【1日1冊!】猿のごとく読み、人のごとく考える

2018/06/05(火)07:59

【猿のごとく読み、人のごとく考える・その457・450冊目】『急に売れ始めるにはワケがある』マルコム・グラッドウェル著・高橋啓訳

ビジネス名著(138)

【猿のごとく読み、人のごとく考える・その457・450冊目】・紹介する本​ 【中古】 急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 SB文庫/マルコムグラッドウェル【著】,高橋啓【訳】 【中古】afb​・サノーさん一言コメント「流行の源泉はどこにあるのか。事例の検証から紐解く、ヒットの法則」【サノーさんおすすめ度★★★★★】・ウノーさん一言コメント「社会が一人ひとりの人間で構成されていることを、再確認しました。データや科学的根拠よりも、知り合いからのオススメこそ、売れる理由です」【ウノーさんおすすめ度★★★★★】・サノーさん、ウノーさん読書会サノーさん(以下サ):邦題タイトルは景気がいい。原題は「ティッピング・ポイント」だが、より手に取りやすいのは、邦題のほうだな。ウノーさん(以下ウ):商売人なら、誰でも夢見る「世界」です。サ:この本を読むと「急に売れ始めた」ように見えるだけで、実際には、そこに至る道筋が存在するわけだ。ウ:そりゃ、そうですよね。どんなに商品が素敵でも、どんなに新しい機能や特徴があっても、知られていなければ、売れようがありません。サ:この本が指摘しているのが、「知られるために」とる行動が、昔と今では異なると言う事実であり、それを具体的に紹介している。ウ:現代における、もっとも強力で、もっとも速い情報ツールが「口コミ」というわけです。サ:感染的であり、小さな原因から大きな結果を生み、変化が劇的に生じる。これは、実際の「口コミ」により、突然、爆発的に売れた商品の事例から導き出された「結果」だ。「ティッピング・ポイント」、つまり「臨界点」を超える「情報」が発生した際に、連鎖的な「伝達の爆発」が発生する。これは、体感的にはイメージしやすいが、実際のデータを解析することによって、理解することになる。ウ:提示されている「原則」にも、唸ってしまいます。サ:少数者の法則、粘りの要素、背景の力、その3原則が、「爆発的な結果」をもたらした事例からの共通点だ。ウ:でも、既成概念、マスメディアというプロダクトから脱却は、難しいです。サ:小さな変化を見逃さず、そこへ資源を投下する。この判断ができるところが、夢物語を現実化するわけだ。【了】

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