カテゴリ:農業,園芸
今年の6月であったであろうか、小学校の「野外学習」の一環で夏野菜の定植※をわれわれ「菜園の会員」が御手伝い役となったことがあった。
※(ピーマン、ナス、トマト、枝豆、トウモロコシ、スイカの植え付け) どうせ子供の事だヤッタ-マンの「挙句の果ては雑草の山か?」 と想像していたがどっこい! 水やりは勿論、追肥、除草、芽摘み等行い夏休み前になって「収穫祭」を行うから是非学校までおいで下さいという 半信半疑であり菜園の会員5人ほどの代表者がお土産を(多分不作であろうから補充用野菜として)持って出席、ところが生育は順調で時々採って使用して給食のオカズにもしたそうだ。 私は諸用で欠席したのですが良い出来栄えであったという -------------------------------------- 小学校全校生徒が野菜栽培をしているわけではなく、高学年は「コメ作り」を行っています。 草刈りこそJA青年部がボランテアをやる以外は追肥、除草、稲刈り、脱穀は生徒と「父母と先生の会」と共同作業で行っています。 学校側でも好天に恵まれて稲刈り、天日干し、脱穀を終了したようです ------------------------------------- これで今年の野外農作業は終了して2学期末にお餅をついて収穫祭と思いきや・・・ 今度は冬、春物(根菜類)に挑戦するので「助言とお手伝いを頼みます」という連絡が入った 既に農家では晩秋、冬、早春の野菜は一ケ月前までに定植、種まきを済ませグングン成長しているこの時期にである、山陽ならまだしもここは山陰なのです 意欲のあるクラスはあの6月の生徒で3年生、女先生以下約25人です 時期を逸いていないかJAに聞いてみたそうだ JA「白菜、キャベツは苗は販売苗を利用し、大根、カブは???ですがまだ間に合うかもしれませんよ」 気をよくしたK女先生「皆さん一丁やろうか!」ということになったそうだ 出来なくてもともと、子供たちに「働くことの大切さと野菜づくりには気温が関与していることが解ればそれが貴重な体験学習なのです」と屈託がない。 白菜、キャベツ15本の育苗と大根、カブの種が準備し、事前に班構成もしてあってA~E君は白菜、F~Jさんはキャベツ、H~Jさんは大根の種まき班・・・・・ <定植作業>白菜、ブロッコリー 全員が別個の野菜を定植、種まきをして管理はスケジュール表まで作成してありこれでは専門家も顔負けでありました。 <説明です>3粒をつまんで1cm間隔で撒きましょう・・・ <実践>大根、カブを間違えないようにね <余談です> 私たち小学校時代の頃の一コマです 何人かは熱心な生徒がいてその他は不真面目で・・・担任は叱るにかかっていました。 「コラッー! お前たちは何をしておっか、先生の云う事を聞けこのダラズ!めが」 ありがたい拳骨一丁頂戴してから「おまえはバツとして便所から**を汲んで来い!」 隣でゲラゲラ笑っていると「今笑ったやつも一緒に行け!」と 先生の言いつけは絶対でした・・・・一面そんないい加減な授業でした ------------------------------------ さて 作業を終えて校長室でお茶を頂きながら野菜作りも成長過程の重要な課題であることで指導要領にも掲っているのですが専門的知識がない先生ばかりなので「蔬菜の会」の先生方にお世話になっているとご愛想もちゃんと仰る方でした そして前述の昔話も混ぜ合わせながら「今頃の子供は幸せだなあ・・・」 とつくづくと感じたものです。 昔の農家の手伝いと云ったら「あれを取って来い、持って来い、使いに行って来い・・」の下手間ばかりで「大人のすることを見て習え」の時代だったようですね 隣の○○ちゃんはお父さんがいないので(戦死)いつも手伝いなさるが、おまえは遊んでばかりいるが・・・チイト見習えこのダラズ! こんな叱声が田圃の彼方此方で聞こえる昭和20年代でした ----------------------------------------- 今頃の子供の幸せな事といったら・・・誠に羨ましい、また先生も素晴らしい イヤな顔一つせず先生の言いつけを守りながらニコニコして懸命に作業しているのです 会員が「地面から下を食べるものは直撒き、上を食べるものは移植(ポット類で種まきして大きくなってから定植する)だよ・・・とある子供に云うと この担任先生、作業中でもちゃんと他人の会話を聞いているのですね 「皆さん、聞いて聞いてね、蔬菜の先生が****だって、大事な事ですねしっかりと覚えておきましょう、早速教室に帰ったらノートに書いておきましょう良い事聞いわね・・・」とフォローを忘れない 子供たちの心をしっかりとグリップしているこの女先生、「相当の人たらし」と拝察いたしました。 願わくば、今日の作業(子供たちは勿論ですが)大きく育って欲しいものだと思いました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[農業,園芸] カテゴリの最新記事
|
|