建物の基礎のカタチ
こんばんは!22回目の投稿です。かなりご無沙汰しました。ちょっと仕事が忙しくなり、帰宅が連日遅くなったため・・・。すみません。ブログランキングに登録してます!応援クリックをぜひお願いします!人気blogランキングへ今日は住宅の基礎について。比較するのにちょうどいい基礎の写真を入手したのでご紹介します。まず、これらの写真を見てください↓これらはミサワホームの基礎。ミサワオーナーさまのブログからお借りしました(すみません)↓そしてこれは、一般的な在来木造住宅の基礎。さて、どこが違うかわかりますか?パッと見て一番違うのが「ベタ基礎」かどうか、ですね。ただ、ベタ基礎はどの住宅会社でも可能で、もちろんミサワホームでも地盤の状態に合わせてベタ基礎にする場合があります。では、その他に違うところは?? ↓ ↓ ↓答えは「布基礎(立ち上がり部分)の連続性」です!ミサワホームの布基礎はどの写真も、すべて連続してるでしょ?でも、上の木造住宅の基礎は布基礎がつながっていません。別に手抜き工事な訳ではなく、これが一般的なようです。もちろん、布基礎がブツブツ切れた住宅ばかりではないでしょうが・・・。建物の構造や工法、形や重量などによって、必要とされる基礎強度や形状はさまざまです。ただ、共通して言える「強い基礎のポイント」は、コンクリートの多さ・厚みや鉄筋の太さ・量だけで基礎の強さは決まらないということ!つまり、根本的な基礎設計や建物とのバランスが基礎の強さに大きく関係しているということです。そして、ここで言う「基礎設計」とは、布基礎の連続性のこと!ミサワホームのような一体構造の建物の場合は特に、一階床面から基礎全体にまんべんなく分散してかかるため、基礎にかかる負担も分散されて少なくて済むうえ、布基礎同士が直行して交わることでお互いが「つっかえ」の働きをして地震などの横からの力に対して強くなるのです。つまり、布基礎の長さが長く、しかも連続でつながっているのが理想的です。逆に、布基礎が連続していない在来木造の基礎は、荷重が主にかかる主要な部分(耐力壁直下など)にのみ基礎が立ち上げてあります。つまり連続してつながっていないのです。この基礎の場合、地震などの横からの力が建物に加わった場合、どのようになるか想定できますか?あくまで私の予想ですが、・その部分のアンカーボルトにかなりの負荷が集中する。・地震などの横からの力に耐えるために、コンクリートの厚みを かなり分厚くしないといけない。・布基礎が直行してないから、つっかえがない状態なので、 横に倒れやすい?なにせ、布基礎が連続しているのは外周のみなのですから・・・。それを補うようにベタ基礎にしているのでしょうが、実はベタ基礎は地盤の不動沈下等に対応するための基礎補強の一種ですから、万能な基礎というわけではありません。つまり、ベタ基礎にしたからといって、布基礎(立ち上がり部)が強くなるわけではなく、ましてや、構造体全体が強くなる、というわけでもないのです。このように、基礎は住宅の重要な部分ですから、住宅メーカーを検討する際は「ベタ基礎が標準仕様だから」と一概に安心してしまわず、基礎形状などもよく確認することが大切です!【まとめ】・「ベタ基礎だから大丈夫!」は、勘違い。布基礎が強くなるわけではない!・布基礎は連続布基礎であることが強さの秘密!つながってないといけない!・布基礎の厚みや鉄筋の太さ同様大切なのは、建物とのバランス!・建物が一体構造だと、基礎にかかる力は分散されて、負荷が少なくなる!ブログランキングに登録してます!応援クリックをぜひお願いします!人気blogランキングへ