に会場の誘導員に案内されてさっさと席に着くのが普通。
しかし、この二人連れがもたもたして席に座るまで時間が掛かり、誘導員が階段を降りて横にはけるまで演奏者がちょっと待つ形に。
辺りにはまったくもー的な空気が流れ・・。
そこまでヒンシュクな形で入って来たこの親子、ものの5分もしないうちに今度は二人で寝始めたらしく、この父親の寝息がズーピーズーピーと耳障りなこと!
イビキをかかないだけマシだったけど、このおっさんの寝息がかなり大きくてこっちがハラハラ。演奏中もかなり耳障りだったし。
まったく遅れて入って来てすぐ居眠りって、演奏者に失礼だと思わないのかしら。
元々聴く気は無くて暇つぶしに当日券で入って来たのかしら。
暇つぶししたいならネットカフェにでも行けば良いし、昼寝したきゃ家で二人で寝てろっつーのに。ホント気分悪い。
よっぽど叩き起こそうかと思った時に休憩に入り、やっと目を覚ました父親。
熟睡してる娘をそのまま放ったらかしにして何処かへ消え、体中からタバコの匂いを発しながら帰って来るし。
まあ、私も前日に友達と焼肉屋でニンニクやらキムチやら目一杯食べたから匂いに関しては文句言えないかもしれないけど。
薄暗い会場で心地よい音を聴けば眠くなるのも分かるけど、この演奏会のためにずっと前から準備して来て、この舞台のために集中して音を出してる演奏者の気持ちを考えて欲しいよなぁ。
今回一緒に行こうと誘った幼なじみは都合がつかず来れなかったけど、彼女もこのシチュエーションは許せないタイプだろうなぁ。
ま、これに懲りずにこれからはちょくちょく生の音を聴きに出掛けたいと思います。
さて、あさってはレッスン日だから頑張って練習しよーっと。
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