プレカット工場見学に行きました
桜も終って次々と花、花、花の毎日です山の木々も芽吹いて枯野が1週間ほどで薄緑となって来ました。桜が終わると途端に気温が下がって春爛漫の気分はいまひとつのようですが大荒れ、大風もなくまあまあの気候ではないでしょうか。お隣、韓国では大変な海難事件が起こり毎日日本でも報道されています。旅客船事故は最近聞かなくなりましたが一たび事が起こると国家を揺るがす大事件になるという事を他山の石としたいものです。紫雲丸、洞爺丸沈没事件は私が6年生の頃でしたので半世紀以上経ち瀬戸内、青函、関門は総て鉄道、道路で繋がっていますから大型客船船舶時代は終わっているとはいえ油断は禁物ですね。-------------------久しぶりにパソコンを操作しています4月早々、建築材料を調達して久々に大工仕事をしていました。ふとしたことからI工務店からの誘いでご自慢のプレカット工場の見学に行ってきました近年の日本家屋の木工建築作業は工場で製品加工された部材が運び込まれ現場ではそれを組み立てるようになっています(プレカット)私はずっと昔から受け継いで来られた現場での大工さんによる機械、手作業による工程しか頭に浮かびません。思い出せば12年前、退職後にポリテクセンタ(職業訓練校)の「住宅木工建築」のコースを習った経験があるものですがその頃ですら住宅建築現場が「どうも昔と変わって・・・・変だ?」と気が付いてはいたものの<プレカット>ウキイペディアより従来、木造住宅の建築においては、建築現場に作業小屋を設けそこで木材を加工していた。現場に届く木材は、製材所で規格化された寸法に切断された製材品であり、実際の建物の各部位の寸法にあうように材を切断しホゾなどの仕口加工をするのは、現場の大工がやる作業であった。これに対しプレカットを用いた建築では、製材された木材はプレカット工場で加工される。建設現場には、必要な長さに切断済であるだけでなく、継ぎ手、仕口の加工まで施された材が配送され、現場で実施する加工は少ない。あらかじめ工場で加工済みのものを現場で組み立てることによって、工期の短縮、建築現場の資材置き場や作業スペースの縮小、大工の技量によらない均質な加工などのメリットが得られるので、現在の木造住宅建築においてプレカットは幅広く用いられている。行き先は中国山地、標高500mの山間部にその工場はありましたこの工場はたくさんの人が働いていると思えば・・・その日は日曜日で休日であったが作業日は15人の人が働いているというから驚いてしまった「流れ作業、ロボット、機械化・・・・・人減らし」住宅工場と云ってもここは「土台、梁、束、柱、桁」を加工する工場で人体で云ったら骨格部分を作る工場です。この日曜日を利用して見学者(お客さま)に工場見学をしてもらい受注をしてもらいたいという目算の下に行われていることは間違いがありません11時半到着、昼食は但馬牛のバベキュー付バイキングそれはそうとして、見学コースは1~15コースとあって1:材木を長持ちさせるには(防腐剤の知識と使用、未使用の現物比較」2:1住宅では何個の部材で構成されるのか3:土台に使用される材木はなにか?・・・・9:シロアリ被害とシロアリ見学10:材木加工、ほぞ穴の完全自動化<ほぞ穴メス><ほぞ穴オス>円形になっているのに注目地震に対して角ほぞは割れ易いが円形は力が四方に分散して割れ難いという・・・なるほど!クリックで拡大11:防腐剤加圧注入装置12:低温乾燥装置・・・・・・・・15:屋根構造の工夫見学というより大変勉強になったというのが実感です。NO,10のほぞ穴の機械化による完全自動には驚きました、複雑な仕口がわずか20秒で出来上がるなんて脅威ですポリテクセンタでは1時間、2時間もかけてノコギリ、ノミ、金槌で純手動です(笑)「これだから職人が育たないのだ」と愚痴を云えば「ご尤も・・・・」で敢えて反論はしない、説明員はいつもニコニコ、ハイハイでお客さんの気に障るような返答はけっしてしないものだと悟りました。思えばこの精度は0.1mm弱と云うから再び驚いてしまった(手作業は差金尺で寸法するから1分・・・3mm)帰りのバスの中でも色々と直筆の漫画入りのパネルを使用して住宅の勉強会だったがそれがたまらなく面白いから不思議なものだ普通なら宣伝、宣伝でウンザリなんだがどうしてどうして一日中聞いていても面白く勉強になったのは私だけではなかったであろうと思った。まだまだ、ためになるお話がありますが・・・・この辺りで エッ、家を建てるのか? まさか、農機具入れ倉庫を昔とった杵柄で・・・と思いましたがもうこの歳では無理のようです・・・ハイッ