札打ちで49日までを過ごします
暖かな年明けでそのまま正月がが続き、平野部は勿論のこと、大山までも雪のない日が続いた前半だったが、後半はとんだ大雪となってしまった。「寒の最中なので融けまい」と思いきやその後の暖かさであれだけの積雪が一気に溶けてしまった。フーフー言いながら連日の雪明けもしないでも道路の除雪の雪とほば同時に一面の真っ白な平野部の雪も融けてしまったようだ。母がこの19日に亡くなり、葬儀後の色々な書類の届け出に終始してやっと一段落しました。幸いにも好天が続き雪も降らなかったのが幸いでした。49日までは喪中なので(現在も玄関には喪中札が貼ってあります)静かに毎日を送っていますがこの地方独特の「札打ち」があるのでそれを行っています。・初仏が49日間かかって暗い道を一人でトボロボと無事に「三途の川」にたどり着けるようにと、何冊も積まれた紙札に「南無地蔵大菩薩」と印刷されたお札の余白に新仏の戒名「百寿院縫雪貞心大師」と書きます何枚も何枚も書けば自然と戒名を覚えるであろうというのがその謂れです。一人当たり50枚程度書けば札貼りに出発ですそれを札所の貼り場に貼ってと1枚づつ貼る度に戒名を唱えますそうすることが、新仏が容易に三途の川土手に到着出来るように手助けをするのだと昔からの伝えです49日までは1本線香ですが三途の川までの1灯を頼りにいくのだ・・・と2本ではどちらを指標にするのか迷わないためなんだそうですね。この所作を日を変えて6回行って7日目の最終は赤札で終了!というのが標準パターンです。とても7回も行けない時は3,4回で終了(赤札)というのが多いようです。説明不足ですがその1回という単位とは札の枚数、人数制限はなし、服装、履物は自由、1日何か数か所の札所を廻って貼っても1回とする。その作業は概ね午前中で終了し揃って「精進落とし」と称してお食事処で精進料理で会食!ーーーーーーーーー専ら風習のことですので、これだ! というルールはありません。生前の縁者の「おつとめ」「親戚交流会」として現在も続いているようです。外はまだまだ「冬半ば」のようです 野鳥の声も聞こえません 向こうに三重塔がみえます ここは安来市清水寺です「精進落とし」を終えて札所を後にしました