ヒロくんの気ままな報告

2012/11/11(日)15:54

吉田 沙保里選手に国民栄誉賞!

法律や規則について(44)

先日、レスリングで五輪・世界選手権あわせて13連覇という偉業を達成した吉田沙保里選手に国民栄誉賞が授与されました。 吉田選手の女子レスリング界での輝しい偉業には文句のつけようもありませんが、まだちょっと早いのではないかなぁ~というのが実感です。というのも、吉田選手は現役を引退したわけではなく、次のオリンピックでも金メダルを狙える位置にあるし、年齢的にもまだまだ数年はトップレベルを維持できるものと思います。この先、13連覇どころではなく、20連覇も夢ではないと思います。最終的に国民栄誉賞を授与するのは構わないし、授与されて当然だと思いますが、現役引退後に授与したほうが良かったのではないかと思います。ちなみにかつてイチロー選手が国民栄誉賞の候補に挙げられた時には、現役選手であることを理由に辞退しています。ところで、国民栄誉賞の授与に関しては、はっきりとした基準がないらしいのです。なお、表彰の仕方を定めた「国民栄誉賞表彰規程実施要領」では表彰の候補者について、「民間有識者の意見を聞く」と定めているようですが、実際の選考過程については、あまり知らされてはいませんよね。「民間有識者の意見を聞く」ということで、一応、首相の独断だけでは決められない仕組みになっているようですが、その時の政府・首相の人気取りの一環として運用されている面がなきにしもあらず・・・といったところだと思います。「国民栄誉賞」という名称ですから政府や首相だけで決めてしまわないで、広く国民からの意見も募るような仕組みを考えても良いのではないかと思います。ちなみに第1回の受賞者は世界のホームラン王の王貞治氏ですが、王さんは人格的にも素晴らしい人ですから、国民栄誉賞が授与されることに異存はありませんが、ご存じのように王さんは台湾国籍ですから、厳密にいうと日本人ではありません。国民栄誉賞とは言いながら、受賞者が日本国籍である必要がなさそうなのも、なんとなく違和感があります。 

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