風景を憂う

2006/06/13(火)02:30

「美しい景観を創る会」

日記(52)

「美しい景観を創る会」が選定している「悪い景観100選」というのが、一部の人の間では話題になっているそうです。ここで選ばれているものは各委員の方々が持ち寄ったものですので、統一の基準があるわけでもなく、「景観」の問題といっても、修景の話から社会構造の問題が景観として捉えられたものまで色々とあるので、一概にどうと言えるものでもないと思います(ただし、メンバーの顔ぶれを拝見すると、景観を追い求めてきた方は少数のような気もしますが)。 ただし、今まで「景観」を語る人がその思想とともに大分「おさまり」を求めて、大人しかったのに対して、このように大々的にアジることは、世間の関心を寄せる意味で必要だとは思います。 「美しい」「醜い」「良い」「悪い」といった総合的な評価は、時代と共に移り変わるものですので、形態として「美しい風景」を目指すよりも、「美しい風景、いい風景(○○な風景)を生み出そう」という共通した目標像を目指すような意識付けをしていくことの方が重要だと思います。 もしかしたら、「美しい風景」でも世間には受け入れられないものもあるかもしれません(都市計画によって作られた都市がしばしば「つまらない」と言われるように)。 繁華街のネオンも、美しくはないけど好きな人もいるはず。

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