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2010/08/16(月)10:36

観音崎へ

楽しいおでかけ(26)

 実家へ行ったときのお楽しみは、るんてさんルナちゃん親子と遊ぶこと。今回は横須賀美術館で面白い展示があるというのでそこへ行くことに。横須賀美術館のある観音崎周辺は、子どもの頃からよく遠足で行ったり、友だちと遊びに行ったり、今の実家に引っ越してからも家族で遊びに行った場所でもある。  美術館の展示は予想以上に楽しい物だった。「これを見よう」と言っていた「ブルーノ・ムナーリ展」も面白かったけど、「キポス・イホス」という展示で地下と一部屋外に展示してある鉄の楽器が面白い。触れないものもあるけれど、大部分が叩いたり弦を弾いたりして鳴らすことのできる不思議な楽器。大人もはまる。形も不思議だけど音も不思議。何とも言えない響きに癒された。  美術館を一通り見た後、時間があったので、 「どこへ行きたい?」 と聞いたら、ルナちゃんもえりちょも、 「海!」 と言うので、暑さに負けそうだが近くの浜辺へ。  水着など持ってないので、服のまま二人とも裸足になって波打ち際へ走っていく。何とも楽しそう。そんな姿を見てて、自分の子どもの頃を思い出す。  自転車で後ろを通りかかったおじさんが、 「あれ、南極観測船だよ。」 と浦賀水道を通り東京湾に入ってくる赤い船を指差した。  見れば南極観測船に間違いない。実家のリビングに掛けてある船のカレンダーにあった「砕氷艦しらせ」だった。一年の殆ど南極にいるので、南極が氷に閉ざされてしまう冬の間だけ戻ってくるらしい。つまり年に一往復しかしないので、なかなか見ることはない。  若い頃に南極観測船に乗りたがっていた父に是非見せたくて、写真を撮った。そうやって海の景色を撮ったのに、何で子どもたちが遊んでいる姿を一枚も撮らなかったのか、後になって気づいて悔やんだ。すごく楽しそうだったのになぁ。  気づくと、着替えもないのに二人ともお尻の方までびしょぬれで、乾かしてからしかバスに乗れなかったのであるが。暑い日だからしかたないか。

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