多少の急ぎ足で旅館に向かい、予定時刻ぴったりに到着することが出来た。
本日のお宿は三重の山奥にある「清少納言」という旅館である。

フロントには清少納言を描いた屏風が飾られていた。
私、職業としては国語の教員なので、しげしげと見入ってしまう。
時間も差し迫っていたので、すぐに食事処へ。

このあと、分厚い肉がドドンと出てきて、すき焼きにして食べた。
美味しい料理に舌鼓を打ちながら、今日のことを振り返りつつ談笑。
食後は温泉でひとっぷろ浴びつつ、横になって投球反省会を開く。
実にボウリング漬けの旅行である。
この、夜の投球反省会のために、今回は旅にipadを持参し、大会以外の投球の様子を撮影しっぱなしにしていたのだった。二人の投球を見返していくうち、話題はロビンの10ピンスペアの率の低さへ。10ピンを取りに行くところの動作をコマ送りにして原因となる悪癖が無いかをチェックする。
「10ピン取るときだけ若干アウトサイドインのスイング軌道になってないか?」
「あ~ホントだ…確かにそうかも…。どうしたらそれを解消できるもんだろうか?」
「上半身は10ピンに向けて、下半身は板目に沿って真っすぐ歩くのがいいよ」
「それあんまりやってみたことなかったな。明日から試してみるか…」
適当なところで就寝し、翌朝を迎えた。
日本の理想的な朝食、というご飯を頂き、出発である。

2日目の最初の目的地は久居ボウル。

自分は家族での三重旅行の帰りに一度訪れたことがあったのだが、その時の私はシングルハンドで投げていた。200アベどころか、200点すら1度も残すことが出来ないセンターだった。そういう意味では、今回は自分の成長を確かめるには絶好の機会であった。


こちらが久居ボウルの12月のコンディションである。
42ftながら内のオイルは比較的多めとのこと。
水谷プロのYoutubeで確かめていたので、
「おおよそこのボールでこのくらいのところに
投げるべきか?」というイメージは持てていた。
結果は以下のとおり。

アベレージ208ということで、ひとまず、リベンジには成功したと言っていいだろう。
ロビンは158 183 211 177 198と大崩れは無かったものの、
刻一刻と遅くなっていくレーンに対応しきれなかった。
実際のレーンは想定より「遅い」、「内がこらえない」という印象を受けた。そこは42ftなのだから致し方ないことであろう。ここで、ちょっと昔の自分であれば、絞ったときに内ミスできないレーンコンディションに苦手意識があったのだが、最近はそうでもない。ショートならショートほど外にフッキングポイントを設定すればいい、というコンセプトで、ある程度思い切って外に出すとかなりまとめられることがわかってきた。
この日のアジャストもちょうどそんな感じ。ただ、ipadの動画で振り返ると、終盤の左レーンはもう1~2枚内に入ることが出来れば、さらに内ミスも可能になる幅を得られただろうということが見て取れた。これに「投げてる最中で」気づければ、もっと点数が出せるだろうになと感じた。こればかりは気づいて直す、という経験しかないか。
投球の終わりがけ、レーン清掃をしにきたスタッフさんがいた。
ふと顔を見ると、「あ!!水谷プロだ!」
そう、お目当ての水谷プロが出勤なさったのだった。
おお…これまた、沢山Youtubeで投球を見ていたプロボウラーだ…。現実に目の前にいて、動いている…。センターの仕事してるなぁ~~…。毎回こういうことを思ってしまう自分である。
清算の際に水谷プロに話しかける。
「私、春〇井からまいりました!」
「あ、申し込みにそうやって書いてありましたね。見させて頂きました。」
「水谷プロのYoutube、いつも楽しませてもらっています」
「もっと見てください。」
「(笑)」
「スコアシートにサインしていただけますかとお写真いいですか」
「もちろん、いいですよ。メガネとらんとな。かけとると雰囲気変わるでね」
ロビンと共にスコアシートにサインをもらう。
「こうやってサインが二枚並ぶと、サインの形が一緒じゃないってのバレるなぁ~」
「(笑)」
「そうだ、これも持っていってくださいよ。」
バックヤードに一旦引っ込んだ水谷プロが
ご自身の名前のシールを持ってきてくださった。
「ありがとうございます!トーナメントも頑張ってくださいね、応援してます」
「どれだけ出られるかわからんけどね。頑張りまっす!」
YouTubeのイメージそのままだった、
気さくな水谷プロとの会話を終えて、
車は最後の目的地、鈴鹿グランドボウルへ。
一応、センターに電話して空き状況を確認する。
「お客さんの込み具合ってどうでしょうか?」
「もうぜんっぜんいませんので!安心してお越しください」
経営面的には安心できないんじゃないのと思いつつ向かう。
途中の道すがら、ラーメンで腹ごしらえ。
そそっかしい感じの女性の店員さんが一生懸命に働いていた。
我々のテーブルにラーメンを配膳しながら
「えーっとご注文のとおり…
片方がバリカタで、もう片方が…ええーーーっと
えーーっと、、合ってますんで!食べてください!大丈夫です!」
ラーメン屋で働いていて「カタメン」が思い出せないことって
あのかなぁ…と思いながら手を付けたが、
味のほうは中々どうして大変美味かった。再訪したい。

最後、鈴鹿グランドボウルでの投球については
また後で書くとしよう。次が旅日記のラストとなるだろう。