2006/05/16(火)11:19
新人医師、脳神経外科を敬遠…激務、重圧が原因?
2004年に始まった新臨床研修制度の影響で、脳卒中や脳腫瘍(しゅよう)などを扱う脳神経外科を志望する新人医師が、同制度導入前と比べて約2割減ったことが、日本脳神経外科学会(吉本高志理事長)の調査でわかった。
同学会が14日発表した。同学会は、「勤務時間の長さや、患者の生死に直面する重圧などで敬遠されているのでは」と分析している。 調査は、全国の大学病院など脳神経外科を持つ389施設が対象。今年4月以降、2年間の研修を終えた新制度の1期生がどのくらい同科を選んだか聞いた。 ほぼすべての主要施設を含む338施設(87%)から回答が寄せられ、今年の志望者は170人。新制度の前まで同学会の新入会員は主要施設を中心に年間約200~230人だったことから、同学会は約2割減少したとみている。また、23大学、9県では志望者ゼロで、地方での減少が顕著だった。 新研修制度は、新人医師の総合力を養う目的で、内科や外科、救急などを一通り経験させる。だが脳神経外科は必修科目に含まれず、「潜在的な志望者も他科に流れてしまっている」(寺本明・日本医科大教授)という。(2006年5月15日 読売新聞) コメント : 小児科、産婦人科、脳外科など多忙で、医療訴訟も多い科は研修医に敬遠されがちです。厚生労働省の政策のまずさもあるでしょうけど、患者さん側にももう少し自分たちの健康は自分たちで守るような気持ちを持ってほしいと思います。
例えば、小児の風邪などで母親が少し知識があれば、医者にかかる必要がない場合も多いと思いますし、喫煙、飲酒などをできるだけ控えて病気に罹らないように心がけたいものです。