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カテゴリ:基本構造
こんばんは、ウエです。
19回目の投稿です。 ブログランキングに登録してます! ぜひクリックをお願いします! 人気blogランキングへ 前回は接着剤で材料同士をくっつけて一体化させると 「高いストレススキン効果」が働いて、 『全体として』【強く】なるということを、 簡単な自作の実験で説明しました。 我ながら結構わかりやすかったのではないかと・・・。 写真はコレ。 ホッチキス留め↓ 接着剤留め↓ 今回は、この「ストレススキン効果」の違いの差による 壁や建物全体の強さへの影響についてご説明します。 同じ「壁式構造」仲間の代表に「ツーバイフォー工法」があります。 構造体の説明ではやはり、モノコック構造、一体構造と言っていて、 見た目だけではミサワホームとの強さの違いはよくわかりません。 でも、↓のミサワホームHPを見ていただけると少しわかります。 ミサワホームテクノロジー このページには、木質パネルについての説明の下段に 2つの実験が載っています。 1つ目がストレススキン効果の実験。 要は、釘留めでは荷重で釘が抜けかけていくために、 試験体があまり強くならない(硬くならない)が、 接着だと釘のように「すべり」がないから、 同じ材料でも強くなる(硬くなる)、ということです。 でも、これは前回投稿の私の自作実験のほうが、 身近で判りやすいかも・・・。 (カタログの実験自体、自分で撮影担当したんですが・・・すみません) 2つ目が4モデュール(幅約3.6m、高さ約2.6m)の壁を 横から繰り返し押す実験。(動的水平加振実験って言います) 1回(4秒間)の加力につき、試験体の最上部を押したり引いたり 10往復させます。そう、建物が地震に揺れてる雰囲気です。 で、回数を重ねるごとに、力を大きくしていきました。 この方法で各工法の壁の強さを確認しました。 この実験はすごく迫力のある実験でした。 4種類の工法の壁を、壊れて実験継続が 不可能になるまで加力するんですから! 壊れる瞬間、スッゴイ音がするんです。 「バチンッ!」って。 皆さんにも実験場で見ていただきたかったです。 (ミサワホームのテクノロジービデオ・DVDには 収録してあります。よろしければどうぞ見てください) HPに実験結果のグラフが載ってますよね? パッと見、わかりにくいので解説します。 タテ軸はかけた力の大きさ、ヨコ軸は試験体の変形量です。 たとえばミサワホームは、 約165kNという力を加えたときに 約33ミリ変形して、試験体は壊れました。 カタや同じ壁式構造のツーバイフォーの試験体は、 約38kNという力を加えたときに、 約46ミリ変形して、以降徐々に強度が落ちていきました。 この差、わかりますか? 難しいですね、ちょっと・・・。 ポイントを箇条書きにすると ・ツーバイフォーは約4分の1の力で ミサワホームよりも大きく変形している。 ・約38kN加力時のミサワホームの変形量は、 グラフから約5ミリ。すなわち、 ツーバイ約46ミリ:ミサワ5ミリ=約9:1だから、 ミサワホームはツーバイフォーの9分の1程度しか変形していない。 ・ツーバイフォーは合板を釘留めしてるから、強度は徐々に落ちる。 しかも、釘は一度緩んだら、元には戻らない・・・。 などでしょうか。 ツーバイフォーは地震に対して決して弱い工法ではないと思います。 事実、各メーカーが実施している実大実験とかでも 「阪神・淡路大震災クラスの揺れにもほとんど損傷はなく・・・」 的な解説があります。 耐震住宅であることに間違いはありません! 本日言いたかったのは、 そのツーバイフォー工法の耐震住宅よりも ミサワホームの木質パネル接着工法の住宅は 圧倒的に強い!!! ということなんです。 そして、 その強さの理由が「接着」なんです。 柱と合板の接合を釘ではなく接着剤にすることで、 こんなにも強度差が生まれるなんて、 ホントにビックリですよね!? (実際は接着だけの差ではないのですが・・・) ご納得いただきましたら、 ぜひクリックをお願いします! 人気blogランキングへ ではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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