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テーマ:サッカーあれこれ(19728)
カテゴリ:なでしこジャパン
なでしこJAPAN、世界4位おめでとう!!
ビデオで今日の試合となでしこのこれまでの北京オリンピックのダイジェストシーンを見ている。NHKだから、BGMはミスチル。なんだかじーんときてしまった。 ベスト4に勝ち上がったのも快挙だが、何よりも特筆すべきはサッカーの内容だろう。 フィジカルが強力な世界の強国にまったく歯がたたず、W杯とこの北京五輪に向けて世界に対抗するにはどうするかを志向してこのチームは発足した。 フィジカルでかなわないから、日本人らしい「ボールも人も動くサッカー」を目指すしかないとずっと連携を高めてきた。 ちょうど、男子ではオシム監督が就任して、走ることの重要性を説きだした頃、すでに女子はそのサッカーを目指していたのだ。 もちろんあの連携はすぐに生まれるわけはない。W杯予選は相当苦労して予選を突破したものの、ちょうど1年前のW杯ではドイツにはもちろんイングランドにまで力負けしてしまい予選リーグ敗退。あのときの悔しさから、一年でここまで来た。 「自分たちのサッカー」 よく試合後のコメントで口にする選手や監督は多いが、チーム全員でイメージを共有し、実現できることは稀だ。 日本らしいサッカー、やりたいサッカーとは、今回北京五輪でなでしこJAPANが見せてくれたサッカーのイメージに近いのではないだろうか。 運動量豊富で、前線からプレスをかけて高い位置で奪い、素早い攻撃への切り替え、サイド攻撃でセンタリングを上げるとゴール前にはたくさんの人数がつめている。 ドイツ戦の布陣(毎日.JPより) 佐々木監督の布陣はフラットに並んだ4-4-2。きれいにラインを3本つくって高い位置からプレスをかける。それまでトップ下が多かった澤のボール奪取能力とボール展開力に目をつけてボランチで起用したのも特徴。また、SBにコンバートされて特徴が生きなかった安藤選手も、佐々木監督になってSHに起用されるようになり、持ち前の攻撃力を発揮するようになった。 なでしこJAPANが見せたこれらのサッカーは、 反町JAPANにはなかったものだ(岡田JAPANにも不十分)。 さらにないのは、高いテクニックと、ドリブル、パス、枠に飛ぶシュート。 教訓としては、こういうチームを作るには、長い時間と一緒に戦うという経験が必要だということだ。なでしこJAPANは3年間という間、ほとんど同じメンバーで、たくさんの国際試合を経験してきた。 (ただでさえ国際試合が難しい女子チームは遠征を繰り返すことで強豪と対戦する機会を得た。また頻繁に合宿を行うことで連携を深めていった) なでしこJAPANは世界を少し驚かせたようだ。 プラッター会長がアジアの国がベスト4に勝ちあがったのと、W杯より格段に強くなったのを絶賛したという。 またそのサッカーは、どこの国とも違う日本独自のものだったし、アメリカ、ドイツを相手にしても内容では圧倒していた。 世界を獲るところまであとちょっとのところまで来た。 足らない部分は何か、犬飼会長はさすがだ。 「もっともっと走れるようにフィジカルを鍛えていくこと」を強化のポイントであげている。 なでしこ4位!惜しくもメダルに届かず…サッカー女子 <試合前のいくつかの記事> センターバック、キャプテンの池田選手は長い間、なでしこの守備の中心として支えてきた。昨年結婚されて池田になったが、なでしこファンの間では旧姓の磯崎からとった、「崎さん」で親しまれている。 なでしこ主将・池田、有終の美飾る!…サッカー女子 先日も紹介したなでしこを追い続けてきた江橋さんのコラム。作るところまではできてきた。あとはアメリカ、ドイツという世界のトップのDFをどのように崩し、得点を奪うか。 ドイツも崩せなかったが次の目標がはっきり見えたのは収穫だ。 安藤梢選手を前で使ってほしかった・・・。 「作る局面」から「崩す局面」へ 日本女子 2-4 米国女子(江橋よしのり) そして、犬飼会長。 実は女子サッカーにはは非常に理解がある。 浦和レッズの社長時代にはさまざまな周りからの反対を押し切り、浦和レッズに女子チーム(浦和レッズレディース)を作った。女子サッカーの重要性を日本で一番わかっている。今回のなでしこの活躍から日本の女子サッカーを盛り上げてくれるのを期待している。 犬飼会長がなでしこ指揮官を評価 Jクラブに女子チームを サッカー協会の犬飼会長 さまざまな人に支えられて、なでしこはここまで来た。 その中でも試合会場に行くと、気がつくことがある。 「彼女たちの一番熱いサポは家族や親戚だ」 国立競技場に応援に行ったとき、試合後に宮間選手がこちらに向かって手をふっていたのでびっくりしたが、まわりを見ると前の列に座っていたのは、なんと宮間選手の祖母、両親はじめ十数人の親類応援団だった。おそらく、北京にもたくさんかけつけたのではないだろうか。 プロでないから、サッカーにかける想いは強い。 (生活の糧を別で稼ぎながらサッカーをするのは並大抵ではないはず。それでも困難に挑むのはサッカーが心から好きなのだと思う。何がこれほど感動させるのか・・・はそういうところだろう) ロンドンに向けて、なでしこはいったん解散となる。 これが最後となる選手もいるだろう。 この選手たちは、それぞれのチームに戻り、中心選手として今度は対戦する。 「プレナスなでしこリーグ」 ロンドンでメダルを獲るためには、なでしこリーグを盛り上げることこそ、一番の近道だと思う。 一番近いイベントは8月31日になでしこオールスターが開催される。 今回のなでしこJAPANのメンバーや、メンバーには選ばれていないが実力ある選手が一堂に介して、なでしこリーグオールスターが8月31日に西が丘サッカー場で開催される。 本当に間近に彼女たちのプレーを見るチャンスだ。 ※縁日(選手が参加する)、ジェフの選手兼シンガーのミニコンサート、またラモスや柱谷はじめすごいメンバーが参加するエキシビジョンマッチも行われるので楽しみだ 【リーグ】なでしこリーグ オールスター2008 出場選手決定他 なでしこオールスター2008 大会概要 今回の活躍で、女子サッカーのレベルが高いのにびっくりした方も多いのではないでしょうか。ぜひ近くで行われるなでしこリーグの試合に応援しに行ってあげてください。 (男子よりもアットホームで楽しめます!!) 読んで頂きありがとうございます。よろしければクリックをお願い致します。 →人気blogランキングへ →にほんブログ村 女子サッカー・なでしこジャパン あらいぐま珈琲3号店 -浦和レッズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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はじめまして
日本の女子サーカーって、いつの間にこんなに強くなったんだろう!?技術の高さもさることながら最後まで走りぬく体力、諦めない精神力。どれも上位のチームにも負けていなかった。 アメリカ戦で1対4になった後ロスタイムで1点返した姿勢は本当に素晴らしかった。 男子のウルグアイ戦での3失点目と雲泥の差です。 3位決定戦は相手がドイツと言うこともあり前半の試合内容はEUROの決勝戦を観ているようでした。 小柄な選手が多くパスをまわしていくスペインの選手となでしこ達が重なりました。 4年後の為に私も注目して見ていきたいと思います。 (Aug 22, 2008 01:21:39 AM)
全く同感です。
なでしこJAPANのサッカーに、日本のサッカーの在り方を感じました。 不甲斐ない男子サッカーも、同じものを目指して頑張ってほしいと思います。 なでしこJAPANの健闘は、本当に素晴らしかったです。 (Aug 22, 2008 08:23:59 AM)
感動しました。なでしこど根性ですね。
サッカー嫌いのかみさんも食い入るように観戦。 ボールがタッチラインを超えても追いかける姿、 素晴らしかった! こういった経験を積んだ選手が近いうちに 代表監督になっていけば、さらにステップアップ 出来る予感がします。 (Aug 22, 2008 11:01:06 AM)
4位でも立派な成績ですよ。内容は決して負けていなかったですから。
なでしこリーグ再開後の浦和レッズレディースは熊谷競技場でのホームゲーム!絶対私も行きますよ!!! (Aug 22, 2008 07:32:09 PM)
日本が世界で勝つためのサッカーを示してくれたことは、今後の日本サッカーの大きな財産といえるでしょう。今回のなでしこの頑張りによって、女子サッカーに興味を抱いた人たちが増えたのではないでしょうか??女子サッカープレナスなでしこリーグを観戦しにスタジアムに足を運んでくれることを期待したいです。
(Aug 22, 2008 09:05:46 PM)
負けても,選手ひとりひとりの悔しさが伝わって来ました。拍手喝采です!!!
この大会が終了したのでそろそろ世代交代を考えないといけないでしょうね。 (Aug 23, 2008 12:37:52 AM)
素晴らしい解説・見解ありがとうございます。
ただただうなずくばかりです。 それにしてもなでしこは素晴らしかったですね。 「日本のサッカー」をしっかり魅せてくれた。そして大和魂を感じさせてくれた。 今でも思い出すとジーンとしちゃいます。 やってることは男子にもレッズにも言える事だと思います。 見習ってもらいたいですね。 (Aug 23, 2008 12:37:56 PM) |