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テーマ:読書(4563)
カテゴリ:読書
会社帰りの通勤電車のなかで文庫本を読むことが多いですが、好きな小説のジャンルとしては推理小説というか、ミステリーに分類されるものが比較的多いです。
湊かなえさんのミステリー小説もわりと好んでよく読んでいて、今回の小説は「夜行観覧車」という題名のものです。 ![]() さて、そのストーリーですが、ひばりが丘という架空の高級住宅街が舞台となっています。 その高級住宅街に住む遠藤家と高橋家に起こる出来事が書かれていますが、その高級住宅街に小さな家を建てて住むことになった高橋家では夜な夜な娘が癇癪を起こします。 そもそも高級住宅街に住みたいと思っていなかった娘ですが、名門女学校への進学を母親から奨められ受験するのですが失敗してしまいます。 自分が受験に失敗したのは母親がそんな高校に進学することを奨めたからだと思い込んで、ことあるごとに反発して暴れます。 その遠藤家の向かいにある高橋家では、そんないざこざは起こらず平和そうでしたが、ある日その主人が妻に頭を鈍器で殴られて死亡してしまうという事件が起こります。 犯人は本当に妻なのか、それとも行方不明になった次男なのか・・・、この高橋家の事件を起こした妻は後妻で、先妻との子である長男と自分が産んだ次男とを何かにつけて比べてしまいます。 長男と同様に次男にも医者になって欲しいと次男には勉強を強制し、部活動も制限するというようなことも行います。 さらに、近所に以前から住んでいる初老の婦人がなにかと両家に干渉してくるというような環境になっています。 さて、実際の犯人は誰か、そして遠藤家と高橋家に平穏な日々が来るのかということで話が進んでいきます。 犯人が誰かというのはミステリー小説ですから、ここでは述べませんが、高級住宅街における家族関係が丁寧に描かれている作品でした。
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