2005/03/07(月)00:26
第24~26試合目「頭の100倍、足使え!!」野球+ラグビー
いよいよ、卒業式シーズン。
もうちょいしたら、入学・入社式シーズン。
もう何年も前になるが、当時新人営業マンの私が、毎日の様に言われ続けてきた上司の言葉がある。
「頭の100倍、足を使え!!」
24:ソフトバンク・ホークス - 読売・ジャイアンツ (スカパー)
プロ野球は、一足早くオープン戦が始まり、お茶の間をにぎわせている。
この試合一番の注目は、ホークス先発の和田投手の仕上がり。
ご存知の方も多いでしょうが早稲田大学時代には、かの怪物・江川卓の持つ奪三振東京六大学記録を塗り替え、鳴り物入りでプロの道へ。入団一年目には新人王。二年目には日本を代表する左腕として、アテネ五輪で大活躍。
三年目を迎える今年、愛する広島カープ以外の十一球団の中で、私が注目する一番の投手。
今日の試合を観たところ、仕上がりは今ひとつ・・。
強力打線の巨人に対し、「5回で2安打ならさすがだな」と、言えなくは無いが、あえて辛口で・・・。
とにかく、フォームがバラバラ。
和田投手の一番の持ち味は、独特のタメがあるフォームにある。
テークバックからリリースまで、軸足(左足)と身体の陰に隠された左手・左腕から繰り出される、プロでは決して速いとは言えないMAX140km程度の直球が、打席に立つ打者には155~160kmの剛速球なみの、体感速度があるという。
ところで以前、あるプロ野球関係者の方と話す機会があり、「十二球団で一番の投手は??」と尋ねると・・。
「(当時)ダイエーの和田!! 和田と並べるのは、調子が良い時の松坂くらいかなぁ・・。」との談。
補足すると、強打者ほど和田を打てないらしい。
理由は、やはりタイミングが合わない。
プロの打者は、投手が振りかぶってから、足を出し、腕を振り下ろすコンマ数秒の中で球種・球速を予測し、球が来るポイントを想定したうえでバットを振るらしい・・。
中でも、球を離す瞬間の(球を持った手の)、手のひらから手首あたりを凝視しているので、和田投法では球の出どころが分からないうえに、前足(右足)が着いてから普通の投手よりもワンタイミング遅れて球を離すので、ムチャクチャ打ちにくいとのこと・・・。
投球動作中。
「球はどこだろ??」
左腕は振り下ろしてるのに。
「アラッ、まだ球が来ない??」
球が視界に入った瞬間。
「えっ!!いきなり来たーっ!!」
そして、バットが空を切る・・・。
これが、体感速度160kmの概要らしい・・。
でも、これは何万回となくバットを振ってきた「強打者に限って・・」とのこと。
強打者ほど、タイミングを合わせるのが当然うまい。
投手のフォームを見ただけで、過去の経験から頭の中にインプットされている諸々の情報をもとに、条件反射のようにスイングを始動し、バットを振る・・。
和田投法は、それを逆手にとった、ある意味「140kmの魔球」。
前述の氏に、和田攻略法を尋ねると??
「私が監督なら、二軍で一番打てない選手か、投手をそのまま打席に送りますよ。打撃センスが全く無い選手を・・。かえって草野球では、和田は通用しないかも・・」との、返答。
なぜか、私にも自身が湧いてきた♪
話は、本題・・・。
今日の試合を観た限りでは、和田は足腰がまだ出来上がっていない。
開幕までまだ時間はある!!
もう一度、足腰を鍛え、いつものフォームさえ固めあげれば、打席に誰が立とうが怖いもの無しのはず。
私が彼の上司(監督・コーチ)なら、とにかく、「足を使え!!」と・・。
それと、広島が巨人に略奪された過去を持つ(詳細は割愛・・)二岡選手の守備での好プレーを、最後に紹介。
十二球団随一の俊足、ホークス・川崎選手が二塁に盗塁を図った時のこと。
送球がそれ、タイミングは明らかにセーフ!!
でも・・・。
二岡選手が捕球の際、川崎選手が滑り込んだベースの角に、左足でちょこんとブロックしタッチアウト・・。
派手さはまったくない。
わずか足先ひとつで魅せたファインプレー・・。
あらためて、「頭の100倍、足使え!!」を思い出した瞬間だった・・・。
<ラグビー・スーパー12> (詳細・得点略)
25:クルセーダース - チーフス
26:ACTブランビーズ - ブルズ