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【1日1冊!】猿のごとく読み、人のごとく考える

2018年04月20日
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カテゴリ:古典
【猿のごとく読み、人のごとく考える・その411・404冊目】
・紹介する本
・サノーさん一言コメント
「日本初の職業作家が、21年間書き続けた笑いのエッセンス。時空を超え、笑い声が響き渡る、職人の筆先」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「笑いのツボは、200年前も一緒です。読者を楽しませるために人生を捧げた生粋の職人芸を楽しみましょう」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):自分の創造力から文章を編み出し、その行為のみを「職業」として確立したのは、この著者が最初だったらしい。
ウノーさん(以下ウ):もちろん、文字が成立し、日本語が形成されていく過程で「文章を書くこと」が仕事の人は、この方以前にも無数にいたと思いますが、貨幣経済が成立し、「文章によって人々を楽しませること」を「仕事」にしたのは、最初だったみたいですね。
サ:その「日本初の職業小説家」の代表作が、今回の作品だ。
ウ:21年間続いた『シリーズもの』で、内容は皆さまご存知の「ドタバタ旅喜劇」です。
サ:「滑稽本」というジャンルは、この本によって築かれたといっても過言ではない。
ウ:道楽者の「栃面屋弥次郎兵衛」こと「弥次さん」と「旅役者・喜多八」こと「喜多さん」が繰り広げる「ドタバタコメディ」です。
サ:まあ、いま読んでも「尖がっている」ことは、間違いない。
ウ:江戸から東海道を下っていく二人が「これでもか」と騒動を起こします。
サ:風呂の床を踏み抜き、飯盛女とのデートでもめ、盗人に有り金を盗まれても、親類から借りて、遊郭で遊ぶ。
ウ:ついには、著者の「十返舎一九」になりすますエピソードまで出てきます。
サ:自分の小説の人物が、自分になりすますなんて、今でもやらない「笑わせ方」だ。
ウ:もちろん、江戸の街で、21年間も人気が維持されたのは、2人の滑稽ぶりがウケただけではありません。
サ:江戸後期とはいえ、庶民にとって、まだ旅は「高嶺の花」だった。
ウ:自分の知る街以外に、人々が暮らす街があり、そこへ行き、自由気ままに楽しむ二人の姿に、驚きといままで感じたことのない「旅情」を見出したのだと思います。
サ:あらためて読んでみると、本当に、現代人と変わらない、人々の成果や心情が豊かに描かれている。
ウ:とくに「拾った宝くじが一等当たっていて、豪遊した話」などは、今と変わらない感覚で読むことができます。
サ:もちろん「オチ」は「お約束」なんだが、それがわかっていても、楽しい。
ウ:タイムトリップした感覚で読むと、素晴らしい読後感が味わえる一冊です。
【了】
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最終更新日  2018年04月20日 08時09分52秒
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