ねぷたまつり2005弘前ねぷた祭り=重要無形民族文化財津軽の夏を彩る弘前ねぷたまつりは三国志や水滸伝などの武者絵を題材としたねぷたが城下町弘前を練り歩く夏祭り。 扇型のものが主だが、青森市のねぶたまつりのような人形型のものもある。 「ラッセラー・ラッセラー」と踊りながら進む青森のねぶたを【動のまつり】とするならば、弘前はお囃子と掛け声に合わせて山車につながれた綱をたくさんの人たちで引っ張って練り歩く【静のまつり】である。 ねぷたまつりの由来はいろいろあるが、「眠り流し」という農民行事説が定説となっている(「眠り流し」とは農作業の忙しい夏季にに襲ってくる睡魔という目には見えない魔物を追い払いための行事)。 また、ねぷたの語源は「眠り流し」→「ねむた流し」→「ねむた」→「ねぷた」となったのではないかと言われている。 現在の弘前ねぷたは「子どもねぷた」や「前燈籠」なども様々な趣向が凝らされ、武者絵が描かれている鏡絵(前)と幽玄な見送り絵(うしろ)が対照的に描かれている大型の扇ねぷた、伝統ある豪華絢爛な組ねぷたなどが、ねぷた囃子にのせて運行される。 弘前のねぷたは、昭和55年(1980年)1月、【重要無形民族文化財】に指定され、そのお囃子は【残したい日本の音風景、百選】に選ばれた。 合同運行の際、ねぷたに先立って先頭を行く『情っ張り大太鼓』は直径3・3m胴の長さ3.64m。 また、大型ねぷたの先陣を行く写真の『津軽剛情張大太鼓』(つがるごうじょっぱりおおだいこ)は直径4m、胴の長さ4.5mある。 青森の組みねぶたは台座の上に直接人形が乗っているが弘前の組ねぷた(人形)は、伝統的な、造り方になっている。 一番下の部分は四面になっていて、その上の、“袴”(広がっている部分)には津軽藩主の家紋の牡丹の絵が描かれている。 そして、その上に人形を乗せている。 期間中、延べ約300台の“ねぷた”が弘前市内を練り歩いた。 |