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豊川悦司と天海祐希主演の家族ドラマ
小学6年の二郎は父母姉妹の5人家族、しかし父は売れない作家で母が家計を支えていた。 実は父は元過激派の闘士で今も権力には反抗しているのだった。 修学旅行の積み立ての金額がおかしいと学校に乗り込んできたり、友達がカツ上げされている高校生を二郎が殴り倒して相手の親が怒鳴りこんできたときも「ナンセンス!」と討論を始めるのだった。 そんなことがあった日、母が突然「誰もが歩むような人生に大した価値があるとは思えないので東京での生活を終りにします」と、西表島への引越しを決定した。父はそれを当然のように賛成するのだった。 前半は現代の心汚い人間が跋扈する東京を舞台にだらしなく二郎にとって面倒くさい父親が自分の子の教育や管理も出来ないくせに怒鳴り込んできた相手の親に言葉で立ち向かっていく姿を反発しながらも見直し、後半は西表の自然に溢れた景色と家の改修や畑の開墾など前半からは想像の付かない肉体労働を力強くする父とこんな所にまで手を伸ばす開発業者との騒動のなか父親の威厳を感じていく。父親は何も変わってはいないが都会では筋を通すということは異端と見られ勝ちなのかも、しかしこんなに自分の思うことをキッパリ言えたら良いだろうと思う。 力強い父親とは乱暴なのではなく心のこもったことが言える男がなれるのかもしれない、乱暴な男や心のないことばかり言う男は親に向いていないと思えてきました。 細かい笑いがあちこちに入っているので肩の力を抜いて、でもこの映画から何かを貰うことを忘れずに見て欲しいと思います。 サウスバウンド(上)サウスバウンド(下) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月07日 06時42分03秒
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