2011/05/15(日)23:10
浦和レッズ セレッソ大阪と引き分け 新たなエースの誕生
ホームでのセレッソ大阪戦。
昨年だったら、上位対決だが、今年は降格圏内の弱小チーム同士の対戦。
(せっかくの天気にもかかわらず観客数は多くなかった・・・)
結果は、引き分け。
柏戦の惨敗にくらべれば、見せ場もいくつかあったことと、
原口元気が見せた気合のゴール!!で、
これまでの「もやもやした気分」とは違って、
充実感があった。
ただ、今後のことを考えた場合、チームとして明るい未来を予想させる
ような要素は、残念ながら見つからなかった。
<スターティングメンバー>
=======エジ===========
=原口=======エスクデロ=
=====柏木==マルシオ====
========啓太==========
=宇賀=永田=スピ==峻希==
========山岸==========
今回は監督が事前に発表してしまったので、
相手チーム含めてすべての人がこのスタメンを知ってしまっていた。。。
ケガの達也に替わって、エスクデロが右ウィングに、
不調の暢久に替わって、キャプテン鈴木啓太が初戦以来の出場。
ここ数試合では、1ボランチが機能しているとはいえず、相手チームから狙われてしまっていたが、フォーメーションの修正はなく、選手を二人入れ替えただけだった。
この意図をペトロヴィッチ監督はオフィシャルで語っていた。
「(今日は啓太を1枚アンカーに置いた形だったが、このフィーメーションと戦術にした狙いは?)
セレッソがマルチネス、キム、清武という3枚のMF、2枚のボランチということで、そこにボールを収めさせたくない、ボールを持たせると非常にいいサッカーができるチームなので、柏木をマルチネスに、マルシオをキムに、そして啓太に清武と、はっきり1対1でつかむという意図でこういったフォーメーションを採用しました。そして後ろは4人で、相手の前の3選手の対応をするという形で戦うためにこういったフォーメーションを採りました」
事前に多くの人が、2ボランチにすべきという意見だったが、ペトロヴィッチは相手の2ボランチにトップ下の2人をあて、トップ下の清武に啓太をつけて相手の中盤を押さえようとしたというのだ。
相手の中盤3人は変幻自在にポジションチェンジをする(これは事前にわかっていたはず)。
案の定、マークがはずされたり、捕まえきれなかったことをペトロヴィッチは認めている。
また、やっかいなのは、サイドバックが上がってくると、サイドで数的有利が作られてしまい啓太が引っ張り出され、ゴール前、DFの前ががら空きになってしまうこと。
(名古屋以外のすべてのチームが浦和レッズ戦でやっている!!)
何回もそのエリアでノーマークでボールをもたれてしまっている。
運がよかったのは、そこから、強烈なミドルを撃つ選手がいなかったからであって、何点とられたかわかったもんじゃなかった。
セレッソは、浦和に似たところがあるのか、ゴール前中央でパスのコンビネーションで崩すことにこだわったため、シュートは撃たれたが結局1点しかとることはできなかった。
浦和レッズから見れば、今日の失点が1で済んだのは、守備が改善したからではない。セレッソの攻撃のまずさに助けられたのだ。
ペトロの戦術は、論理的に考えても筋が通っていないのだ。筋が通っていない上に上手くいっていない。私は、ペトロヴィッチ監督はいろいろ考えているが、考えた上で出した結論が間違っているのだと思う。
攻撃面では、前節よりはスピードはあり、動きもあったと思う。ただし、ゴール前の一押しが足りなかったので、相手も恐くはなかっただろう。
今日、無得点で負けなかったのは、ひとえに、原口元気の大車輪の活躍だ。
まるで、ゲルト監督時代の永井を彷彿とさせた・・・。
あのときも、豊富な運動量で前からのディフェンスに貢献し、ドリブルで斜めに横切ることで相手のDFをかく乱し、確実にシュートを決める永井のがんばりによりチームは救われた。ペトロヴィッチ監督が唯一成功したのが、この原口の覚醒だろう。
(もしかしたら、このまま戦術がなくても、原口や峻希の活躍で勝利できるかもしれない)
もうひとつ特筆すべきは、啓太の攻撃参加だ。
自らもボランチからゴール前にパス交換しながら駆け上がったり、DFの裏への縦パス、大きなサイドチェンジなど、ここ数試合レッズに足りなかったものだ。うまくいかなかったこともあったが、チームの攻撃に勢いとバリエーションを与えていた。
<選手交代>
後半30分 鈴木→山田
後半38分 宇賀神→野田
後半40分 エジミウソン→高崎
ペトロヴィッチ監督の選手交代における変化は、同じポジションの選手同士で交代させたことと、エジミウソンを初めて下げたことだ。
エジミウソンの交代はチームに非常にわかりやすい変化を与えた。
1 キーパーからのロングフィードがマイボールになるようになり、攻撃につながるようになった。
2 中央でボールキープできるようになったため、サイド攻撃も活性化
3 DFに圧力をかけることでコーナーキックを獲得した
エジミウソンは、コンディションがよくないのだと思うので、ぜひぜひ、5分だけでなく、もっとエジミウソン以外のフォワードを使ってほしい。
こんな横断幕が掲げられるように、柏木とマルシオがまったく自分らしさが出せていない。
今日の柏木のよさは、簡単にボールをさばいて、自分が動いてボールを受けてゴール前を切り裂くこと。または、決定的な縦パスをゴール前に出すことだろう。
マルシオは、ゴール前で受けて、ミドルシュートを放ってほしい。
ペトロヴィッチ監督が目指すのは、3点とって勝つ攻撃サッカーのはずだ。1点しかとれなくて、しかも勝っていないのだから、「よかった」とは言ってほしくない。
「何人かの選手が本来持っている達成すべきパフォーマンスを披露することができなかったかと思いますが、全力で仕事をするという点においては、全員に、10点満点中、10点を与えると思います。」 ペトロヴィッチ監督 公式HPより
苦境だからなのか、20歳になった原口元気選手は一回り大きくなっている。ただし、一番若い彼に頼っているという状況は、一刻も早く打開しなければいけない。
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