ライターHIROのこの映画は泣けるっ！　医者いらずの映画サプリ処方箋

　　　　　『モンスター』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　涙指数１　 ★☆☆ ハンカチ　　　　　　　

　　原題：MONSTER/上映時間：109分/2003年/アメリカ映画
　
　　監督/パティ・ジェンキンズ

　

　　　　　　　　　　　　　＜あらすじ＞　　　

　　１９８６年、フロリダ。アイリーン・ウォーノス（シャーリーズ・
　セロン）は自殺を考えていました。その日暮らしの娼婦の生活に心底
　嫌気がさしていたからです。

　　バーで出会った同性愛者のセルビー（クリスティーナ・リッチ）は、
　彼女が娼婦であることも気にせず、彼女をキレイだと言いました。

　　生まれて初めて優しくしてくれたセルビーを、アイリーンは愛して
　しまいますが、ふたりで暮らすためにはお金が必要です。

　　再び、外で客をとると殺されそうになり、彼女は彼を殺してしまう
　のでした。

　　彼女たちの逃避行は、客を殺しながらの旅となったのです。

　　　　　　　　　　　　　＜レビュー＞　　　

　　「モンスター」と呼ばれた実在の女性、アイリーン・ウォーノスの
　物語です。

　　あのキレイなシャーリーズが、体重を１３キロ増やすわ、ブスメイ
　クはするわで話題になり、アカデミー主演女優賞も獲得しました。

　　アイリーンがどんなに真面目に働こうとしても、仕事はありません。
　しかも、セルビーがお金をせびります。娼婦として働く以外、彼女に
　は選択肢がなかったのです。

　　社会の問題。子供の頃、愛されなかったことによる問題。さまざま
　なことが包括されていますが、一番悪かったのは、セルビーとの出会
　いでしょう。　

　　無邪気な笑顔で、お金や食べ物をねだるセルビーこそ、モンスター
　だったのかもしれません。


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