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13日付、某新聞の朝夕刊を通して気になる記事がありました。 新聞社が東京都と政令指定都市など20の自治体に独自取材したものです。 それによると、公営火葬場から出る遺灰に含まれた貴金属を自治体が回収して換金したり、遺灰そのものを売却したりして、一部の自治体が収益を収入に組み入れていることがわかったそうです。 人が亡くなり、火葬します。そして遺族の方が骨上げ(収骨)されて残ったのが遺灰です。 遺灰の中には故人が歯の治療や人工骨などで使われた金とか銀、パラジウムなどの貴金属が僅かですが含まれています。 オイラは遺灰に貴金属が含まれていることは仕事がら以前から知っていましたが、一般の方はあまり認識は無いと思います。 取材によって、東京都と名古屋市が遺灰の中から貴金属を回収し、売却していました。 新潟、前橋、高崎(群馬)の3市は遺灰そのものを業者に売却していました。 福岡市は業者が売却した貴金属の収益を市に納めさせるように08年度から始めたそうです。 東京都の場合で見ると、07年度は金700g、銀1900g、パラジウム500gを回収して約320万円の収益をあげています。 国内最大級の火葬場がある名古屋市になると、金2kgを含む合計12kgの貴金属を回収して1019万円の収益をあげています。 他の市を数字だけみると、福岡340万(07年度)、前橋、高崎は約400万(07年度)、新潟720万(06年度)の収益があったようです。 また、一部の自治体では遺灰の処理業務を業者がゼロ円や1円で落札していることも判りました。 つまり回収なんかしていないという自治体でも、ゼロ円や1円で落札した業者側が回収して収益をあげているのを黙認しているということです。 たぶん日本全国そうだと思いますよ。 さらに、棺の中には故人のために三途の川の渡し賃と言えばいいのかどうか判りませんが硬貨を入れることがあります。 その硬貨をも回収して、東京都は9万円(07年度)の収益があります。 この記事を読んで何となく空しいというか表現に苦しむ感情が湧いてきました。 確かに遺灰の所有権については収骨後は市町村の所有という判決があります。 遺族が持ち帰らなかった段階で所有権は放棄されたとの見方です。 悪いことをやってるわけではありません。 法律的に見てもなんら文句をつけるところはありません。 でも、何か割り切れないんですよねぇ 遺灰となってしまったら最後には処理をしてもらわなければいけないのはわかります。 所有権が無くなっているからどうしようもないことなんでしょうけど、自分の両親が、愛する人が亡くなって遺灰となってしまったら、そのまま自然に返してほしいなぁ。 貴金属を回収した残りの遺灰をどこに処理しているのか知らないけれど、もし決められた場所があってそこに埋めたりしてるなら、回収などせずにそこに持って行って欲しいです。 収益金を人口で割ったとしたら、東京なら一人当たり1円にもなりませんよね。 他の自治体でも似たような金額でしょう。 それならオイラその分を余分に税金を払ってもかまいませんから、遺灰はそのまま自然に返してください。 出来ないならせめて自治体は遺族に対して、 遺灰はこういうふうに処理しますがいいですか と、ぐらい聞いてほしい。 オイラ流に悪口を言わせてもらえば 「正当性を持たせた墓場荒らし」 ですよ。 では、御免蒙る! ps:オイラは宇宙葬にしてもらって未来永劫宇宙に漂ってやろう。高くつくかなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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