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息子3人の自立が夢!の子育て日記

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2006/01/07
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カテゴリ:つれづれ
昨日の読売新聞の記事(「超少子化を語る」)で、
俵万智さんの「プーさんの鼻」が発売されているのを知った。

以前から、早く本にならないかな、と待っていたくせに、
昨年11月にとっくに出ていたのね…ショック。
この辺りが「本屋過疎地」に住んでいる哀しさ。。。

で、どうしてもすぐ読みたかったので、
県内では比較的「本屋充実都市」に通勤している夫にメールで頼んだ。
帰りに買ってきてもらえればそりゃ、アマ○ンより早いし。

そして「タイトルだけ見て子どもの本コーナーに行っちゃったよ」
というプリティな夫の手から奪い取り、早速読みふける私。

ぐりとぐらが走り回っていたので、全部読めなかったけど、
ついさっき夜明け前、一人静かに読み終わりました。

で、予想はしていたんだけど…泣いたわ。。
「泣ける本」が流行っているそうだが、今の私が泣ける本はこれだった。

もちろん、今の私が子育て中で共感しまくり、だからでしょう。

子育てしたことある人なら、読めばわかる内容です。
又は懐かしいな、忘れてたな、と新鮮な気持ちになれると思う。

特に男の子のお母さんには「坊や」という言葉がたまりません。

あと「こんなに可愛いけどいつか私から離れていく」というスタンス、
これがあちこちで感じられて、ううっ!ときます。

だけど、彼女が書いたのでなければ、
「ふんふん」とは思えど、泣くことはなかった、かもしれない。

俵万智さんは、ちとお姉さんだがほぼ同世代で、
一世を風靡した「サラダ記念日」が出た時、私は大学1年生。
あの衝撃は今でも忘れない…以来ずっとファンだから、かもしれない。

短歌に心得があるわけでもない私、彼女の本だけは買っている。
作品も俵さん自身も大好き、あんな姉が欲しかったという程に。

そしてできれば、神奈川県立橋本高校で教え子になりたかった。
こんな私って、もしかして…ちょっと変?

そんな(どんな?)私だからこそ、
思いがけず「俵さんと同時進行で出産育児ができること」が幸せ。
(息子さんは、ぐらと同級生。知り合いでもないのに嬉しい。)

だってこうして、また新しい作品を世に出してくれたし。

本当に「よくぞ産んでくれた、よくぞ書いてくれた」
という気持ちでいっぱいなのだ。もっとどんどん書いてください!

もしかして、私もどちらかと言えば遅い出産(初産は33才)で、
出産・育児を経験しない人生もあり得たけど、
縁あって子を授かり、そして心から良かったと思えている、
という背景が、私をこんなに泣かせるのかもしれない。

独身のまま、出産経験のないまま、この本を読んでいたら?
どんな風に感じただろう。それがわからないのがちと残念。

前出の新聞記事で俵さんは、
「出産・育児は女性にとっての自己実現」とおっしゃっているが、
そうなのかもしれない。そう言われると思い当たる気がする。

子ども嫌いだった私が、どうしてこんなに子どもを愛おしいと思えるのか。
ぐらを産んで以来、なぜこんなに3人目が欲しくてたまらなかったのか。

今はまだ答えが出ないので、ちょっとほとぼりが冷めてから考えよう、
と思っていたのだが、「自己実現」という言葉はヒントになりそう。

私には「伝えたくてもどうもうまく伝えられないこと」が、
この本にギュっとつまって、短歌として並んでいるという感じだった。

「子育ってっていいわよ~」という押し付けがましさはゼロ、
ただ淡々と、子がいる日常風景を短歌にしているだけなのですが、
それがかえって、自分の風景とだぶらせやすくしているのかも。

短歌なので、行間があるのがまた良い。
この行間で、涙がポロッと出る気がする@マタニティーブルー?

著作権侵害はしたくないので、気に入った作品も載せないけど、
子育て経験があり、俵さんが嫌いでないなら、是非お勧めします。

子ども関係以外の短歌も掲載されていて、これがまた良いです。

今の私は恋愛モノは響かないので・爆
「弟の結婚」が良かったかな。ここでもまたポロポロ来ました。

俵さん、家族の色合いが強いところも共感できるのかも。
子ども短歌にも、お父さんお母さんが登場していて、泣けます。

「もしかして出産しない人生だったかもしれない娘が出産した子」
という、ヤンママできちゃった婚にはない感慨もあることでしょう。
(って、それは実はうちの両親のことだったりするが)

話題になった「シングルマザーである」ということも、
いくつかの短歌でちらっと感じられます。

シングルマザーの気持ちはわからないくせに、なぜか、
一番グっと来たのは、その辺りが垣間見える作品だった私。

いや~、久しぶりに読みたい期待を裏切られない1冊でした。
大事にしよっと。同じく俵万智ファンの母にも贈ろうと思います。

最後に調子に乗って一句…

「プーさんの鼻」読み涙ぐむハハをまたいで走り回るぐりぐら(字余り…)





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Last updated  2006/01/07 06:33:31 AM
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