王様の耳はロバの耳!

2006/06/18(日)22:38

廃油が石鹸になるまで。

手作り石鹸を作ろう!(38)

一度記事にしようと思っていたんですが。 私のブログに来てくださる方は、私が石鹸を作るということをご存知でも、石鹸がどのようにできるかというのは全く知らない方が大半なので。 一番言われるのが、「使い込んだ廃油がどうして、白い石鹸になるのかが理解できない」 ということなんですが・・・。 廃油(天ぷら油など)が石鹸になるまでの過程を今日は写真を追って・・・。 茶色く使い込んだ、廃油がだんだん白い石鹸素地になるまで。 まずは、廃油(ウチではキャノーラ=菜種油)を用意します。 硬さを出すためのパームオイルを加え、湯煎します。 まだ汚れてはいるものの、透明な油の感じが分かりますよね? 左の端っこに、液体が入っている様子、お分かりでしょうか。 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)溶液(精製水で完全に溶かします)を滴下しているところです。 かき混ぜながら、なるべく細く滴下していくのが望ましいのです。 強アルカリ液が加わることで、廃油の色が若干変わっています。 苛性ソーダの溶液を完全に滴下して、少し攪拌しだしたところです。 ここでも、少し乳濁しているのがお分かりでしょうか? 攪拌しだして、大体1時間弱経ったところですね。 だいぶ白濁していますが、まだまだというところです。 石鹸の型入れの状態:トレースといわれる状態になるちょっと手前の段階です。 一個前の写真よりも更に白濁しています。 コレを、泡だて器を持ち上げて、文字を書いたとき少し痕が残る程度にまで攪拌したのが「トレース」という状態です。 #トレースより以前に型入れをしてしまうと、途中で水分と油分が分離してしまいます。 本当はトレースが出たところも写真に撮ろうと思ったのですが、一時外出していたので、帰ってきたら既にトレースが出ていて、急いで型入れしないといけない状態だったので・・ 残念ながら写真がありません。 廃油の匂いを消すために、いつもハッカ油を加えていますが。 今日は慌てていたので・・・ソレすらも忘れてしまいましたヽ(;´Д`)ノ 型入れをして、大体1ヶ月すると、強アルカリが中和して弱アルカリに変わり、使用できるようになります。 油の配合(レシピ)にもよりますが、大体トレースがでるまでに2~4時間というところでしょうか(結構めんどくさいです。笑) 廃油一回分で、大体1ヶ月分くらいの石鹸が出来上がり、私はコレを主に台所で食器洗いに使っております。 普通の洗顔や、浴用の石鹸よりも更に溶けやすいので、プリンなどのプラスチックの容器に入れて、そこにスポンジをこすり付けるようにして使う、という感じですかねぇ。 冷たい水だと泡切れが悪いですが、洗浄力もなかなかで、何より、環境によいのです♪ 今は、台所用の合成洗剤は一切買いません。 出来上がるまでに面倒というのがありますが(コレが一番ネックかな・・・)。 台所用だけじゃなく、シャンプーなど合成洗剤は、界面活性剤という、石油から生成された成分により、汚れを浮かして洗浄します。 どんなにキレイに洗い流したところで、体内には少しずつ石油が蓄積されていくコトになります。 食器洗いをすると、手が荒れるというのは、洗剤による部分も大きいわけです。 #ただ、天然成分の石鹸でも、洗い流すときにお湯を使う場合、お湯には脱脂力がありますから、保護している部分の油分まで奪うコトになるので、手があれるというのはあります。 前は、廃油が出たら、などで固めて捨てていましたが、去年の8月から石鹸を作るようになって、そのまま石鹸にするコトにしました。 タダ捨てているだけより、同じ固めるなら、そのまま石鹸にしちゃったほうがいいよなあ、なんて思ったりして(笑) いかがでしょう? 科学的なことは聞かれても私自身がさっぱり応えられませんが(笑) これから夏休み、理科の自由研究の課題としても良いかと思いますよ。

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