Day by Day(その日 その日)

2008/04/24(木)07:41

文明がロマンを破壊していく

ことしは雨が多いですね・・・昨年このころのBLOGからのコピーです 生きとし生きる物が長い冬眠から覚めて一斉に動き出し植物は芽吹いて野にも山にも里にも春の到来である。 魚が泳ぎ、田園では植物が春の陽光を浴び花が咲き若芽が芽吹き成長を始める 田畑は麦畑、菜種畑、レンゲ畑にミツバチ、蝶々が飛びかい雲雀が鳴いて長閑な春である というのが昭和の40年代くらいまでの農村の風景であっただろうか。 現在の田園には春を感じさせる物は何にもない 風情がないということだ。 水田はらしきものはまったくない、春の彼岸頃から土壌の転地返しを兼ねて荒起こしが始まる。 しばらくするとまた雑草が芽を出すとまた耕運が始まる。 雑草をきらっての所作である。 耕運が終われば荒涼とした大地が残るがこれではミツバチ、雲雀、喋々は生活基盤を失い かわいそうな事だ そういう自分も同罪なのだという意識をもってもどうすることも出来ない。 であるから水田には春らしい植物はまったく繁茂しない、人間の手でさせないのである。 当時を知るものとして水田は「沈黙の春」「砂漠の水田」となって実に淋しい限りである。 水田から聞こえ音は鳥の声、雲雀ではなくトラクターの爆音である。 文明はロマンを破壊してしまったのだ みんな金のためなのだ。 春ともなればたくさんの詩、短歌、和歌、唱歌、歌謡曲みな春を愛でる感情の表現であった。 きっと朧月も泣いているであろう。 <文部省唱歌MID音源と絵画>のリンは作者の許可を得ました。

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