2010/09/16(木)09:46
家での仕事
このところずっと、買い物に出る以外はほとんど家で仕事していた。いわゆる内職というもの。お人形の服を作っている。と、言ってもおもちゃ屋さんで売っているようなバービーやリカちゃん人形の服よりも、作りが細かく本格的な感じ。
長年、ぬいぐるみの仕事をしてきた私にとって、細かいものを縫うのは容易いことと考えていたが、始めてみたらそんなのは見事に打ち砕かれ、さらに細かい。しかも縫製を専門職でやってきたわけではないので、未知の部分が多く、最初は手馴れた仕事というには程遠いものすらあった。
布の裁断も、最初は印しつけてハサミでチョキチョキ裁断していたが、パーツが10くらいあるものを何十枚分ともなると、ものすごく時間がかかってしまう。そこでロータリーカッターで型紙どおりに布を2枚ずつ重ねて裁断することにした。それがまた最初はうまくいかず、切れていなかったり、型紙を切っちゃったり。腕が筋肉痛にもなったりした。でも慣れてくると、手が力加減を覚え、型紙が切れることもなくなる。
物を作る時はストレスをあまり感じない私には、こういう作業は合っている気がする。それでも納期というものが決まっていて、最初は間に合わせるのに必死。急ぎのものがくると、朝から晩までミシンに向かっている日が何日も続く。ミスもある。うっかりして布を裏表反対に縫っていたり、手順が違っていて、一度ほどかないと縫えないことに気付くとへこむ。ミシンって縫うときは早いけど、ほどくのは時間がかかるからだ。ここまでできたと思ったのに・・・と。
かれこれ1年くらいになるけれど、慣れないアイテムが来ると度々ミスをやらかしてしまう。自分じゃフォローしきれないミスもある。まだまだ一人前の職人にはなれない。そんな状態なのに毎回キチンとお仕事をもらえるので、ありがたいと思う。
手を動かしている時は、ラジオや好きな音楽を聴いている。息抜きには嵐の画像を見たりして。 一仕事終わるとこの開放感がたまらない。メリハリができて友人と久しぶりに会うのも楽しい。さ、また次も頑張ろうって思えるのだ。