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テーマ:白血病について(533)
カテゴリ:緊急入院!
昨日の正式告知の続き。。。
現在の血液の状態について話があった。 末梢血における白血球の数はなんと通常の10倍の、64,700コ! 放っておくと10万も超えていくらしいよ! このうち73.5%は変な形の(unclass)白血球で、 これこそ白血病細胞である! 代わりに他の血球が造られにくくなっていて(骨髄抑制というらしい)、 赤血球も302万しかないし、血小板が2.5万なのは即輸血対象だってさ~。 このままだと血が止まらない、なんてこともあるらしい。。。ひえ~! そしてすぐに治療方針の話になった。 まず「寛解導入療法」を行うことになった。 しかもさっそく明日からだって! 寛解導入療法とは、末梢血と骨髄の両方で、 白血病細胞をとりあえず5%未満(寛解状態)にすることらしい。 そのために抗がん剤を大量に血液中に点滴投与(化学療法)するんだって! 抗がん剤って言われてもわかんないし…… ……睾丸剤? ともかく、白血病細胞だけを選択的に殺す薬はないし、 他の血球すべてを徹底的に殺すしかないんだとか。。。 有無を言わせず明日から、ってのがこの病気の怖いところだね。 病院の選択や十分なインフォームドコンセントなんてこの病気には縁がない。 明日になって白血病細胞が激増したら治癒率も下がるのだ。。。 現実的な話として、入院期間の話があった。最低6ヶ月間の入院だそうだ。 そして今年度は職場復帰できないかもしれない、という話だ。 6ヶ月間?想像もできない。 私の給料はどうなるんだろう?そして医療費は……? こんなことなら医療保険に入っておけばよかった! 案外、現実的な思考回路だった。 もちろん、涙が頬を伝いましたよ。 なぜ自分がこんな病気になるのか?悲しさ、悔しさ、憤り。。。 不公平だ!世の中不平等だ! 普段から食事も気を遣ってるし何も悪いことしてないじゃないか! 自分がこんなになるのなら、世間の9割以上の人間はみんな死なないとおかしい! 本気でそう思った。まあ、いつもの思考回路ですが。。。 次に、自分が死んだら、自分に家系の存続を託したご先祖に申し訳ないな~ と思った。 祖父は家系の存続のために私を養子にした。 そして祖父のその願いは、さらにその母からの熱い期待なのである。 彼女は、どんな思いで家の存続を考えていたのか。。。 想像して涙がこぼれた。 ちなみに、よくドラマで出てくるような、 告知された時の狂気っぽい感情はありません。 「あああ~~~!そんな、私が~~!なぜ、なぜなの!?」みたいな。 死ぬ可能性なんていくらでもあるからねぇ。 この世にそこまで未練はない。 この歳になったら、生にそんなにしがみつかなくなるんじゃないのかなあ。 死自体への不安って全然ないよ。 最後に、今回の治療による他の影響について。 ほぼ確実に言える事は、子供が産めなくなるということだ。 抗がん剤によって精子製造能力まで破壊されるというのだ~! これはとてもショッキングな事実だった! 生き残ったにせよ、結局私は家系を守ることができないのだ! 無念です……ごめんなさい、先祖のみなさま! 夜になって最後の手段として、調子こき医のIzuちゃんが提案したのが、 「精子冷凍保存」。 抗がん剤が入っていない今日のうちに保存すれば、 いつか体外受精に使えるかもしれないとのこと。 Izuちゃんと「いいエロ本ないかい?」などと話しながら、トイレ直行! 抜きましたよ!2発も! 今日のIzuちゃん談:元気なおたまじゃくしがとれたよ♪♪♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年05月02日 18時05分43秒
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