世界に浦和の誇りをみせつけた夜
FIFAクラブワールドカップ準決勝、終わってしまったのがもったいないくらいいい試合だった。実力差はやる前からわかっていた。今日の試合の楽しみは「浦和の本気」がどこまで「ミランの本気」に通用するかだ。ヨーロッパ20万チームの頂点ミラン。日本チームとして初めて公式戦でヨーロッパのチームと対戦した。試合全体を振り返って、ニュースで編集なんかされてしまえばミランの凄さばかりが取り上げられるだろう。だが、書いておきたいのは、試合始まってすぐは浦和がミランを圧倒していたということだ。ミランのパスをことごとくインターセプトし、ボールを支配していたのは浦和だったのだ。時間を追うごとに、ミランがボールを圧倒的に支配するようになったが、それでも点をとれたのは後半23分。そこまでミランの攻撃を防ぎ、カウンターで前がかりになったところをやられてしまった。浦和の守備に手を焼き、今日は出場させないはずのインザーギを投入。浦和が山田、平川を投入してチャンスをつくると、決勝に温存させるはずのマルディーニまで投入して守りにきた。ミランを本気にさせた。もうちょっとだったから、山田、平川にかき回してもらって、ミランの鉄壁の守備から得点!!を期待したのだがそれはさすがにかなわなかった。浦和と世界の差は「個の力」だった。欧州最高の選手であるカカ、クラブワールドカップの常連セードルフ、インザーギというベテラン。そういう個の部分では歯がたたなかった。今日の浦和の守備は今シーズンでも悪くないくらい集中していたし連携がとれていた。それでも圧倒的な個の力をとめることはできなかった。世界を目指すためにどうするか。課題が見えてきたと思う。浦和のDF陣は日本代表とかぶるのでこれは大きな教訓になると思う。それにしてもよくやったと思う。浦和 0 - 1 ACミラン (19:30/横浜/67,005人)得点者:68' クラレンス・セードルフ(ACミラン)特集ページhttp://www.jsgoal.jp/2007fcwc/■浦和レッズ23 GK 都築 龍太2 DF 坪井 慶介3 MF 細貝 萌4 DF 田中 マルクス闘莉王5 DF ネネ9 FW 永井 雄一郎13 MF 鈴木 啓太16 MF 相馬 崇人17 MF 長谷部 誠21 FW ワシントン22 MF 阿部 勇樹■ACミラン1 GK ジダ4 DF カハ・カラーゼ8 MF ジェンナーロ・ガットゥーゾ10 MF クラレンス・セードルフ11 FW アルベルト・ジラルディーノ13 DF アレッサンドロ・ネスタ18 DF マレク・ヤンクロフスキ21 MF アンドレア・ピルロ22 FW カカ23 MF マッシモ・アンブロシーニ44 DF マッシモ・オッド試合が始まる前、テレビの前なのに緊張した。こんな試合ができるのは幸せなことだ。今日、何よりも嬉しかったのは、テレビを通して聞こえてきたレッズサポーターの応援だった。ミランの選手に圧力となったと思うし、何よりも世界にあの応援が響いたこと。それにしてもカカは規格外だった・・。読んで頂きありがとうございます。よろしければクリックをお願い致します。→人気blogランキングへ