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カテゴリ:医学関連
流行拡大に世界的な警戒が強まっているジカウイルス感染症(ジカ熱)について、ギラン・バレー症候群を引き起こす可能性もあることが、仏パスツール研究所などの検討で初めて確認された。
英医学誌「Lancet」オンライン版に2月29日掲載された報告で、仏領ポリネシアでの2年前の流行期に多数診断されたギラン・バレー症候群症例を分析した結果、全例でジカウイルスに特異的な中和抗体が確認された。 ジカウイルス感染症の流行地ではギラン・バレー症候群が多数発生していることも報告されていたが、データがなく、関連の確認が急がれていた。
同研究所のArnaud Fontanet氏らは今回、2013年10月から2014年4月のジカウイルス感染症流行期に、仏領ポリネシアの一つ、タヒチのCentre Hospitalier de Polynésie Françaiseでギラン・バレー症候群と診断された42例の血液データを用いて、非熱性疾患患者群(98例)、あるいはジカウイルス感染症だが神経症状は見られない患者群(70例)と、性・年齢・居住地を一致させたケース・コントロール研究を行った。
その結果、ギラン・バレー患者群で、神経症状発症時にジカウイルス感染症が確認された患者はなかったが、患者の98%がジカウイルスに対するIgMあるいはIgG抗体を、全患者が抗ジカウイルス中和抗体を保有していることが分かった。さらに患者の93%が抗ジカウイルスIgM抗体を有しており、神経症状発症の6日ほど前に88%の患者で一過性熱性症状があったことから、最近のジカウイルス感染がギラン・バレー発症に関連していることが示された。
ギラン・バレー症候群はいずれも急性運動軸索型ニューロパチー(AMAN)型で、通常の同型より進行が速かったが、予後は比較的良好だった。患者の29%が筋力低下のため呼吸補助を必要としたが、死亡例はなかった。
Fontanet氏らは、一般人口におけるジカウイルス感染率から推定されるギラン・バレー症候群の発症率を1000ジカウイルス感染当たり0.24と算定。「ジカウイルス流行リスクの高い国では、ギラン・バレー症候群に備え、適切な集中管理を行える体制を整えておく必要がある」としている。
ヒトスジシマカなどの蚊を媒介とするジカウイルス感染症は、通称ジカ熱とも呼ばれるが、同じ蚊媒介感染症であるデング熱と比べると熱症状は軽く、むしろ全身性の紅斑や結膜炎の症状が特徴的とされる。 ジカウイルス感染症を発症しても治療は不要なことが多いが、妊娠女性が感染すると胎児に影響が及ぶ可能性があることから、世界保健機関(WHO)は2月1日、「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した..
▼ 「ギラン・バレー症候群」とは? ギラン・バレー症候群は、急性・多発性の根神経炎の一つで、主に筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなる病気 抗体が誤って自分の末梢神経を攻撃し続けることによって生じる病気 人口10万人あたりに対し1人から3人程度の発症で、年間2000人以上発症していることが推定される 約3分の2の患者さんが、発病の1-2週前に風邪をひいたり下痢をしたりしている 過去には安岡力也さんや釈由美子さん、佐藤 寿人さん、大原麗子さんもその症状に悩まされました
下痢を起こす、カンピロバクターは死亡例や重篤例は少ないが、回復後に手足の運動マヒが起こる軸策が障害される「ギラン・バレー症候群」を発症する場合がある
いずれの治療法が効果的かについての明らかな根拠はないが、免疫グロブリン大量療法や血漿交換療法、免疫吸着療法等がある
1910年代にこの病気を最初に認識したフランスの内科医ギランとバレーの名前をとってギラン・バレー症候群と言われている
▼ その症状は? 約7~8割の患者は、運動神経とともに知覚神経の障害を伴う 通常の感冒様症状から発症するものは数日、あるいは2~4週間以内にピークに達し、その後は回復1ヶ月ぐらいで完治する人もいれば、1年以上経ってもなかなか回復せず、足や手に動かせない部分が残ってしまう場合も症状のひどい場合には寝たきりになったり、呼吸ができなくなることもある 欧米からの報告では、後遺症で自力歩行ができない方が約15%、経過中に亡くなられる方が約5%と報告
▼ 「ギラン・バレー症候群」にならないためにも、食中毒を予防しよう 食中毒予防は、原因菌を『つけない』『増やさない』『やっつける(加熱)』が3原則
体調管理のポイントは、栄養の偏らない3食の食事と十分な睡眠時間
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色々新しい病気が出てきて不安になりますね。それを治療するお医者さんはもっと大変なんでしょうが。
(Mar 21, 2016 06:17:30 PM)
大黒町さん
>色々新しい病気が出てきて不安になりますね。それを治療するお医者さんはもっと大変なんでしょうが。 ----- いつも、コメント頂きましてありがとうございます。 (Apr 1, 2016 04:14:16 PM) |
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