2012/05/18(金)20:16
ゴロピカ騒動記
16日で田植えが終了しました
<助っ人>今年も娘婿が駆けつけてくれました、私は補助者になります
延日数はわずか2日ですから農繁期で田植えのウェートを占める割合は微々たるものですね
だいたいどんなことでもそうなんですが本番があってそれの何回もリハーサルしたり、そのほうが余程時間を要するものです、田植も御多分にもれません
「水仕事」と云っても泥仕事なので決してきれいな仕事ではありませんので早く終りたいのは人情というものです。
次にこれが終わらないと機械、道具、資材倉庫が片付きません
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<余談です>
昭和30年前半ごろまでは田植終了は集落の全戸が終わるのを待って(遅いお宅には手伝いに行ったものでした)「しろみて」と称して1日休みを行って簡単なお祝いをしました
家庭の事情で農繁期中に田起こし、田植えを他人様にお願いしたその労務賃支払日なんです。
借金とは貸したものが取りたてに行くのがその頃の風習ですがこればかりは借り方がお土産持参で支払いにいったものです。
借金未払い・・・当時はそんな不届きな人は誰もいません
子供たちは苗代に入り泥だらけになって大はしゃぎ・・・そんな記憶もありますけどけっして楽しいものではありませんでした
その「代みて」の行事も米作の機械化によって人力が大幅に省力されて作業の「貸し借り」もなくなり自然に消滅してしまいました。
今でもこの風習が残っている地方があったら報道連中は泣いて喜ぶことでしょうかね
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<本題です>
そんな事より昨日午後からは大荒れの天気でした
田植え後の後片付けをしていたら防災無線が注意報をながしました
「ただいま米子地方に大雨、雷、竜巻注意報が発令されました、寒気が山陰に入り不安定な状態になっていますので気象の変化には十分注意して下さい」と
その時点でレーダでは山陰沖に低気圧が在りゆっくりと東進し雨領域の雲はあちこちと千切れ雲が島根県沖合から南下しているように見えただけなんですけどね・・・
午后4時頃から暗くなって西の安来市の山沿いから遠雷が聞こえてきます
前述の雲が雷雲に発達したと思われます、これも中国山地を越えて山陽側に行ってしまうのではとニセ予報士(小生)は思いました
当地もその雨域の領域すれすれぐらいだったのかポツポツ降りだして来ました
それがどうも雷はこちらの方にやって来つつあるようです
やがて本物がやって来ました
これはたまらんと、田舎のベンツに乗って大急ぎで家に帰りました
本格的な大雨、雷、アラレの集中攻撃です
稲光と同時の雷鳴なのでこれは危ないとアマチュア無線のアンテナは絶好の雷の餌食ですから3本のアンテナケーブルは取り外します。
雨樋いは途中で詰まって水が吹きだすわ、下水は満杯となるわ・・・てんやわんや
たつ巻も気に掛かるものですが雷雨のどしゃ降りの中、外に出るに出られないのです。
この間15分~20分 やっと峠を越して空が明るくなりました・・・・
なんとも珍しい天空のオーケストラ・・稲光りがあちこちで怪しく走ります。
拙い説明よりナウキャストをご覧ください
<午后5時>米子地区はどしゃ降りです
米子、倉吉市では5月としては37年ぶりにヒョウが観測され我が家ではアラレが降りました。
と思いきやまたしてもゴロゴロ、ピカピカ、大雨が15分~20分、またしても雷雨の襲来です
こんな状態が15分の休憩をはさんで5回ほどくり返し襲って来るのです
時系列で観察してみると南下していた寒気が中国山地(広島県、島根県、鳥取県)で発達して雷雲となり向きを変えて雷雨を降らせ北東方面(米子)に次々と押しやられて日本海に抜けているではありませんか
こんな気流の流れなんて珍しいと思いました
<予報士は理由づけしました>
「天気は西から東へと変わります」これは偏西風がその方向に流れていることに因るものなのですが今回の気流はもっと地球に近い低空で起こっているのだろうと思われます。
この時太平洋高気圧も張り出しが強く中国山地で南下してきた寒気団をブロックしたのではなかろうかと思います。
<大ムカゼ>県境に沿ってゾロゾロと米子平野を通過後日本海へ抜け海上でも大嵐となっています隠岐の島でも大音響でしょうかね~
ちょうど学童の下校時と重なって関係者はヒヤヒヤものだったろうと思います。
今朝の新聞を見ると市内では落雷停電2箇所、150戸が影響を受けたとなっています
どうも噂の「たつまき」は発生していなかったのは幸いでした。
※どしゃ降りのなかでの竜巻は聴いた記憶がありません、エネルギーが雨、雷で分散されるのかもしれません。
「代みて」を祝っての天体ショーが終わったのは午後7時頃でした・・・・・
今日は清々しい五月晴れとなっています、昨日のドンピカで雷パンツが落ちていないかと水田の見廻りに出かけました